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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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週末愚考、、、

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仕事もだいぶ落ち着いて、ちょっと早い時間に帰宅しているのだけど、オディオもいろいろやっては愚考しております、、

 

「シベリウス」は、いよいよ3か月ほどが経ち、音がほんとに落ち着いてきたところであります。

 

しかし、このスピ―カー、全くフルレンジとは思えないワイドレンジであって、あたしが好きなクラッシックやジャズの再生については、もう全く文句ないパフォーマンスなのであります。

 

ジャズを聞けば、シンバルの鉄粉感など飛び散るし、ベースは深いところまで沈む、、

クラシックと言えば、、なにしろ響が大変に美しい。特に弦の響はとても良いのです、、

そしてこの全体にやさしく、自然な音調は、大変にここちよく、まるで神経質なところがない、、

 

一度音楽がシベリウスから出来すれば、部屋一杯に音楽が広がりまして、大変にここちよい、、、

 

こ~いう音は、緊張感にかけると言って、嫌う向きももちろんあると思うけれども、

週末ゆっくり、「スィート&チョコレート&ハニー」(あるイギリスに批評家がシベリウスの音をこうたとえた)みたいな音で聞きたいのなら、この特異なフルレンジスピーカーを聞いてみることをお勧めしたいです、、

 

アキュフェーズのプリメインアンプ E-800との相性がすこぶる良くて、「シベリウス」の美しい響は、E-800あってのものであることは間違いないです。玉のアンプともいくつか聞き比べて見て、もちろん玉のアンプの魔法のような音はしないけれど音の良さと信頼性から、やっぱりE-800に落ち着きます。

 

E-800はでかい図体であるけれど、その音は、「シベリウス」で聞けば、あたたかく、豊潤でなめらかで、しかし微粒子感もびっしりあって、なにより音楽の響は、玉のそれよりいいなあと思わせるときがある、、

 

少し前まで使っていたB&W805D3と比べてみましょう、、

805D3もとても良いスピーカーだった。

このスピーカーは、やっぱり音ひとつひとつをしっかりぬかりなく、、切れ味抜群。特に高域の美しさは、すばらしかった。

 

ピアノの音などは、ダイヤモンドツィターの効果もあるだろうけれど、大変に美しいかった、、、低音だって、ちゃんとセッティングしてやれば、十分に文句ないベースが出てくる。アンプとかをグレードアップしていけば、それにしっかり答える力をもった実にすごいスピーカーだと思います。だけども、シベリウスの「スィート&チョコレート&ハニー」の雰囲気はない(笑)。

 

それはもちろんそうだ。シベリウスは、やっぱりイギリスのガレージメーカーの製品で、設計者の個性というか音・音楽に対する個人的な趣味・傾向をしっかり反映しています。それは、設計者ハーレー氏の作ったシベリウスに関するいくつかの動画を見てみればすぐわかる。一方、805は、工業製品であって、一定数のユーザーのある意味「最大公約数」的な音を出さなきゃならない、、、このふたつのスタンスの距離は近いようで結構遠いのだと思います。805は、多くのマニアの多様なニーズに応えなくてはならないが、シベリウスは、設計者の嗜好をシェアする向きにより受けいられるのだと思う。

 

さて、この間、オーディオ部屋の椅子があんまりよくないので、何かいいものがないかしらんとネットをつらつら見ていたら、ある椅子のメーカーの広告に805D3をメインに据えた、マニアのオーディオ部屋の写真を見つけた。これっ! 

この写真、気合のはいったオーディオマニアなら、そうこれでなくちゃと全く納得できるお部屋の様子なんであります。

 

そう、B&Wのスピーカっていうのは、たとえ805シリーズであっても、アンプはCDプレイヤーなど、ハイファイな機器で鳴らしたくなってしまう(笑)。音を追及したくなっちまうスピーカーなんだと思う。音を突き詰めていったところに、どういう様子で音楽が出来するか、、そこんところが楽しくなっちまうのであるのではないだろうか、、

 

あたしがそうだったもん。B&Wのスピーカーがあると、やっぱりアキュのセパレートとかCDPとかで鳴らしたくなる。間違っても398のプリメインぢゃないでしょう(笑)。

 

んでも、シベリウスは違う。アンプは、シングルの玉がベストよ、ある程度のA級プリメインで十分ですよ。それで音楽十分に楽しめる音をシベリウスは約束するのだから==と設計者本人が言うのだから。実際、あたしを含め、ユーザーの写真を見ると、そんなすごい機器で鳴らしている人はいないようです。

 

つまりは、あたしの音楽を聞くスタンスが、このごろ「週末一杯やりながらいい音で、音楽を楽しむ」っていう方に変わってしまったっていうことがあるんだと思う。

そういうスタンスは、B&Wを選ばないということなんぢゃないかしらん。まあ、歳とってまくなったっていうことなのかもしれません(笑)。フルレンジが好きになってくる(笑)。

 

シベリウスの音を堪能しながらも、もっとローファイでもいいかもなあなんて思います。

特に、大昔のジャズとかをCDとか聞くんだったら、ど~でもいいCDプレイヤー(ジャンクぎりぎりとかがいい)に、いいライントランスをかまして、こちらもジャンクぎりぎりのプリメインとかで、10センチぐらいのしっかり中音がでるフルレンジがあれば、一杯やりながら、しみじみジャズを聞きながらしあわせになれるんぢゃないかと思う。

B&Wのスピーカーで大昔のジャズはあんまり聞かなかったですね、実際(笑)。

 

オーディオライターの田中伊佐資さんとかが、大昔のモノーラルシステムとかでアナログを鳴らして、しきりにローファイの良さを提唱していたけれど、あたしも、確かに大昔のソースを鳴らすんだったらローファイでいいなあなんて思い出したは、歳のせいか、、そういえば田中氏もあたしと同じ歳で、かれこれ還暦だわ、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 




 

 

 

 

 

 

 


 

 


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