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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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進化したSATRIアンプについて①

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仕事や何やかにやでバタバタしていたら随分久しぶりのブログになったよ~。


気が付けば季節はすっかり秋であって、むしろ晩秋。ついこの前まで台風厳戒態勢とか言っていたのに、もう今朝などは肌寒い、、、、仕事にかまけてオディオはやってなかったのか、、ということは全くなくて、局所的にはちょっとエキサイティングなことがあったりした。


今日はそのことを書いていく。

何かというとSATRIアンプのことなんである。


SATRIアンプをメンテに出したことは過日の記事に書いた。



で、1週間ほど前、ナガイさんからメンテ終わったよ~との電話、仕事が超いそがしいときだったのだけどオディオだったら、どんなにしても時間を作るぞというので、行きましたバクーンプロダクツ社。



ナガイさん他、みなさん忙しそうで、なんでもヨーロッパからの引き合いが結構あるとのことだった。で、今回はPRE-7610の電流出力(SATRI LINK)に新SATRIICを使って調整したのでSNが良くなって、制度が飛躍的に上がった(ナガイさんによると2万倍!)とのこと。



んでもってAMP-5512はセイデンン社の新品のボリュームと交換してもらった。AMP-5540は全体的な調整のみ。






で、アンプを自宅までえっちらおっちら持ち帰ったのはいいけど、翌日からまた仕事で全く音を出すことができず、結局先週末やっと音出しを始めることができた。

SPSATRI用のB&WDM-601、それと今回はハイパワーアンプのAMP-5540があるのでヤマハのNS-100(百ですからね千ぢゃないから木を付けて)を持ってきて鳴らしてみることにした。

送り出しは、インフラノイズ社のPC-オーディオ機器。GPS=777でクロック制御、UBS-201DACSATRI DAC-2000.デジタルケーブルは全てインフラノイズのリベラメンテデジタルケーブルで接続。SATRI機器は全て電流伝送(SATRI LINK)で接続。BNCケーブルはまあ、ふつ~のものを使う。



で、まずAMP-5512DM-601を接続して音出し! えっ、なんじゃこれは!とあたしは一瞬のけぞった。それほど以前の音と違ったのだった。




つまり、その、いい音になっていた! 何を持っていい音とするのかっていうのは難しいのだけど、、 細かい音が聞こえるよう、しかも音が以前よりもさらに澄んで美しい、エネルギー感もケタ違いに強い、、なんというかうちのメインのアキュにも負けないぐらいの音なんですね、、、というかアキュアンプの傾向に似ている、



高解像度、澄んだ美音、しかし豊かなエネルギー、、な、なんだこれはとあたしは、さらに聞き入った、、、

ボリュームを交換した5512が通電後間もなくでこれだけいい音で鳴るのだから、プリもそうだけど、このメインアンプも相当にレベルがあがっていることは間違いない! こいつはおどろいた! あたしはおどろいた!



では、AMP-5540と接続したらどうなるのだと、あわててPRE7610の出力を5540に繋ぎ換え、SPも繋ぎ換えて、さて音は、、ああ、、やっぱり5540はいいわ~。すでに全く音の落ち着きが違う。もちろんSATRIアンプの歴史の中でも一番のハイパワーだからだろうけど、弦のしっとりとした質感は5512ではかなわない。







ジャズベースの安定した音も5540でなければ出ないだろうなあ。しかし、今回はスピード感、立ち上がりとは以前とは全く違う。早い、早いのです! 以前はもうすこしゆったりとしたアンプだった。ともかく響が美しい、解像度はPREのレベルアップで以前よりさらに高くなり、ともかく美しく、響は豊かに、何より55125540もプリも全体のSN比が飛躍的によくなっている。



ともかく静かなの。アキュのアンプと比べてもひけをとらないぐらいのSN比の良さなのである。ともかく前とは比較できない程の向上なのだ! いや本当! 

ナガイさんともSATRIとも随分長いつきあいなんだけど、今回のメンテでのレベルアップはこれまでにない凄さだった! まさに進化ですなこれは! 

5540NS100Mは実に良い音で鳴った。特にジャズは痛快だった! シンバルの音が実にリアル、しかもハイスピード。そして音がどこまでも広がる広がる。ベースの沈み具合も実に満足。ピアノの音はやっぱりほらベリリウム、もうきれいなの! 




クラッシックもいけるけど、ちょっとあっけらかんとしすぎるけど、でもこれは好みの問題、、いやあ、30年も前のヤマハのSPがこんなになるとは、ちょっとびっくり。当時のヤマハの凄さが今になって分かるというはなんだかなあ、、、

では、B&Wはどうか? これはぐっとしぶく、落ち着いた音調になりますなあ。



ヤマハが秋晴れの抜けるような空だとすると、やはりこちらはちょっと全体的にくもりであるが、ときに日がさし、とき風がふき、時に雨雲がというような表現力に富む、、どちらがいいかは、れはやっぱり好みですなあ、、

5512のエージングが進んでくると、こちらも負けていない。SPB&W DM-601に固定して聞いていく。




すると、5540になかった解像度というか、音場の広さというかが出て来た。もちろん5540のようなハイパワーアンプの豊かというか、ふところの広さには欠けるけど、いや、なかなかのもの。



スピード感はむしろ5512の方があるような感じ。5512は現在生産されていないOSコンをこれでもかと使ってあるので、独特の艶とコクのある音であって、他のアンプでは望めないものですね。

で、昨晩、AMP-5512 PCオディオでセル・クリーブランドのベルトークのオケコンを聞いたのだけど、これは実によかった、疾走するんだけど、もの凄い精度のリズム、乱れない、す、すごい! こんなにすごいオケコンははじめて! 



セルの音楽を十全にSATRIのアンプが再生してくれたのでした。

もう一度言うけど、長いSATRIとの付き合いだけども、今回のような音の向上は今までになかった。



もちろん、アンプだけではなくて、信号送り出し部がインフラノイズのPCオーディオで精度がウルトラ級に上がったことが大きな要因に違いはない。いつもいうけれどインフラノイズとSATRI機器の相性がもの凄く良いのである。

なるほどSATRIのアンプが今、日本よりも外国で人気があるっていうことだったけど、その秘密が今回の音の向上にあることが分かりましたよ。

(つづく)


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