やっぱり3週間以上必要だった! 約1カ月じっくりエージングの時間が必要だったのでした。
前回のインプレでは、まだ実力が発揮されていないと言って閉じたのだけど、実際、たしかにかすかなエッジ感が残っていたり、エネルギー感=特に中低音がまだ十分に開けていない感じがあったのだけど、この4日ほどで、そういった点が全て払拭された。
音全体がしなやかかつなめらかになって、気になっていたエッジ感がほぐれて、エネルギーも中低域が十分に出てくるようになって、音全体のバランスが整った。もう完全にケーブル投入時とは違う。はっきり言う今回のパワーケーブルはすばらしい! 音楽を聞くのが楽しい!
耳タコCDでーエージングをかけていたのだけど、こんなに音が変わる(良くなる)とは想像もしなかった。同じCDでも日を追うごとに音がよくなる。
例えば、カラヤンBPOのマーラーの9番ライブなどは、、
これが同じCDか思うぐらい音の様相が変わってくる。音のひとつひとつが、はっきりくっきりと見える。音楽のこまかい表情が見える。
ヴァイオリンのボウイングまで見えるような感じ(あくまで感じです)。弦の音、特に高域の透明な輝きはうっとりするぐらい美しい、、 そうして爆発するマーラーのフォルテシモでも、エネルギーを低音から高音まであますところなく表出。しかし音全体が混濁せずに、十分に分離されて出てくるのだから音楽の細かい部分まで聞き取りたいあたしにとっては、たまらない。
しかも音全体が澄んでいる、透明感がましている、そして全体が静かなのです。SN比が格段にあがっている感じがする。なんだろうこれ、再生機器を変えた訳でもないのに、この違いは、、それとひとつひとつの音がしっかりしていて、この間も書いたけど、まるでアナログの針でしっかりトレースして出てきたような音の様相なのです。
SACDの再生もとても良かった。手元にあったブーレーズ VPOのマーラー3番の第1楽章だけれども、カラヤンBPOの9番の音の印象と基本的に変わらないのだけど、細かい部分の表現能力というか、美しさがさらに際立つ。
特に弦の音の透明な美しさにはこころが奪われてします。なんで音がこんなに変わるのか、、、、
ジャズも大変に良い。ピアノもトランペットも、美しい。磨き抜かれた音。一方、ベースやドラムスはエネルギー感十分で、思わず体動いてしまうほど。この低音のエネルギーは、ついこの前までは無かった、、エージングが進むにつれて、ベースがもりもり出てくるようになった。この変化は一体何!
そうして、なにしろ再生が難しいと思われるこの盤を聞いた。
メシアンのトーランガリラ交響曲 ケント・ナガノ指揮 BPO盤
もう、ものすごくよかった。超複雑で、起伏の激しい、このいわば無茶苦茶な曲を実に繊細にそうしてダイナミックに、ああ、もういうことありません。あたしは、思わずウィスキーをロックで持ってきて、このエロティックかつダイナミックなもう何かしら豊穣な音楽にひたってしまったのだった。ああ、これはまさしく極上の音楽! 極上美!
今パワーリベラメンテは、うちのアキュのシステムコンポ(大爆笑)に全段塔投入している状況であります。
すなわちDC-900 DP-901、C-3800、A-70、そしてスピーカーはB&Wの802ダイヤモンド(SPケーブルもリベラメンテをバイワイヤで使用中)。
パワーリベラメンテが全開になって思うことは、このケーブルがアキュの音のベストの状態で出してくれるベストケーブルではないかと思っている。
すみずみまで磨き抜かれた美しい音は、現在のアキュフェーズのサウンドに相違ないと思うのだけど、パワーリベラメンテを使用しなければ、この音は得られなかった、、
やはり約1カ月はかかるのだ。パワーリベラメンテが実力全開となるには、、特にアキュフェーズとか固有の音を持っている機器とフルにコネクトするには時間がかかるのかもしれない。まだまだ音はよくなるはずです。でも、現時点での音には全く満足!
聞いていて、あんまりいいんで、思わずウィスキー飲んじゃおかあ!って思うぐらい、音楽に陶酔できる音を醸し出してくれるのがパワーリベラメンテ! これはすばらしいケーブルです!
パワーリベラメンテ。まだまだ良くなる!