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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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300B!? その②

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そういう訳で300Bシングルのアンプ(8W)でハーベスのコンパクト7(後には何もつかないやつ)を鳴らした、、


ソースはHDDに入れているジャズ、クラッシック、、


8Wだから、もうとほほな音だろうとたかくくっていたのだけど、なんと低音から中音にかけて実に豊かなのです。全くパワー不足を感じない。50WのL-570の方が大人しい感じに思わせるほど、、





そして、特筆すべきは高域なのでした、、

なんというか固い、固いのだけど、美しいかたさ、、

よく300Bの音の感想で「高貴な高域」とか言われるみたいだけれど、、なるほどたしかに品のあるというか、磨き抜かれた高域、、


だからピアノも弦の音も、実にしゃんとしてというか、凛として立ち上がってくる、、


ウィーンフィルのライブ盤からベームが指揮したモーッアルトの交響曲34番の2楽章、、、、実に実にうつくしい、、


ほら、蜘蛛がほそい~糸でアラベスク状に巣をつくるでしょ、で、それが太陽の光を受けて、なんともいえず美しくかがやくときがあるでしょ、、、 そんなかんじの音なんだ、、このアンプ、、


実に独特な高域を持つアンプなんだけど、聞いていくうちに音楽に浸ってしまう、、ジャズでもクラッシックでもいっしょ、、


そして面白いことに、小音量から中音量で十分に音楽が鳴るということ、、、オケでも、ピアノトリオでも、音を上げ過ぎるとよくない、、


むしろ中音量いくかいかないかで鳴らしたときの、音楽の美しさは、他のシステムではでないと思う、、


こういう聞き方は、うちのメインシステムの鳴らし方とは、対局なんだろうと思うけれど、、、どちらがいいというのではなくて、どちらもそれぞれに良いと思う、、、


サブ部屋は4畳半ほどのサイズなので、、このアンプがちょうど良い、、


あわせる プリのアキュC-280Lの力も大きいと思う、、このアンプの音は、とても柔らかい、、300Bの美しい音をさらによくしてくれていると思う、、大昔のアンプなんだけど、良い音です、、


それとインフラノイズのPCオーディオシステム、、これは説明するまでもないほど、、すばらしいシステム、、


晩年の五味康祐さんは、カンノの300Bシングルアンプで音楽聞いていたっていうらしいけれど、、小説家のこころもちが、上のアンプで聞いていてなんとなくわかった、、、


音楽の良さは、300Bのアンプで十分、うつくしく、、伝わってきますから、、、


良くできた300Bシングルアンプとイギリスの中くらいのSP、、音楽をふつ~に、しかし美しく聞くなら、これで本当に充分かもしれないなあ、、


だけど、あたしは五味さんよりもう少し若いから、もっといろいろやりたいのです(笑)。


煩悩という、、ああ、、、








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