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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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システムをグレードアップするということ、、、

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最近はYOUTUBEでフルトベングラーのベートベンとかブルックナーを聞いて、あまりのすごさに驚いたりしておりました(笑)。だって、他の指揮者とあまりにも違うのだものね。特にブルックナー8番なんていうのは、あたしはチェリが最高だと思っていたけれど、フルトベングラーのそれは、また逆方向のベクトルですごい! すざまじいまでの美しさと激しさというか、、集中度・燃焼度が半端じゃない、、、それはYOUTUBEの音でもはっきりわかる、、、


そうしてまたひさしぶりに五味康祐先生の「オーディオ遍歴」をつらつら読んでいる。その中で、彼は言う「別に誰かと一緒に音楽を聞きたくてオーディオしている訳ではない。ただ自分ひとりのためにグレードアップしているのだ」と、、なるほどなあと思う。確かに、だれかに聞かせるためにグレードアップとかしてるんぢゃなくて、自分がもっといい音で聞きたいからにやってるに過ぎない。でも音もだちが来てくれて、い~音ですね~とかほめてくれるとうれしくなってしまう(笑)。


一方YOUTUBEで聞いているフルトベングラーの音楽は音質はお粗末でも、まぎれもなく、その音楽で感動してしまう。いったいグレードアップとは何なんでしょうかね、、なんて考えていたのだけどね。


さて、下で書いたように少しづつSAロジックのウォールとレゾナンスチップでルームアコーステックを調整、追い込んでいる。日ごとに響はよくなっている(と自分では感じるけど)。


なにしろエアボリュームというのは8畳しかないので、調整には限界があるけれども、やったらやったで結果はちゃんとついてくるようなのですね、、


さて、なんとかかんとか美しく響くところまで調整できたので、さてなんか聞きましょうと、棚を探してみたらこれがあった、、



ああ、なつかしい。東京でサラリーマンデビューをしたころ、おもしろいことはあんまりなかったのだけど、週末石丸電気で輸入CDを物色するだけが楽しみだった。その頃買ったこのCD,なつかしいな~。


で、その頃はラックスマンのアンプ、フィリップスのCDP、ヤマハのセンモニだったのだけど、このCDを聞いて、マーラーの音楽ってなんてすごいんだろう、迫力があるんだろうと感動したものだった。


さて、機器をグレードアップして、さらにルームアコーステックもある程度整えたところで、本当にひっさしぶりに聞いたこのCDだったのでした。


で、思ったのはやっぱりグレードアップはいい!ということでした。


以前には全く聞こえていなかった弦の響やら音の重なりやら、何よりバーンスタインの思いというか情感というのがひしひしと伝わってきて、とてもよかった。特に2楽章、、静かにやさしく音楽が展開していくのだけど、やはり以前のシステムとは桁違いに音楽そのものが伝わってきた、、バーンスタインのマーラーってこういうものだっのだなあというのがあらためて分かった、、


これは、でも機器のグレードアップがなかったら果たせなかったことであることは事実であり、さらにそれに加えた調整の結果なんだろうと思う。


先の五味先生の著書に「所詮、音には神はいないが、音楽には神がいる」書いているが、そうだなあと思う。でも、グレードアップすると確かに自分に音楽がもっと届いていると実感した。


しかしグレードアップというのは、やはりあたしがやっぱりオーディオと音楽を愛していないとできないことなんだろうと思う。


それならフルトベングラーの昔の録音を、例えば上のブルックナーをUSBコンバータを介して、GPS-777でクロックとリンクさせて再生したら、それはさらに深く、ひろく、しかも精緻に彼の音楽を伝えてくれるということになるかなあ。 やってみる価値はある!


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