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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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星野源という現象について ②

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このダンサーは、井手 茂太(いでしげひろ)さんという方で、自身のダンスカンパニーをもっている方だった、、

この人の踊りをみてると、なぜかコント55号絶頂期の二郎さんをおもいだしてしまう。二郎さんのアドリブダンスがほんと、こんなふうだったのだけど、、もちろん井出さんのは、すごいけれど、なんというか、すごさの中に独特のユーモアがあって、なんとすばらしい! 

 

解散してしまったのだけど、源ちゃんがリーダーをつとめていたバンド SAKEROCKの作品にも「会員社員と今の私」という傑作があるのだけど、、実はこのPVにも井出さんが出ていて、ここでも、天才的なダンスを繰り広げてくれていて、いや、これは是非見てほしいものです、、

 

 

SAKEROCKも含めて、源ちゃんのソロアルバムを大体聞いて、SUNとかはギターでコードを拾ってみたりしたけれど、いや難しい、コードの感覚が独特で、、しかもひとつのフレーズ中にあてはまるコードの数が多すぎる、、いや、しかし、だからこそ、源ちゃんのあの世界感が出せるんだろうとおも思う、、

 

メロデイというか、フレーズも日本的な旋律がちりばめられていて、ああ、これは服部良一さんみたいとか、クレージーキャッツみたいとか、なんというか、昭和歌謡曲の要素も入れてあって、面白いのです。

 

彼の著書を読むとわかるのは、ご両親がジャズミュージシャン(なのか大好きなのかちょっと定かではないが)、であり、父上は気合の入ったオーディオマニアとのこと。

 

小さい頃からモダンジャズを聞かされて育ったらしいから、その辺のコードの感覚が同世代のミュージシャンとまるで違う訳なのかもしれませんね。

 

そうして源ちゃんの音楽に通底する独特の世界観、、なんというか、孤独感というか、でもそれに相反するだけの外部への希求というか、、広がりというか、、人の生き死にというか、、死があるから、生があかるいみたいな、いつかいなくなってしまう僕らが、いろいろやっていることが、くだらないことであれ、いいことであれ、いきるっていうことなんだなあという、独特の哲学というか達観というか、、ユーモアというか、そういう一種文学的な世界感が、最初のソロ作品であれ、、最新の炸裂ヒット「恋」にも通底していると思います。

 

こういう世界感は、とても日本的なものであって、西洋的な音楽素材で作られたポップな曲の中に、確実に星野源の音楽には刻み込まれていると思う、、 そういう源ちゃんの曲がこれだけ聞かれるということは、今、日本が、そのような「世界観」を必要としているということだとも思う、、、

 

親戚の結婚式で、源ちゃんの「恋」が2回かかって、2グループが踊っても、あたしは、少しもいやぢゃなかった、、

 

むしろ、あの、独特のアジア的な日本的な旋律のイントロがかかると、ああ、いいなあ!とつい思ってしまうぢゃないか! そうして帰りの車の中で「夢の外」を3回も聞いて、ご機嫌で帰宅したのだった、、

 

源ちゃん! 言っておく! 君は天才だっ! これからもがんばれ! おじさんはお~えんする! 

 

 


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