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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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あきらめない、、、

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週末は午後から雨だというので、午前中に自転車を漕いで、ちょいとやっぱりあったかくなってきて春だなあなんて思って帰ってきて、午後から、またオディオの調整。


SAロジックとレゾナンスチップで部屋の響の調整はできるところまで追い込んだなあという感じであります。


では今日は久しぶりにアナログを聞いてみませうというので、ベーム指揮・VPOのブルックナーの交響曲3番をノッティンガムで聞いた。





音がやっぱりべたってとしていて、分離が悪い音、、弦もブラスの音もさえない、、、やっぱり昔の録音だからこんなもんかしらんとm録音データを見ると1974年の録音。録音のせいにして、もう聞くのやめようかとも思っただけど、いや待てよ、ちょっとノッティンガムを調整してみよう。


ということで、この盤の同じところ、特にフォルテシモと弦楽の美しい部分を何回も回しながら、アームのウエィトとラテラルの調整を細かくやってみた。


大昔のステレオサウンド(82年)を読んでいたら、故井上卓也さんが、アナログの調整方法について書いてある記事があって、それには、適性針圧というのはあくまで目安であって、後は音を聞きながら最適な音がするところを探さなくてはならない。その際、オペラのレコードを使うのが一番良い==ということを書いていた。


まさにその通りだと思う。ノッティンガムの場合は、バランスウエィとはもちろんだけど、ラテラルバランスとの兼ね合いが難しい。どちらも軽めに設定すると音が華やかになり、音離れが良くなるのだけど、効果が強すぎると雑音分が増えてくる。そうすると、こんどはどちらも少しづつ重くしてあげて、あるいは、一つを重く、一つは軽めに調整していって、一番音が良くなるところを探していく、、


この調整にやく約1時間、、、やっと納得できる音がでるポジションを見つけて、ソファに腰を下ろして音楽を聞く、、


最初に出た音と、全く違うのには驚いてしまう。フォルテシモでも少しも濁らず、弦楽とブラスのバランスの良い音、、弦楽部分ではVPOの超美音のなまめかしい音、、VPOはすばらしいなあ、ベームは良いなあとの認識をあらたにしたところであります。


この間、フルトベングラーのブルックナーを褒めちぎったところなんだけど、ベームのブルックナーもとてもよい。この人、やっぱり冷静さと熱さがちょうどよくバランスされているなあ。全体の流れとリズムがとてもよくて、カラヤンのようにガンガンドライブするっていうのでなくて、本当にちょうどよい塩梅でリズムが来る。このじ~さん、ダンスとかが好きだったんではないのかとにやにやして聞いている。


しかし、何にせよ、アナログっていうのは、やっぱり手間暇がかかるんですね。まず基本的な部分をやって、その後は音を聞きながら調整する。でもあきらめずにやると、かならずその成果があるってことかしらん。


この辺は本当に自転車に似ていて、ポジションの調整やその他をおいこんでいくと、なんだ坂、こんな坂でも、意外にかる~く上れてしまうものです。アナログの調整っていうのは、同じようにプレイヤーそのものが一番ストレス無く、スムーズに効率的に回転の力全体に伝わるようにするっていうことだと思いました。


部屋の響の調整もそうだけど、アナログの調整も、あきらめずにしつこくやることが、やっぱり大事なんだなあ、、、


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