カフェ・ジャレットのCD半額大セールで、買ったもう一枚が、これ、、
あたしは、デックスのサックスが大好きで、このブログにも何回も彼について書きましたけれど、、
さて、これも聞いたけれど、、デックスが主演した映画「ラウンド・ミッドナイト」のスピンオフみたいな録音で、内容はまあまあという感じなのかなあ、、デックスのサポートのハービーハンコックとかがメインでばりばりやってる感じが強い、、それは、それでとても良いのだけど、、
で、思い出したよ。あの映画を見たときのことを、、
あれは、たぶん86年ごろかなあ、、
南の国でしがない学生をしていたころ、、大学のあった街の小さな映画館で上演されていた、この映画を、オーストリア人のH君といっしょに行ったのだった、、H君はウィーンから来ていた、変わった青年で、まあ、変わったことでは双璧のあたしととても親しくしてくれたものだった。
週末は、いっつもH君とごはんを食べにいったり、映画をみたりしたものだったなあ、、何しろ、どちらもガールフレンドがいなくて、つまらなかったから、、
映画はとても良かった、、、アメリカからフランスに流れてきた天才ジャズマンが、フランス人のジャズファンと奇妙な同居を始める。その中で、同じようにアメリカからフランスへ出稼ぎにきたジャズマンたちの風景を、なんともフランス的な感覚で描くという、、なにしろ見ていて、果てしなく切なく、しかしながら、独特の愛を感じたというか、そんな映画だった、、
映画の内容は、今YOUTUBEでも見られると思うから興味のある人は是非見てほしいと思います。デックス以下、演奏もとても味があるもの、、
観終わって、映画館から出てきたあたしら二人は、すっかりもう気分はジャズメンになりきって、へ~いメン とか イェイメン!とかいいながら、、学生寮までのなが~い道(なにしろ土地はいくらでもあるところだから、大学ひとつが広大な街なのでありました)を中天に輝く満月を見ながら異国の夜をふらふらあるいたのでありました、、
その数日後、H君がこの映画のサウンドトラックのLPを買ってきたよ~といってもってきた。あたしは、その頃、街の質屋で買ってきたおんぼろのプレイヤーをもっていたから、二人で、その盤を聞いた。結局H君からこの盤は、借りっぱなしになっていて、今でも実家のどこかにあるはずです、、
なつかしいな~。H君はウィーンに帰ったのかなあ、、中国語専攻であたしより漢字を知ってる7カ国語に堪能な変わったやつだったけれど、元気でいてほしいなあ、、
さて、この映画、衛星放送とかでも何回か放送されてたのだけど、それはあえてみなかったなあ、、
デックスはやっぱり50年台に録音されたものが一番良いと思う。
それとやはりYOUTUBEでこの時代のライブ映像がいくつかある。これも良いなあ、、
デックスのサックスはゆるくて、あったかくて、大きな大きな筆で中空に大きな大きな絵を描くような演奏で、、すばらしいです!
だんだん、涼しくなってきて、デックスのサックスが合う季節、、