このごろは、どんな機械でも聞いても、わるくないな~なんて思うようになってきました。
大昔のパナソニックラジオを、知人がもう使わないというので、もらってきて、お茶の間のPCに繋いで鳴らしているのだけど、これがまだデジタルアンプとか出回ってないころの、大昔のものでアナログアンプ内蔵型。スピーカーも10センチフルレンジとツィター、、接続してすぐは、もこもこのこりゃなんぢゃ~という音だったのだけど、このごろは、結構澄んできて、全く文句無い音になりました。お茶の間で海外ニュースとか音楽動画を見るのに全く文句無い(笑)。
さて、昨日午後、仕事の時間が空いたので、実家にいって、ひっさしぶりに友人の形見手作りスピーカー「モアイ」をひっぱりだしてきて、久しぶりに鳴らしてみました。このスピーカーは、上部・下部と2段になっているので、デノンのプリメイン2台を使ってバイアンプで鳴らしてみました。
久しぶりに鳴らした、「モアイ」の音は、実に澄み切って、スピードが速くて、低音も驚くほど豊かな音で、「モアイ」ってこんな音だったっけとちょっと驚いた。
秋も深まって、キンモクセイの甘い香りが実家のまわりには、ぐっと濃くただよっていて、空気も澄んで乾燥した爽やかな天気が影響にしたのかもしれなけれど、久しぶりに聞く「モアイ」の音の良さに驚きました。
特にジャズがいい、このSP。
ということで、ああ、なつかしいハービー・ハンコック率いるVSOPクインテットとかを聞きました。なにしろ、立ち上がりが良くて、ピアノの音がくぃ~んってのびて気持ちがいいたっらありゃしない(笑)。
そのうち、事務所にもどる時間になったので、アンプの灯を落としたのだけど、いや~これだけモアイが鳴るんだったら実家は、しばらくこのSPでいくことにしましょう!
事務所にかえって、いつものオーレックスのラジカセで聞くFMでさえも、全く悪くない(笑)、、
こりゃ一体なんだろうか? 還暦過ぎて人間が丸くなったのか、、ただ加齢によって駄耳になったのか、、、
ステレオサウンドの最新号を見ながら、いまや天文学的になったハイエンドオディオ機器の記事とか読みながら、こんなことしなくても、10センチのフルレンジと中古のプリメインとPCなんかがあれば、音楽十分楽しめるのになあ~とにやにやしちゃう。しかし、今やステサンは、オーディオファンタジーマガジンですなあ(笑)。
あたしもハイエンドをクレージーにやった経験があるからこそ言えるけれど、ハイエンドの機器だけ買っても満足できる音はしないと思う。1千万円のハイエンド機器を入れるなら、それなりのお部屋や周辺環境がしっかりしてないと難しいんだと思う。
そ~言えば、この間、オーディオフィリアクのゴッテンバーグさんが、いい音ってなんだというテーマでお話しているときに、知人にライカーさんの言葉をひいて、、
「あなたが探しているものが分かってないんだった、それは、絶対に見つけ ることはできない」
って言ってました。誠に至言、、、こんな音がほしいなというイメージがしっかりなければ、自分のいい音は見つけることができないってことかしらん。ハーブさん、いいな、、
でも、このところ、ほんとに思うのは、ちょっとしっかりしたつくりの機器があれば、音楽を十分楽しめるっていうことだなあ。マイファイ、いやいやローファイこそが面白いのかもしれない(笑)。