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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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上杉研究所のアンプとFALの相性について

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上杉研究所の昔のアンプを音もだちが貸してくれております。


プリが上杉研究所第一号のプリアンプ U-Bros1、パワーがKT88を使ったU-Bros3、、どちらも70年代に作られたもの。





(左上がプリ 右がメイン)



あたし自身、20年ほどまえJBLのS-5500を使っていたころ、上杉のアンプ(型番は忘れたけれど、、パワーはU-Bros17だったか、、)を使っていたことがあったけれど、今回のセットは上杉の本当に初期のものです。


それにしても、上杉アンプのデザインは昔から変わらないので、古いとか新しいとかいう感じがまったくない。ある意味時間を超えた普遍的なデザインとでもいうのか、、


さて、このアンプをFALにつないで音出しです、、


あ~たしかに、、いい音なんだけど、なにか詰まった感じがあるし、音がほぐれない、、いいんだけど、何かが違う、、こういうときはアンプの極性が間違っていることがあるから、メインアンプからチェックする、、音を聞きながら、より自然な音になる極性できめる。


そしてプリ、、極性を変えてみると、音ががらっと違った! 今まであった違和感がすっきりなくなって、音がす~っとほぐれて、実に自然に出てくる、、やっぱり極性間違ってたんだ、、 


あれれ、さっきと全く違います、、ああ、これは実にいい!

FALとの相性がばっちりです、、


ピアノの音の美麗さは何とも言えないし、、さすがにKT88で50Wの出力があるので、中低音がゆったりと自然に出てくる、、これまでもう少しほしいな~と思っていたジャズベースがぐんぐん出てくるではないか、、


おもしろいのは、FALだとベースが、ぽっかり空中に浮かんで出てくる(笑)。





アンプがだんだん温まってくると、、これが本当に30年以上も前に作られたアンプだろうかと疑いたくなるほど、音が活き活きとしてまた、、瑞々しい、、現代のアンプですよと言われたら、あ~そうですかと思ってしまうほどなのです、、


FALのSPと玉のアンプの音は、どれだけ聞いても疲れないのであります。聞いていてあまりにもここちよいので、どんどん聞いてしまうので、あっという間に2時間、3時間たってしまう、、


それにしても、本当にこのアンプ、特にU-Bros1は75年に発売されたらしいから、あたしがまだ中学生の頃ですよ。パーツの供給ができなくなって、製造できなくなるまで、13年間ベストセラーだったらしいから、これもすごい、、


あたしが中学生のころ、もうこんなにすごいアンプがあって、、あたしが聞いていたような音で当時のマニアは、もうすでに聞いていたんだなあと思うと、、ちょっと不思議になってくる、、


ちょうどそのころ、アキュフェーズも創立されたのではなかったか、、そう考えると、その当時一方にアキュ、もう一方に上杉が、それぞれの哲学でアンプ制作に乗り出していったのでしょうね。あっ、もちろんラックスも忘れはいけなかった、、


70年代というのは、そう考えると実に面白い時期だったのかもしれませんね、、




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