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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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バーンスタインのマーラー2番

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その昔、東京ではたらきはじめて、あ~よかった~と思うのは、なにしろCD・レコード屋がたくさんあったこと。一番はじめにつとめた会社の事務所が神田にあったから、お昼やすみとか、仕事をさぼってとか、秋葉原の石丸電気にはあはあ走っていって輸入盤CDを眺めては財布と相談して、いろいろ買ったものだった。


ちょうどバブルの最後の方で、なにしろ景気がよくて、当時の石丸電気は4階(5階だったか)全フロアーCD売り場だったのでした。しかもお、3・4階はクラッシック売り場で、その一部は輸入盤専門コーナーでしたの。国内盤にくらべて安くて、なにしろたくさんあって、あ~熊本にはごぎゃんとは無か~、おれうれしか~、東京出てきてよかったと心底思ったのでした。


あたしが東京で働きはじめた頃だから80年代の終わりごろからかな、バーンスタインがマーラーの新録音を出し始めた。なにしろバーンスタインのマーラーっていうのはともかくすごいっていうのは聞きかじりで知っていたから、輸入盤でリーリースされるごとに購入していったのでした。「


その数年後、千葉のうちの近くの電気屋さんを、身重の嫁さんとふらふらしていたら、テレビでバーンスタインが指揮活動をやめる、これからは作曲活動に専心するっていうニュースが流れた、あれれ、バーンスタイン指揮やめるんだあと思ったいた、数日後には、死去のニュースが流れてきて、なんだかなあと思った。


この間、実家でCDの整理をしていたら、この頃買い集めたバーンスタインのマーラーが出てきたので、久しぶりに自宅に持って帰って、うちの新いシステムで聞くことにした。持って来たのは2番、、






あの当時は、ヤマハのNS-1000M、ラックスのL-570プリメイン、CDプレイヤーはフィリップスのLHH-500だったなあ、それで聞いたこの盤には、腰を抜かした、なんてすごい演奏だあ! なんといい音だなんて、、特に終楽章の壮大さ、壮麗さには大感動!


で、あれから息子も生まれて、とっくに成人しちまったから、もう20年以上がたって、うちの新メインシステムで聞いてみた。


あらら、もう指揮者の気持ちががんがん伝わってくるのお、、バーンスタインならではの濃厚なあつ~い表現が表情が、ひしひし、ひたひたと、どっしゃ~んと伝わってくるの。そのおなんというか、細かい音の変化がつぶさに見てとれるし、あつい思いのたけが爆発するフォルテシモの放出も、うちのシステムは見事に出してくれる。


おおお、さすがにオディオ馬鹿一代のあたしとしては、無駄に20数年を重ねたのではなかったのだねえと、最終楽章の盛り上がりの中であたしは、感動した!


でも、これほど、濃厚、濃密、繊細、感涙、爆発のマーラーってもうないだろうなあと思う。バーンスタインのマーラーは唯一無二だと思うけど、あたとしては、やっぱりもう少し端正で、きりっとして、細部の音がはっきりくっきり出てくるのが好みだなあ。


でも、本当にひさしぶりに聞いたバーンスタインのマーラーはとてもよかった、、


でも、あの電気屋さんでのあのニュースから、もう20数年が過ぎたのだなあ、、バーンスタインもなくなってもう久しくて、あの電気屋さんももう無いと聞く、、、






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