3月半ば、めでたく還暦を迎えました。
全く大きな病気もすることなく、元気に60歳になれたというのは、ひとえに丈夫に生んでくれた両親のおかげ。
仕事は本来なら定年なんだけど、いろいろあって、しばらくこのまま続けることになりました。それでも、仕事の時間を今までよりちょっと短くして、自分のお楽しみの時間をもちょっともたないとね。
なにしろ60歳過ぎてお仕事できるのも、まわりのみなさんのお陰なので、感謝しながら、できる限りがんばりたいと思っているのであります。
さて、先ずは、ご報告。
還暦祝に、イギリスのフルレンジスピーカー「シベリウス Sibelius loud speaker」を取り寄せました!
日本に代理店がないので、本国から直接、個人輸入になって、はらはらどきどきしながらも、無事過日、ベルギーの工場から到着!
あたしの期待を全く裏切らない音で鳴っております。 というか、これが本当にフルレンジ!?という音、、、 あたし的には、全くの好みの音、、一聴惚れという感じか(笑)、、
まるで生の演奏を聞いているような音、、実に自然な音、、
シベリウスの音が血肉の通ったヒューマンな音だとすると、B&W805D3の音は実に精工にできたアンドロイドみたいに聞こえてしまうほど、、
いや、これは、本当に好みの違いなのだけど、シベリウスの音は、あたしの好みの音により近い、、、
ということで、805もLS3/5Aも、2階にしまって、このところ、シベリウスだけで聞いている、、本機とミニマムな機器で鳴らして、ごちゃごちゃしない、これまでになく、すっきりとした環境で、とても良い気分で音楽を楽しんでいるところ、、
夕方、一杯やりながら、シベリウスの実に楽々とした音で聞く音楽は、ほんとに心地よい、、、
還暦祝にこのスピーカーを入れて良かったと、こころから思っている今日この頃、、、
ということで、このスピーカーについて書いていきます:
本機はイギリスのフルレンジスピーカー。
2月ごろからとても気になっていて、ネットでできる限りの情報を集めていたのでした。
このスピーカー、国内の情報が全くない。個人で使っている人もいないみたい。仕方がないので、関係情報を主にイギリス、アメリカ、ヨーロッパから集めます。その結果わかったのは、本機、ベテランオディオマニアの受けが大変によろしいということでした。
本スピーカーのマニュファクチャーである Pearl Acoustic社のホームページに当たると、欧米のオーディオ専門誌の評価記事が掲載されております。それらの記事に共通しているのは、キラキラしたりどでかい音だったり、そうい外面的なエフェクトを求める向きではなくて、長年オディオをやってきて、そろそろいい歳になったし、最後のスピーカーでも見つけようかなんて思っている貴方、あなたにお勧めの逸品です==とのこと。
こちら==
Single Driver Speakers | Full Range Loudspeakers | Full Range Speakers for Sale (pearlacoustics.com)
先に紹介した、本スピーカーの設計者であるラブグローブさんの動画のいくつかも内容が面白いだけぢゃなくて、音楽とオーディオにかける氏の情熱がひしひしと伝わってきて、この人が作るスピーカーなら間違いなくいい音がするんだろうなあと、、
でも、まあ、うちのB&Wも良くなっているから、まあ、わざわざ導入することもないかあと、思っていたら、今度はこんな動画が見つかった、、
この動画、、カナディアンチャイニーズであるトーマスさんが運営しているチャンネルなんだけど、絶妙のタイミングで、彼が「シベリウス」実機の評価をしているもの。AIの日本語翻訳をかけて見てほしいのだけど、もともとシングルドライバーの音を好きぢゃなかったトマス氏が、「シベリウス」を聞いて、、フルレンジらしからぬ、しかしフルレンジの良さはそのままの音を極めて高く評価しているのであります。曰く、「自分がはじめて納得できる音のフルレンジスピーカー」。
さらに、トマス氏の音もだちにも、シベリウスを貸して、音を聞いてもらったら、ヴィンテージマニアからウルトラハイエンドマニアまで皆が絶賛! 特に、クオードのどでかいESLスピーカーを入れている音もだちが、シベリウスの音を聞いて、なんで、このフルレンジのスピーカーが、自分のクオードの80~90%の音を出せるのかと首をひねっていたというエピソードが面白かった。
その他、実際の本機の再生音を録音した動画もあって、それを通じても、音はまったく悪くないことはわかった、、
ん~どうするか、、日本には、本機を取り扱う代理店は無いようだし、そもそも日本では全く知られていない。
メーカーのHP見ると、海外への発送も可能、実績多数(日本は無いと思うが)ということで、取り寄せるとすれば、個人輸入になるけど、そんなのやったことがないし、今ヨーロッパは、大変な状況だし、、注文しても無事届くかどうかわからない、リスクが高いなあということで、悩んだのでした。
それよりなにより、価格だってペアで4,500ユーロっていうから為替レートが130円ぐらいだとして、送料や税金関係を入れると全部で60~70万円ぐらいかかりそう。う~ん、還暦祝にはちょっと高すぎるか、それに輸入リスクもあるからなあ、とうじうじしている中で思い出したのが、故村井先生の記事だった。
本機のドライバーは、ステレオムックの付録でもおなじみのマークオーディオの特注品。そういえば、村井先生が、マークオーディオのフルレンジを大いに褒めていた記事があったなあと、調べてみたら、あったあった。これ、
第163回/これが本当に小口径フルレンジの音なのか | MUSIC BIRD
村井先生、、大絶賛なのである、、、
でも、まあ、805もLS3/5Aもあるし、まあ、いいかあと思いつつも、さらに関連動画を見ていたある夕方、、同居人のおばはんに、画面に出ていた「シベリウス」を指さして、冗談半分に、
あれがあたしは、激しくほしいのだ!
と言ったところ、、
いいんぢゃないの、どうぜ還暦祝とか言って何か買おうと思っていたのでしょう?
しかし、安いもんではないのだぞ、これぐらいするのだ
と言うと、、
ちょうどあなたの保険が満期になっているから、それで間に合うんぢゃないの、、、
というので、
言ったな、今いいって言いましたね、、もう前言撤回はできませんよ。そしたら、あしたメーカーに注文メルするから、そしたら、もうあとには戻れないのだよ、、いいのだね、、
と確認すると、、おばはんは、ただにやにやと笑っておる、、
ということで、翌日、メールにてメーカーにいろいろ問い合わせたのだった、、
これが、はじまりだった、、、
(つづく)