昨晩、ベートベンの弦楽四重奏曲「ラズモフスキー第1番」を聞いた。演奏はエマーソンカルテット。
というのも久しぶりに、ロジャースのLS3/ 5を鳴らしたくなって、こいつにスパーツィターをアドオンして、SONYの古いプリメインで鳴らしてみようと思ったからでした。トラポには、こちらもふるいCECのベルトドライブTL-1X、DACはインフラノイズのDACー1というラインアップ。
で、聞いた。ん~これは、なんだかすごい曲と演奏でありますね。聞いてて思ったのは、これはパンクだわ、、当時のパンク音楽だなあと思った。なんというか、はじめて聞いたけれど、これほど圧力があって、ごちゃ~としているようで、まとまっていて、どこからどこが旋律で、音のまとまりなのかよくわからんのだけど、ともかく何かものすごい力で迫ってくる。ベートベンってパンクだなわとあらためて感じましたね。
パンク、、ロックと言えば、昨日、ギタリストの鮎川誠さんの訃報。去年、動画とかで彼がメンバーだったバンド「サンハウス」を良くみていていいなあと思って、このブログにも感想など書いたのだけど、、
昨晩のラズモフスキーカルテットの圧力のある演奏を聞きながら、鮎川さんのロックに通じるところがあるなあと思った。
鮎川さんは、まるで背が高くてかっこう良くてアメリカ人みたいな様子なんだけど、いったんしゃべりだすと、ひとなっっこい笑顔でべらべらの九州弁(正確には博多弁。博多弁と熊本弁は、だいぶ違うのです)で、なんともそのギャップも面白くて、それも彼の個性のひとつだったなあ。
先日ベックが他界して、次は鮎川さん。あたしらが若い頃、活躍していた先輩たちが、だんだんといなくなって悲しいけれども、ベートベンの音楽のように、良い音楽は、彼らが地上からいなくなっても聞かれ続けるんだと思います。鮎川さんのロックも、またいつか必ず聞くだろう。
「ジャンルとか関係なかろ~。良か音楽は、良い音楽たい! 自分の好きな音楽をじゃんじゃん聴けばいいとたい!」
と鮎川さんが、ロックの天国で、人なっつこいあの笑顔で言ってるような気がする。