この間、車のラジオからキース・ジャレットのケルンコーンサーとの冒頭が流れてきたので、おおひっさしぶり~とか思って、耳を傾けた。長い曲なので、冒頭2、3分でフェードアウトしたけれど、あ~ひっさしぶりに聞きたいなあと思ったのだけど、実家に取りにいく時間もなく、ちょうど図書館の近くだったの、このCDを借りてきた。
帰宅してから、リッピングしてHDDに入れてPCから再生。
なにしろこのCD聞くのは10年ぶりぐらいかしらん。あまりにも良く聞いたので、オーディオチェック用とか使わなかったからねえ、、
そうして、今のシステムは飛躍的に音が良く聞こえるようにはなっているから、今回あらためて聞いてみて、ああ、こんな音が入っていただと思うと同時に、この音楽がより深くわかったよ、、
何を隠そう、あたしが19歳のときに、Hちゃんから振られちゃってねえ、、すごくつらくてね(笑)。友達と傷心旅行に沖縄に出かけたのだった(大爆笑)。
鉄路、鹿児島へ南下。鹿児島港からフェリーで沖縄まで1昼夜、、
道々ウォークマンで聞いたのがこの「ケルンコンサート」でしたの。
なんというか、非常に美しい中に、突き抜けていく爽快感があって、旅中、沖縄のコバルトブルーの海やら、突き抜けるほど青い空やらを見ながら、何回も何回もこの音楽を聞いて、慰められて、勇気づけられて、、そんな思い出が、ケルンコンサートにはあるのでした。
その時はカセットテープだったから、音源はLP。しかも、れいこうどうでレンタルしたものをテープに録音したものだったから、情けない(笑)。
後年、就職祝いに友達のMが、CD化された「ケルンコンサート」をくれた。だけど、このCDにはLPでは入っていた1曲が入っていなかった。あたしは、とりわけその曲が好きだったのだけどね、、
東京で就職してからは、その盤を聞くっていうこともほとんどなくて、CMで使われたこともあって、あ~なつかし~なあと感じることはあっても、あえてこの盤を聞こうという気にもならなかったのでした。
でも、今回、ケルンコンサートをあらためて、あたしの今のシステムでしかもインフラノイズのPCオーディオシステムで聞いた。
そうして、まず感じたことは、ああ!これはまぎれもないジャズ!
ということ。昔は、これはクラシックだと思っておりましたが、今回聞いたら、これはやっぱりジャズに他ならない、、、
それにしても、なんともまあ美しいメロディをちりばめて、うまく展開させて、響も大変美麗であります。しかもこれを即興でやってしまうとは、やはりキースはただものではないなあ、、とおもいました。
あの傷心旅行で聞いて音楽を今また聞いて、しかもうんといい音で聞いて、もうすっかり傷は癒えたけれども(あたり前じゃ)、19歳の自分のあほさ加減をあらためて、面白くなつかしく、しょ~がないなあと返しております(笑)。