20年以上も前のこと。東京でサラリーマンをしておりました。いろんな会社とおつきあいがって、当時青山に本社があったC商事とかN電気とかともおつきあいがありました。
ある日、青山のC商事に行きましたら、ロビーに「衛星音楽放送ついにスタート!」とガラス張りのショーケースが設置してあって、当時NECが作っていたチューナ各種がガラスの向こうににぎにぎしく展示してあって、さあみなさん高音質の衛星音楽放送をヘッドフォンで聞いてみましょうという趣向であったのでした。
オディオ馬鹿一代駆け出しだったあたしは、なんじゃ!こら~と、思わずショーケースをの中のチューナー横の説明文を読んだ。技術用語が多くて読んでもよく分からんが、なんでも衛星を介してデジタルでジャンルごとの専門チャンネルでもって、も~CDも真っ青の高音質で放送しちゃうというものだった!
あたしは、さらにな、なんじゃ~といいながらヘッドフォンをかぶって、放送を聞いた。ああ、今でもわすれないよ、、その時グレングルードのゴールドベルグがかかっていたのだった、、それはそれは美しく聞こえた。
その時あたしは決心した。おし! 気に入った! この放送なんとかあたしも聞いてやる!とね、、
で、いろいろ調べた。当時はネットなんていう便利なものはなかったので、主ににオディオ雑誌とかで調べる他なかった。
で、分かったのは、衛生音楽放送っていう分野に新たなマーケット開拓を関係各社が目論んで、大体的に動き出したところだったところに、偶然あたしが行き当ったということだった。
先のC商事、N電気、オディオメーカー各社(アキュも入ってたんだよ!)、オディオ雑誌、、そ~いうところがこぞって、もう次世代オディオはこれで決まりとか言って、もうれつにプッシュしました。1993、4年ぐらいだったかなあ、、
オーディオ雑誌も大特集を毎号組んで、ステサンなんかも各社から新発売された専用チューナー(デンオン、NEC、アキュ)でエアチェックなんてことが盛んに勧められたのでした。当時はハイエンドMD録音器とかDATもまだ健在だったので、そういった記事はなかなか面白かった。
そのころ、あたしは、そろそろ熊本にもどらなくてはならない状況であって、高級チューナー買って腰を据えてやろうっていうことではなくて、熊本に持って帰ってでも聞けるような軽量なものがいいなあと思っていた。
そんなこんなで、94年の暮れの土曜日。秋葉まで繰り出して当時なじみだったDオディオ店で、NECの一番軽くて安いチューナとアンテナを買いました。
でかい段ボールに入った それら機材をかかえて、電車ののっては~は~いいながら千葉の自宅にもどったのでした。
翌日日曜、はりきってアンテナ工事!
ベランダにパラボラを設置して、なんとか衛星を探し出して受信成功! 当時も自力でやったのだったね~。しかし、今回みたく設定はこみいっていなくて、受信完了後、MBに電話してスクランブルを解いて、はいOKだった。
あかんぼだった娘を抱いて、うちの同居人のおばはんが苦笑しながら、怪我しないでね~とかいって見ておりました(笑)
②へつづく、、
(これを買ったのだった)