連休も終わって、昨日から本格的に新しい年がうごきだしたっていうことなんですが、下で紹介した事務所のネットワークオーディオの音がことの他よくて、休み時間とか、ちょっと休憩のときにヘッドフォンで音楽を聞いております。
で、相変わらずよく聞いているのが、マリア・シュナイダー。特に先にも紹介したこの盤が、本当にすばらしい、、
きけばきくほど、本当に身に染みるような音楽ってそうないでしょ!?
名曲ばかりなんだけども、この中でもテッド・クーザー(Ted Kooser)
っていうアメリカの現存する詩人のポエムに曲を付けた"Walking by Flashlight"が秀逸、、
歌詞はこんな感じなんだけど:
Walking by flashlight
at six in the morning,
my circle of light on the gravel
swinging side to side,
coyote, raccoon, field mouse, sparrow,
each watching from darkness
this man with the moon on a leash.
あたしなりに訳してみると、、
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懐中電灯の光をたよりに
朝6時に散歩する
じゃり道にあたる 電灯の丸い光が
右 左に ゆれる
コヨーテ―、 あらいぐま(ラクーン) 野ねずみ すずめ
どいつも 電灯の丸い光を 月ととりちがえて
電灯の月を手綱でひっぱってる(ように見える)
この人間に目を凝らしている、、、
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なかなかうまく 英語のニュアンスが簡単には訳せないのだけど、、
なにしろ、この詩人は一時、癌に侵されて創作の意欲も薄れたのだけど、体調が回復にするにつれて早朝、じぶんちの近くを散歩するようになって、毎日すこしづつ、もう一度 詩を書くようなった、そんな時期のひとつとのことでありました、、
なんというか、一人の男の生き死にと、そのまわりにある自然との全体的な風景というか、、人のはかなさとかなしみとそうして自然の美しさが出てる詩だと思います。
それに、マリアが本当に美しい音楽をつけて、ソプラノのアップショーが見事に歌うので、これはね、実に良いです。
毎日、日が上る前、まっくらな中、犬と散歩するのだけど、、そのときのこころもちと、この曲は本当にぴったりくるという感じなんです。そうして、いつだってとても寒い、、
まさに Winter Walkなんであります。
この盤、中古でも以上に高く値段がついているけれど、ネットでよく調べてみると3千円ぐらいで入手しました。
音楽、演奏、録音ともにすばらしい作品であります。
音もだちに是非聞いてほしいです!