何か本読みたいな~と思って、本棚を見てみたら、
岩城宏之さんのエッセイ集のこれがあったので、実にひさしぶりに読みかえしてみました。
なんとも、この人独特のちょっと屈折したユーモア炸裂の文章にひさしぶりににやにやして読みました(笑)。
ちょうど岩城さんが世界中を駆け回って、活躍していた頃で、メルボルン交響楽団の首席指揮者の時代のことで、オーストラリアでのあれこれも書いてあって、ちょうど同じ頃、住んでいたあたしも、しみじみなつかしく感じましたね~(笑)。
これは雑誌に連載されたエッセイをまとめたものらしいけれど、毎週連載を落とさないように、涙ぐましい努力をして現行を東京に届けたらしいけれど、、
もし、この時代にネットとかメールがあったなら、岩城さんはもっと
楽に執筆ができたんだろうなあ、それに、ブログとか間違いなくやっていたんだろうなあと思う。
2006年に他界されたから、もう9年になるのか、、
そういえば、この間、テレビで小澤征爾さんの80歳記念コンサートの様子が放送されていたけれど、ずいぶん前にバーンスタィンの晩年の誕生日コンサートで、若くてばりばりの小沢さんがお祝いの演奏をしていた姿がだぶってしまった、、
なんのことはない、自分もそれだけ歳をとってしまったという訳です(笑)。
岩城さんの演奏は、武満徹さんの作品集と、それこそメルボルン響との「中国の不思議な役人」のCDがあるばかり、、昔、DENONのCDボックスでN響と録音したベートベン全集が超廉価で出てて
スーパーにある本屋さんで売っていたけど、買っておけばよかったなあ、、
とても丁寧で、精緻な演奏をする指揮者だったという感じはするのだけど、彼の書いた文章ほど、印象的ではないっていうのは、ちょっと良くないなあ。
YOUTUBEで岩城さんの演奏があるかどうかしらべてみます。