そ~いう訳で、スムーズヴォイシングの結果をもとに、今度はイコライジング機能を併用して、こんどは自分の耳で音楽を聞きながらスイートスポットに追い込んでいく作業になりました。
しかしこれがなかなか大変な作業。ヴォイシングのデータにあわせて、EQカーブを作ると、もう低音が大変なことになった。ぐ~お~んとか、ジャズのベースはもう、もわもわどわわ~んでどうしょうもない(笑)。まずはこの低音をなんとかしないといけない!
で、ヴォイシングのデータより設定をおもいきり低めにした。
あるていど、納得できるレベルに低域を追い込んだところで、今度は中高域にうつる、、
この作業に使った主なCDは、ジャズ批評のオーディオジャズ・ボーカル部門で1位だったこれ。
これはなかなか難しいソースでして、ボーカル、サックス、ピアノ、
ドラムス、ベースが入っていて、しかもライブだから拍手とかのいわば雑音も入っている。
はじめは、もう音がぐちゃぐちゃで、聞けたもんではなかったです(笑)。もうこれは地獄でしたね(大爆笑)。
ベースの音がもわもわで、ベースの音って、結構高い音まで入っていて、指ではじめにアタックする時に発する高い音、続いて低音が出てくるっていうのがないとダメでしょ! そのような自分のイメージの音なるまで調整調整調整、、、ちょ~せいっ!! き~っ!
お~発狂しそうだよ! お~まいごっど! てな惨状!
これは一種オディオ地獄ですなあ(笑)。
しかしまあ、このソースで試行錯誤しながら、EQを操作して、なんとか、聞けるレベルまで2日ほどかけておいこんだ、、あ~やっパリグライコは時間がかかる。
ここで到達したEQカーブを基本カーブとして記憶させておく(DG-58は40パターンを記憶できるのだからすごい)。
基本カーブで、上のCDを聞く。うん、今度はなかなか良い。音のピントはあってないけれど、実にあたたかい音につつまれる感じがしてきました。ベースの音も結構しまってきて、ボーカルはけっこう音で出てくるようになりましたね。
しかし、ピアノの音がどうも引っ込んでる。という訳で、低域付近の周波数をこころもちあげると、ピアノの音がすっと出てくる。うわ、なんぢゃこらと思って、この帯域を上げ下げする。するとピアノ音が出てくると同時に他の楽器の音もすっと存在が浮かび上がる、、
うわあ、これは大変なことだ あたしはあせりながらもDG-58の力をすこしづつ知ることになった。そうして、あたしはなんとかオディオを地獄を脱出しつつあったのでした。
~ つづく