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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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レコ―ドを聞く、、

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うちのアキュのシステムコンポで、團伊玖磨さんの交響曲を聞いていこうと思ったのだけど、ちょっと涼しくなったのと、音もだちからアナログレコードを何枚かもらったので、2階のSATRI部屋でアナログを聞くことにしました。


なんだかちょっと夏バテ気味でありまして、のったりアナログでやわら~い音で音楽聞きたいなあと思ったのであります。で、何を聞こう。


過日、音もだちんちに行ったときに、捨てるつもりだから好きなのもっていってい~よと言われて、何枚かもらってきた中の一枚を回すことにしました。







いつもはぜ~ったにきかないスクリーンミュージックってやつですね。しかも全く聞いたことのない演奏家、、しかも相当に古い盤。

これですね。ステレオ録音みたいだけど、、


で、かけてみる。カートリッジはシュアのM44、イコライザーはSATRI、アンプもSATRI、SPはハーベスのコンパクト7。




ああ、ざらざらいって盤質はわり~なあ、音ももこもこで、なんとも時代を感じさせます。でも、針がレコードの奥にすすむにつれて、音全体は澄んで、クリアーになってきました。


演奏はハリウッドのプロオケによるなんともきっちりした演奏。魂とか情念と哲学とか精神性とかていうのはま~ったくない。かちっとした商品=プロダクトという演奏。それはそれで、すごいけど。


でも、やわらかいアナログの音で、大昔の映画音楽を、かっちりして演奏で、ハーベスで聞くのだから、もうゆったりしない訳がない(笑)。


で、レコードの解説とかを読んでいたら、右端っこに、、


          1962 12 24


と丁寧な文字でペンで記してあった。


ああ! 62年なら、あたしが生まれたその年ではないか、、その年のクリスマスイブに、どなたかが、この盤を買った訳かあ、、


あたしが、おっかあのおっぱいを飲んでいた、ちょうどその頃、日本のどこかのある人が、この盤を購入したのだなあ、、ちょうどクリスイブで、お祝いに買ったのかもしれなし、もしかしたら、だれかにプレゼントして、もらった人が記念にもらった期日を書き込んだのかもしれないなあ、、、


その頃だから、真空管のアンプで、今よりずっとナローな音かもしれないけれど、12月のクリスマスにこの盤を誰かが間違いなく聞いていて、それから53年以上たった今、あたしが、うちのハーベスで聞いている、、


だれかはわからないけれど、この盤の元オーナーとあたしが、このレコードを通じて、確かにつながった感じがした。


62年のクリスマスイブ、、、あかちゃんだったあたしは、おっかあやおっとうの一緒だったろう、、


そして、この盤をもっていた「どなた」は、恋人とか家族とか一緒に、この音楽を聞いたのだろうか、、そのとき、この人はしあわせだったのだろうか、それともちょっとさびしかったのだろうか、、どんあ気持ちでこのレコードを聞いてたのだろうか、、


そんなことは知る由もないけれど、この盤はそれからずっと存在してきて、今あたしに聞かれている、、


オディオはときとときをむすびつける実に不思議な力を持っているなあ、、、






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