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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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矢野顕子 スーパーフォーソング、、

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あたしが27歳ごろだったか、、東京で転職して、なんとか新しい職場にもなれて、なんとかこころもも生活も落ち着いてきたころ、、通勤駅は新橋でした。


新橋駅には、今もそうかもしれないけれど、なぜか蒸気機関車が置いてあって、そのまわりに駅ビルがたくさんありまして、ディスカウントショップやら飲み屋やら、雑踏でありました。


機関車真向いのビルの1階には、その頃、オーディオ屋があってね、仕事帰りにあたしは良くよったものだった、、、


そこで、初めてマッキンのブルーメータをみたりやレヴィンソン無骨なブラックのシャーシやティールのスピーカーを見聞きしたのでした。そうして、機器に張られた価格札のあまりにも高額なのを見ては、じぇーったい!金持ちになって、好きなだけ、オーディオ買ってやると固く心に誓ったのでした(大爆笑)! 


ある土曜日の午後(その頃はまだ完全週休2日制ではなかったので、土曜日午前中の勤務日があった)、、お店の中をぶらぶらしながらオディオ機器をみていたら


ある、年配の方から突然声をかけられた、、



おに~ちゃん。オディオ好きなの?


は、はい。でも初心者でして、、、、何がなんだかわからないです(笑)。


そ~か、、あたしもね、オディオに大分はまりましてね、、マッキン

パラゴン だいぶ道楽してね~ 1千万ぐらい使ったかなあ、、


と苦笑、、


いっ、一千万ですかあ? 家が建ちますねえ。


とおもわずのけぞってのだけど、、



そんなにオディオにお金使うことは絶対ないだろうと思っていたのだけどねえ、、


当時あたしはパラゴンなんて、まったく知らなくて、パラゴン? ピグモン? ガラモン? 怪獣のことかなんて、今ではわらってしまう。


しかし、あたしも、このおとうさんほどではないけれど、相当オディオのお金も使ったなあ、、あのときのおとうさんは、まったく今のわたしなんだなあなんて思ったりする(笑)。明日はわが身だ、まったく(苦笑)。


そのころ、そのオディオ店は半分がオディオ機器、残りはCDショップになっていました。ああ、そこで朝比奈隆先生の青い箱にはいったブルックナー全集を買ったなあ。


あんなに高いボックスセットを買ったのは、うまれて初めてだった、、しかも自分で稼いだ金で買ったので、本当にうれしかったなあ。大人になったなあ、社会人なったなあとこころから思った。


その頃、そのお店で買った盤が矢野顕子さんのこれ、、






ピアノの弾き語りで、他アーティストの曲を歌いあげるというもの、、この盤はとてもすばらしくて、佐野もとはるさんなんかのもともとはポップな曲も、JAZZみたくなっていて、しかも現代音楽みたいな響もそこここにちりばめてあって、すばらしい作品。


新橋のあのお店でこの盤を買ってから、子どもができて、東京から熊本に帰ってきて、かれこれ20年近くがたつけれど、


昨日もこの盤を聞いて、オディオ馬鹿一代デビュー当時のあたしのいろいろと、新橋のなつかしい風景を想い出しました。


HAP-Z1ESにファイルを入れて、聞いたのだけど、、すごく良い音で、この作品を聞かせてくれました。 まさか、あの当時、こんな機械ができるなんて想像もしてなかってけれどね、、







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