昨晩のエルビンダメージがやっぱり少し残っていたけれど、昨日はお盆なので、早朝からオディオ犬ソラと実家のお墓詣りに行ったのでした。
帰宅して、だらだらしていたのだけど、なんだかやっぱり体がしっかりしない。でも音楽だけは聞きたいなあと思って、今日はまたインフラノイズのPCオディオシステムを使うことにした。
結局、午後遅くから音楽室に入って、さて何を聞こうかな。團先生の交響曲もききたいけど、なんとなく元気がないなあ。HDDのファイルをいろいろ探して、ラベルのピアノ協奏曲を聞くことにした(左手のぢゃなくて)。
アルゲリッチのこれ。
DG-58を入れて、音全体が柔らかく、自然な感じになって、あらためてこの曲いいなあと思った。
特に2楽章は本当にこの世とあの世を行き来するような感じで、いつもあたしは聞いていて、不思議な気持ちにかられてしまう、、、
ずいぶん前の夏の暑い午後、会社関係の方のお葬式に行った。まだ急逝したのはまだ若い方女性の方で、お子さんがまだ小さかった、、、
田舎のお葬式なので、それこそ大昔から続いてきたようなスタイルのそれだった。
自宅でお坊さんがお経を読んで、それから、長い棒の先端に白くて長いキレのようなものを付けて、葬列の先導者がその棒をもって、歩く。
続いて、お骨の箱を持ったご主人と家族が続く。ちいさい子どもたちは、人がいっぱいて楽しくて、きゃっきゃっとはしゃいでいる。
葬列はご自宅の向こうにあるお墓に進んでゆく。こちらからは見えないけど、、一瞬、ご自宅のふるい黒い瓦の屋根の向こうにひらひらと、あの白いきれがゆれる、その向こうには夏の青い青い空が広がる、、、
その光景を見ていて突然、ラベルのピアノ協奏曲の2楽章が頭の中に鳴りだした。何かあの世とこの世を行き来するような、ふわふわとした実在感のない、幽霊のような、さびしい音楽、、
あたしの横には、その頃まだ若かった同僚の女の子が黒い喪服を着て泣いていた。その子の髪は黒くて、長くて、とてもきれいだった。
ラベルのピアノ協奏曲を聞くと、いつもあの光景を想い出す。
とてもとても不思議でうつくしい曲、、
今年ももうお盆が行く、、、