西「SATRIのアンプはヨーロッパで人気があると聞いていますが」。
チ「特にイタリアで人気が高いですね。それからスイス、スエーデン、そして最近ポーランドでも知られるようになりました」。
西「ヨーロッパへはどのような機器を出しているのですか」。
チ「まずは、やはりフォノアンプ2種、それとパワーアンプ、それとDACを出しています」。
「5月ミュンヘンでオーディオフェアがあったのですが、そのときに今言った機種をデモしました。その時に使用したスピーカーがSOUND CHAOS(サウンドカオス)というメーカーのものだったのですが、相性が実によく、ブースに来たお客さんが長時間聞き込まれていました。これは、スイス制のスピーカです。」
「ヨーロッパに出しているのはパワー15Wのアンプなのですが、非常にハイスピードで立ち上がりが早く、レンジが広大な音にみなさん魅了されていました」。
西「ヨーロッパの今後の展開は?」
チ「イギリスのマーケット展開を計画しています。ここでもやはりアナログ用のフォノアンプ、バッテリーサプライ型のものを出していこうと考えています」。
「それと、近々北米にも紹介したいと考えています。現在でもディラー2社で販売しておりますが、やはりアメリカのユーザーはもっとパワーのあるアンプを希望します。最初は現行の製品で行きますが、将来的には
あちらのユーザにあった仕様のものを出していきたいと考えております」。
西「どうして、これだけSATRIの音が世界で支持されているのでしょうか?」
チ「それは、SATRIの音がピュアだからではないでしょうか? 私自身も名だたる世界のスピーカーでSATRI
アンプで鳴らしてみましたが、やはりこのアンプのピュアな音は全く変わらず聞こえてきました。このピュアさが、特にヨーロッパ人に琴線に触れるのではないでしょうか」。
永「本当の意味でのハイファイだと言われてことがあります。日本でハイファイというとヨーロッパ人にイメージするハイファイは、やはりクラッシック音楽が日常環境として存在するヨーロッパとは感じ方が大分違うように思います」。
西「アナログ用のフォノアンプもメインアイテムの様ですが、ヨーロッパでもアナログは人気なのですか?」
チ「真剣にオーディオで音楽を聞きたいという人たちは、やはりアナログですね」。
西「しかし、アナログ再生を本当に真剣にやる場合は、アナログ機器も相当高額なものが必要になってくるのではないですか?」
チ「その通りです。高額で高音質のアナログ機器、そして高音質のフォノアンプ。だからSATRIが選ばれているのだと思います。」
西「永井さんから聞いたのですが、ヨーロッパや韓国では、CDプレイヤーをもうあまり使わないということでしたが」。
チ「その通りですね。オーディオファンのメインはアナログそしてPCオーディオですね。韓国でもオーディオファンの8割はPCで再生して、CDプレイヤーは使わない。」
西「そうですか。日本だとSACDプレイヤーとかがありますが、海外ではいかがですか」。
チ「ハイレゾがPCだと再生できますから、ほとんど見かけないですね。」
西「アナログとPCが世界の主流ということなのですね。日本にいると、全くそのような状況が見えてきません
ね。BPIの機器ラインアップを見たい場合は、どうす れば良いですか?」。
チ「当社のホームページがありますので、そちらでごらんいただけます。是非見てください」。
西「日本のSATRIとBPIの音と違いますか? 前に永井さんがBPIのアンプを貸してくれて聞いたときは、
日本のものよりも、もっとクリーミーな音しように覚えていますが。」
チ「基本的には同じだと思いますが、やはり少し違いますか?」
永「少し違いますね。やはり、最終的な調整は私がしないと(笑)」。
チ「そうなんです(笑)。今回も新しいアンプの最終的な音の調整で来たのです(笑)。」
西「でも、ボディはBPIのものがいいですよね。重厚でちょっとマークレビンソンみたいで(笑)」。
ジ「そうですか。ありがとう。」
西「それでは、最後のチェさん、日本の私のブログの読者にメッセージをお願いします。」
チ「マッキン、レビンソン、FM、名だたる名器を使用されるのはすばらしいことです。しかし、名前だけではなくて、本当に良い音を出す機器= 例えばSATRIアンプを聞いてみるのも重要なことだと思います。もしかすると、SATRIアンプがあなたが求めている音を与えてくれるかもしれないのですから。名前のとらわれる、私たちのアンプを聞いていただくことで、きっと、みなさんはご自身のオーディオと音楽の経験をさらに広げることができると信じます。」
西「有難うございました.。今後のご活躍をこころから期待します。」
このインタビューから、早くも半月が過ぎた。世界の各地
で、SATRI機器を抱えた若きチェ社長の海外展開が動いているはずだ。
== おわり ===