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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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寒いけど春のような、、、バッハとガスヒータ、、、

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土曜日は午前中に仕事を済ませ、還暦盟友M君宅へ。 

 

自作キャンピングカーにいよいよオーディオセットを設置したので聞きにおいでとの連絡があったので、土曜日午後行ってきました。

 

ヤフオクで仕入れた米国製の中古キャンピングトレラーを、このごろ熱心にリストアしていて、昨年の夏は、友人3人と、こいつを引っ張って北海道を無傷で旅してきたのでした。で、今回は、このトレラーにオディオシステムを搭載。

 

ヤフオクで仕入れたNS10MMを4台壁面に固定して、ケンウッドのカーステレオ(CDレシーバ―というのか)をテーブル横に固定し、こちらからドライブ。ジャズ、ポップいろいろ聞かせてもらったのだけど、いやあ、文句ないです。全く文句ない音。ビルエバンスの昔の音源なんかも、いい感じです。

 

いや~これなら、一杯やりながら、ジャズ聞いて、で、どこか山の上の見晴らしいの良いところで、夕日などをみながら、いい気分だろうねえ、、 そ~そ~、近くでかけましょ~ということになった。 

 

オディオとあわせて感激したのは、暖房。

LPガスの小タンクを1個搭載しているので暖房は、もちろんガスヒーター。トレラーの中は冷えるので、入ってすぐ、ヒーターを入れてくれたのだけども、いやこれが実にいい感じであたたかい。あたしは、今までガスヒーターってほとんど経験したことがないけれども、いやこんなに、ふんわり暖気に包まれる経験は、はじめてだわ。音楽聞いているうち、じんわりあったまってきて、まことに心地よいのでした。 

 

さて、話はかわり過日図書館でレコード芸術23年1月号を借りてきました。

22年度 第60回レコード・アカデミー賞が掲載されている号、、、あらら、今年ももうそんな時期なんだあと思いながら読みます。

 

2022年のレコードアカデミー大賞は 

 

J.Sバッハ マタイ受難曲 ラファエル・ピション指揮ピグマリオン「ハルモニアムンデイ盤」でありました。 

ラファエル・ピション/J.S.バッハ: マタイ受難曲

あたしは、マタイは、もっぱらリヒター先生の盤で聞いておりましたので、このところバッハは多く聞くけれども、あらためてマタイを他盤で聞くこともないかあと思っていたのですが、ネットその他で調べてみると、多くの人が、この盤を絶賛。

 

それに、なにしろ天下のレコードアカデミー大賞受賞盤なのだから、ひとつ聞いてみるかあとネットで注文したら2日で届きました。いやすごい時代だ(笑)。

 

で、早速、先週、少しづつ聞きました。

 

いや、これ、、ほんと、、いいです。

 

リヒター盤は、ほんとにドラマチックで、重々しくて、正座して聞かなくちゃっていう感じの演奏で、ややつらい感じもあって、頻繁に聞くっていう盤ではないのだけど、、

 

ピション盤は、、出だしから、実に美しい、きれい、、まるで春のあたたかい風が吹いてきて、ほほをなぶるというんでしょうか。いや、M君のガスヒータみたいな、やわらかいあたたかさだわ、、 

 

コーラ―スもソロも実にきれい、、そうして、音のすみずみまで、こころが通っているというか、、バッハの音楽にここちよく包まれるという感じ、、バッハの音楽はこんなにも美しかったのかあと、あらためて感動、、

 

しかしこれパッションなのにね、、、いや、こういうひたすら美しいパッションも有りかもしれない。 

 

大体のストーリーは、わかるから、テキスト追いながらなんて野暮な聞き方はいたしません(笑)。ひたすら音楽に身をゆだねます。なんてまあ、心地よい音、、

 

うちのフルレンジからこんなにいい音がするのかあと、自画自賛(笑)。

 

聞いているうちの、これってラベルとかの音楽の感じに似てるなあとも、、あっ、そうかピションさんとこのピグマリオンっていう楽団は、フランスのみなさんだわ、、あ~だから、このようなやわらかく、言わばキラキラした演奏になるのだなあ、、ラベルを想起させるもありだわ、、なんて思いました。

 

CD3枚組を、毎日1枚づつきいて金曜日に聞き終えました。

 

日曜日、SPOTYFYでピションさんの他の録音(ハイドンとか)を流しながら読書、、ハイドンもとても良い、、

 

30年ぐらい前か、作家の椎名誠さんが、仲間と「あやしい探検隊」を結成して、日本のあちこちをキャンプして回ったエッセイが大人気で、あたしも良く読んだ。

 

同探検隊のメンバーで、編集者の目黒考二氏の訃報がこの前、新聞に載っていて、、あらら~と思って、久しぶりに椎名さんの文章が読みたくなって、いくつか図書館で借りてきたひとつが「ぼくがいま、死について思うこと」でした。この本の一番最後の方に、身近な友人、自分が望む死に方を聞いたところがあって、その一人が目黒氏でした。あんまり長生きせず、74歳ぐらいで逝きたいいう回答だったのだけど、氏は76歳で他界しました。

 

この本がかかれたのが2013年で、当時椎名さんが69歳だったみたいだから、今、もうすぐ80歳ということ? 最近作を紹介する彼の動画を見たのだけど、いやあ、やっぱり歳をとられたなあという感じ。80年代は、ガンガン元気、向かうところ敵なしという感じだったのだけど、、歳を取るのはしょうがないなあと思いました。

 

自分も還暦なのだから、これから先、時間を大事に生きていかないとなあとあらためて思います。 

 

バッハや、いい音楽を、いい演奏で、いい音で、しっかり聞いていきましょう、、、

しかし、寒い冬は、ガスヒーターのじんわりしたあたたかさに包まれてね、、(うちはエアコンなんだけど)

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 


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