fukuさんから上のような質問コメントがありました。んでもって、こちらで同コメントに対応したいなと思います。
リベラメンテ電源ケーブルのエージングもなんとか完了しつつあって、今週末は、サイモン・ラトルのボックスセットからいろいろ聞いておりました。特に、この週末はロシアものをいろいろと、、
このラトルがバーミンガム響をがんがんやっていた頃の録音。聞いたのはショスターコヴィッチの交響曲4番とラフマニノフの交響曲2番とその他。
EMIの録音は、DGのそれとはだいぶ違う。EMIのは、全体の録音レベルを低く設定しているように聞こえる。弦の音とはとても遠く聞こえるので、ヴォリュームをすこし上げ気味で聞いているとフォルテシモでは、ものすごいエネルギーで来るので、とてもびっくりするときがある。こういうのは、余裕を持たせた録音というのだろうけど、全体的に音が遠く、響もうす~い感じがする。DGのは全体的にもっと録音のゲインが高い感じです。
パワーリベラメンテに交換して、以前よりとてもよくなったと思うのは、楽器がきちんと分離して聞こえること。ん~というよりも、楽器がふっと目の前に立ち現われてくるように聞こえる(へんだけど)。
そうより立体的な音場になるといえばいいのでしょうか、、、
ラトルのショスタコ4番は、超名演だと思います。この音楽聞いているとショスターコヴィッチはなんというか地獄絵図を音楽で表したかったのなあと感じます。こういう音楽と鬼気迫る演奏は、年に何回も聞けないなあ、、
録音はとてもよくて、ホールの響もとてもよくとらえられていて、EMI録音には珍しく、全体的に豊かな音。音の分離がとてもよいので、この曲のすざまじさがぐいぐい伝わってきます。
ラフマニノフは、ショスタコ盤より全体的な響はやっぱりちょっと後退しているけれど、オケの音は実にきれいに録音してあった、フォルテシモでもきちんと分離する。だけど、どちらかというと客観的な演奏で、濃厚とか官能とかというのではないです(笑)。
で、今回感じたのは
パワーリベラメンテは、音をよくするのではなくて、機器の持っているいるもともとのポテンシャルを最大化する効果がある
ということでした。
聞いているいると、アキュフェーズ機器のポテンシャルをベストの状態まで持っていってくれているという感じがしてならないのです。
その感じはパワーリベラメンテのエージングが進むにつれて強くなってきたのでした。
玉のように磨き抜かれた弦の音や、どこまでも伸びるピアノの広域、、だぶつかずぐっとしまった低音、、これはやっぱりいまのアキュフェーズが意図した音に違いないなあと、聞いていて、思うのであります。
ということで、例えばマッキンにパワーリベラメンテを使えば、マッキンが目指す一番良い音で鳴ってくるだろうなあと言うのが、少なくともあたしの個人的見解であります。