連休はオディオと自転車で結構楽しんだ。
で、オディオで何をしたかというと、アナログをはじめとした機器の再セッティングでした。
なにしろソニーのHDDプレイヤー HPA-Z1ESあいかわらずアキュのP-7100の上に置いたままだったし、ノッティンガムのアナログプレイヤーは外したままだったので、ああ、これはいかんなあと、連休中に心を入れ替えて再設置をすることにしたのでした。
始めたのが土曜日の午後。先ず HPAーZ1ESの設置台を作り、もともとアナログ設置場所に置いたDG-58をとなりのラック最下段に移動、ノッティンガムをここに戻す。ノッティンガムを設置したところで、アナログ専用にしているプリ C-280Vと接続、その他もろもろの作業があったのだった、、
心配したのは、DG-58の設置場所を変えると、音が無茶苦茶変わるのではないかということだった。しかし、影響はほとんどなくて、ちょっと高域に変わった感じがあったけれど、大勢に影響無しという程度。ほっ。
第1日は、これで終わって、夜はまた音楽を聞きます。
HAP-Z1ESは結構、適当なセッティングでも、とてもいい音、、
という訳で、翌日の日曜日、重い腰をあげて、ノッティンガムの再調整にとりかかります。
やっぱりアナログの調整は面倒くさい。時間に余裕がないとやろ~という気持にならないのです。
涼しくなって、しかも連休なのでやりました。
先ずは、ノッティンガムプレイヤーをセッティング。セッティングが終わったところで、プレイヤーの水平を出していく。これがまためんど~なんだけど、、なんとかやる、でもまあ水平度90%というところに追い込めた。プレイヤーのベースにGe3の「大地」なので安定感があります。
カートリッジはフェーズテックのアレクサンドライト・P-3なので針圧をまず適性値2グラムに調整。レタラルバランサーは、バ―半分ぐらいの位置にしておきます。ここで、オーバーハングの調整。こちらも大体OK。
ここまできたら後は実際にレコードを回しながら、音を聞きながら調整していくことになるのだけど、これが、まためんど~(大爆笑)。
ノッティンガムのアームにはバランスウエィトにもレテラルウェイトにも目盛なんてものはなくて、ある程度の位置を決めたら、レコードの音を聞きながら、追い込んでいく他無いのでした。
この調整が実に微妙なのであります。今回調整用につかった盤は、これら。
先ず、あたしの場合は、音全体の響の具合を聞きながら調整する。ポイントは響、美しさ、艶、全体の力感、楽器の質感というところ。
ある程度これらポイントのバランスがとれたなあというところで、さらに音楽をじっくり聞いていきます。
どうもへんな感じがする、どうも音のすわりがよくない、そんな気分がする、そうすると、ラタラル・バランスとカウンターウェィトのふたつのおもりを微妙に上げ下げし音の変化を聞きながら、さらに追い込んでいくという、まさにめんど~の極致的な調整になります。
レコードを聴きながら、響がにぶくなってもわっとしてきたら、どちらかのウエイトをほんの少しだけ軽くしてやる。
すると音全体も軽くなっていきます。こうして大体の響が整ってきたら、さらにレテラルウェイトで音の艶や細かい響を調整していきます。この作業をえんえんと繰り返しながら、自分なりに納得できる音に納めていく。
調整がまだまだの時点では音的には問題ないように感じても、「音楽的」にきちっとしていない。
つまり弦の音響の具合やベースのぶんという音や、打楽器の音が、生の質感にちょっと遠いというところ。調整がかちっと決まってない時は、なんとなく、聞いてて変な気分なんです。
要するに調整というのは、オケがオケみたく、楽器が楽器らしく、できるだけ自然な、生の音に近い音調に整えていくという作業のことなんだとあたしは思います。
というところで、なんとか満足できるポイントまで追い込むことができました。この時点で、あれあれもう夜の9時ではないですか。
朝の10時ごろから始めたから、約11時間調整にかかったということですねえ、、
でも、そのかいはあった。
この状態で聞く、バーンシュタイVPOのブラームスの交響曲の美しさ。コリン・ディビスがBSOを降ったシベリウスは当初の音とは全く違う、、
弦の音に艶がのって実に美しい。最後に聞いた「オレゴン」は、今までこんな音が入ったいたんだと驚きました。A面 1曲目の「Queen of Sydney」には、こんなに複雑にいろいろな音がしかも丁寧に練りこんであったのがはっきり聞き取れました。それと楽器それぞれの特有の質感、、これがとてもよかった、、この盤は本当に録音がすばらしい。85年の録音なんだけど、今聞いてもためいきがでるほど美しい録音。
十分に調整したノッティンガムの音は本当にすばらしいです!
C-280Vとのコンビで聞くその音の貴重は若干木目調ではあるけれど、精緻で澄んで、美しい! それと面白いのは、このプレイヤー ぴたっと調整が合ったときスクラッチノイズがほとんどしない!
はじめて、ここまでノッティンガムの調整を追い込んだのだけど、忘れてならないのはDG-58の力です。
今回模様替えをして、相当に物の設置状況が変わったので、あらためてスームーズヴォイシングを行って、これまで使ってきたEQカーブを使いました。音場補正をかけたので今回のアナログプレイヤーの調整がこれほどうまくいったのだと言えます。
何回も言うけれど、DG-58の音場調整は、うちみたく8畳程度の部屋ででかいSPを鳴らすときに、本当に有効であります。これなくして、今回の調整はうまくいかなった、、
まず間違いなく。これまで何回もノッティンガムの調整をやりましたが、今回みたくかちっとした結果がでたことはなかった。DG-58の力に寄るところが大だと言えます。
(つづく、、かもしれない、、)