fukuさんからコメントでSATRI 5540の音についてコメントをいただいたし、SATRIのアンプっていったいどんな音って関心をお持ちの方も少なくないと思われるので、その辺のところを書いてみましょう。
5540のスペックなどについては、あたしの昔の記事とかバクーンプロダクツのHPなどを見ていただくとして、このアンプとあたしの関係などについて述べてみたい。
AMP-5540の音を初めて聞いたのは、そうさね、もう15、6年前のことになるか、、バクーンプロダクツに遊びに行ったら、このアンプが置いてあって、その大きさに、その当時、SATRIの小さ目なアンプしか聞いたことがなかっただけに驚いて、な、何なですかあと聞いたら、これが5540だよ~とナガイさん。
音聞かせてくださいよ~とお願いしたら、いいよ~と、ピアノとかそれこそチベットの坊さんの声明とか聞かせてくれたのだけど、その音の生々しさとエネルギーに驚いたのだった。
ナガイさんこのアンプの開発コンセプトは?と聞いたら、生音をそのまま再生できるアンプですねとナガイさんは答えたのだった。
この音聞いたら、もう欲しい、ぜひ欲しい、なんとか欲しいとナガイさんに頼み込んで、このアンプを作ってもらうことになった、、もうその頃は血気盛んなオディオ馬鹿一代であったのでした。
しかし、このアンプとはなかなか幸せな関係という訳にはいかなかった。パワーがある割には音は結構繊細で、SPを選ぶ結構神経質な性格でしたね(笑)。JBLのホーンSPを鳴らすのには本当に苦労した。電源ケーブルからBNCケーブルなど自作して、骨を折ったのだけど、ついに狙った音が、ブルックナーの交響曲が出たときはうれしかったな~あたしは、、、(涙)。
その後、ソナスとかのSPになって、アンプも真空管になって、5540は待機状態が続いたのでした。その後のSPがXRT-22とマッキンのアンプになって、待機が続いていたけど、まあ、思い出しては通電していたような状態でありました。
で、今回ひさしぶりに生みの親のナガイサンにメンテをしてもらって、回路やパーツも手と入れてもらって、下に書いてきたような音になったのですね~。
今の音=といってもPRE-7610とのコンビでということになりますが、SPを支配するような個性的な音か、、というと、そうでもないと感じますね。どちらかというと全体的にはクール系、しかし、寒いということではなくて、クールなんだけど、マッキンのアンプのようなコクがある、、なんだかわからないですね(笑)。
だけど、ぼってりとか、ぽっちゃり(あたしは好きなんだけど)した音ではなくて、研ぎ澄まされた感じはあるんだけど、固すぎない、、粒子感にあふれるというのか、、
特にNS-100Mで鳴らしたときの音の清浄感というのはすばらしもので、音場がどこまでも広がる感じがありますね~。一方、B&WのDM-601で鳴らすとむしろ求心的なものになる。これはSPの性格の違いなのでしょうね。だからSPの個性を十分出してくれるアンプであると思いますね~。
だいぶ前にSATRIアンプに一番合うSPは何かという「マイ特集」をしたことがあったのだけど、この時はBOSEのSPが圧勝したのだけど、今回のメンテ(進化)の結果、モニター系のSPが良くなるようになったのではないでしょうかね。
昨日も5540とNS-100Mでキースを聞いたのだけど、本当にじんわりと良いのですね。実は、また音もだちのところでJBLのヴィンテージSPを聞かせていただのだけど、こちらの音もじんわりと良いのでした。
じんわりくる、じっくり語りかけてくれる音っていうのが、いいですね。
昔のダイヤトーンなんかのでかいモニターをSATRI-5540で鳴らしてみたいもんだな~と思います。しかし、実家には四国のタンバ先輩から貸していただいいるYHMAHAのFX-2があるので、近くこれをもういちど鳴らすつもりなんです(わくわく)。