という訳で、あたしのスピーカーは、FedEXによって、3月25日にベルギーの工場を出て、翌日フランスのドゴール空港を出発、、、26日、シンガポール空港に到着。ここまでは、問題なかった。
さて、27日、中国の広州に入ったところで、F社から「当社ではコントロールできない状況で輸送が止まっています」とのメール。
うわ! なんで!と調べてみたら、この時期から中国では、特に上海エリアでコロナ感染が再拡大していて、主要都市部のロックダウンがはじまっていたのでした。つまり、この時期から中国内の物流がストップもしくは激しくスローダウンしていく渦中に、あたしのスピーカーが思いっきり突入していったのでした。
こうなったら、もういつ届くかわからん、、、中国のコロナ状況が改善して、物流を動くまで待つ他ないなあ、到着は5月になるか6月になるか、もう気長に待つしかないと、諦めました、、、
ところが、翌日28日。F社からメール、、どうもあたしのスピーカーが、関西空港に配送されたようなのであります。ええっ! どうしようもない状況ではなかったの?飛行機飛んだの? もちろん、あたしにとっては良いニュースであったので、これは、到着予定の31日にはつくかもと、垂れこめていた暗雲が一挙に晴れ上がったのでした。
しかああし、、 翌日29日、F社からのメール。スピーカー2個は、無事関西空港に着いたけれど、スタンドを広州に積み忘れて、これから送るとのこと。 スピーカーは、関西空港の税関にて保留。
そうして、翌日30日。専用スタンドは広州から空路無事、空港に入りました。これではれて3個とも税関処理に入ります」とのメール。
しかあし、、世の中そんなにうまくいかない。4月1日のメールで、「税関の問題で物が動かせない状況」との報告。
な、なんじゃ!? 税関のいろいろもF社がやってくれるんぢゃなかったのですか? いろいろ調べてみたら、一定以上の税金がかかるモノについては、F社に電話して、事前にカード決済しないと、一生動かないよ~ということが分かった。んでもって、あわててカスタマーサポートに電話して、関税の係につないでもらう。
担当に状況を説明すると、カードで決済できますかと聞くの、はいはいお願いしますと答えると、、スピーカーの輸入については、関税はかかりませんが、消費税が適用されます、、ええと3万円ちょいです、、ということ。
ええ!そんなに!?とか言いながらも、電話で決済。
するとF社からメール、全てのモノが税関をクリアーしました。福岡の配送拠点に向かって発送します==とのこと。だけども、到着期日については、「確認中」とのこと。いや、確認中ぢゃわからんでしょ、、平日に着くんだったら、仕事早引けしないといけないでしょ!?
というので、カスタマーサポートに電話。あたしのモノは今、どこで、いつ到着するのでしょうか?とは~は~いいながら聞きました。すると、「今、福岡の拠点に保管してありますが、当社は週末の輸送はいたしませんので、お宅に届くのが4月4日 月曜になります。時間はわからないので、配送業者から当日、ご連絡させますね」ということ。
おお! ともかく4月4日到着が確定。
福岡を朝から出てくるのなら当地まで、2~3時間の距離。それなら、午後から早退じゃ~と、当日、午前中、携帯をにぎりしめ配送業者からの連絡を待つ、
お昼を過ぎても、連絡がこない、、う~む、これはまた、どこかで問題発生かと、、あせる、、
すると1時ごろ、、うちのおばはんから電話~ 「きたよ~、スピーカー到着しましたよ~」とのんびりした声。
ええっなんじゃ~! すいません!のっぴきならない用事で失礼します!
と、あわてて事務所を飛び出し、2分後自宅へ。おお!カーポートの下にでかい箱が2個と、小さいのが1つ。なんとか全てのモノが無事到着!
しかし、なんで業者さんからの連絡が無かったのかとぼやいていると、おばさんが、配達のおじさんが何回電話しても、通じかなかったって言ってたよ~とのこと(後で調べてみたら、メーカーにあたしの携帯番号を間違って教えていたことが分かった。すまなかった配達のおじさん、、)。
しかし、ただ到着しただけぢゃダメで、配達中に破損がないか、それよりなにより音が間違いなく出るかどうか、検証しなくてはなりません。このスピーカ、結構重たい(27キロ)あるので、箱も加えると30キロ程度になる。まあ、センモニと同じぐらいの重さだからなんとかなるとは思ったが、もう還暦、以前のようにはいきません。なんとかかんとか、家の中にひっぱりあげて、箱から取り出す。
(箱から取り出し中、しかしまあきたいない部屋だ)
傷、破損はゼロ。ほっ、、スタンドを組み立てて、、箱から取り出したシベリウスをゆっくり、そっと音楽室の定位置に設置。さて、アキュE-800に接続。音が出るか、、みなぎる緊張感、もし出なかったら、ベルギーまで返送になる、その手間暇を想像すると、ぞっとする、、いやいや、ともかく音が出るかどうか、、
(箱から取り出した本機、、重厚感がある、、)
(専用スタンド組み立て中。とっても簡単。結構思い)
ウエルカムCDは、シベリウスの交響曲じゃ~、、どうだ、音は出るか、、いけ~
しばらくでない、、
この時間5秒ほどだけど、とても長く感じる、、
そして、おお! 出ました、音見事に出ました。2本ともしっかり出ています。歪なんかも全くない、、しかも、予想を上回るいい音、、、おお!これは!いい!とかいいながら、思わずソファに座り込んでしまいます。
なにかこう、いい音なんです、、、楽々と音楽が鳴っている、、なるほど、これがシベリウスかあと、、感心してためいき、、
写真で見ると、ほんとにステレオ誌7月号自作特集第3位ぐらいにしか見えないのだけど、実物はすごい。
まさに重量感のある高級家具にシングルドライバーを付けましたという感じ、、MDFとかぢゃなくて、フランス産のかしの木で作ってあるエンクロージャーは重厚感がある、、、サイズ的にも、あたしの部屋にぴったり。
とうことで、シベリウススピーカー。無事到着! なによりめでたい!
この日からシベリウスを鳴らして、日を追うごとに、このスピーカーの音にほれ込んでいきます(笑)。
しかし、今回、「個人輸入」で初めてオディオ製品を購入したのだけど、いやあ、いい勉強になりました。
外国の会社との決済や関税のことはもちろんだけど、外国の配送会社を使うとき、何かあったときは、必ずこちらからアクションをかけないと絶対に何も動かないということを一番学びました。日本国内配送だと、何から何まで懇切丁寧に業者さんがやってくれるけれど、外国の業者は、こちらからがんがん言っていかないと動かないと実感しました。
それにしても、ヨーロッパが大変な状況であって、中国もいまだにコロナ禍が収束せず、そんな中を、はるばる来てくれました。
まあ、当初の予定より数日遅れであっても、無事、あたしのスピーカーが届いたことは、まことにラッキーなことでありました。