エージングほぼ完了したと感じられたのは日曜の午後だった、、、
それからあたしは、ともかくオディオを忘れて、音楽に没頭した、、
PCで聞いても、アキュCDPで聞いても、ともかく音楽に埋没できる。
たとえば、カラヤンBPOのブラームス交響曲1番(80年代録音)をPCオディオで聞いてみる。録音が割とオンマイクでなされているということもあるだろうけど、まるでオケの中に顔を突っ込んで聞いているというな、エネルギッシュな音なのである。かといって、ゴリゴリの音ではなくて、生楽器の美しさや柔らかさはそのままなんだけど、音楽全体のエネルギーはものすごい! カラヤンとBPOってやっぱりすごかったんだと、感服することしきり、、、しかし、こんな音、前は出なかったんだけど、、、
勢いにのって、同じくカラヤンとBPOの組曲惑星から「火星」を鳴らしてみる。これってふつうえらくうるさい!のだけど、あれれ、今はエネルギーに満ち満ちているけど、ちっともうるさくなく、FFでも音が混濁することなく、むしろまろやかに聞こえるというのは、どいういうことだ。いや音量自体は前よりでかい!しかしアンプのワット表示は前と変わらず、、とは、、ど~いうことだ!?
それになにより、ブラームスの時も感じたのだけど、音楽のうねりが、ぐんぐん伝わってくる。なんというのだろう、たんに音量の増減というのではなくて、うねりなんですね。
たとえば、CDPで聞いたJデュプレのエルガーチェロ協奏曲、、48Kにアップサンプリングしたこともあったのかもしれないけど、デュプレのちょっと固めの芯のしっかりした音と、バルビローリ翁の付けるオケの繊細な演奏、、、こんな音で聞けば、もう音楽に没頭せざるを得ないですよね、、てな感じの音になっている。
今までこんな音で鳴ってなかったんだから本当に、、、、
今まで使っていたST社のケーブルもすばらしかった! 音にほんのりと甘い艶がのって、エネルギーも十分、響にも艶があって、すばらしいケーブルだった。
もう好みの問題なんだろうけど、楽器の音が、他のそれと融合していって、大きな響になっていくっていう様が見えるという、へんな言い方だけど、「音のストーリー」を明らかに提示していくっていう特性はリベラメンテだけに備わったものだと思う。
カルダスとかの高級ケーブルも使ったことがあるけど、これも変な言い方かもしれないけれど、リベラメンテほど「哲学」があるケーブルはなかったと思う。
どれも刹那的な音を出すにはとても長けていたけれど、ロングスパンで鳴る音楽を十全にとらえて再生するっていうことを真剣に考えてリベラメンテは作られたんだろうなあと愚考します。
ちょっとわかりにくですね(笑)。
キースジャレットトリオなんかの演奏なんかは、STケーブルの方が高域の輝きや艶、ベースのエネルギーなんかは素晴らしく、リベラメンテよりいいなあと思ったけど、聴きこんでいくうちに、音の細かい構造とかが分かってきて、なるほど、こちらの方がより自然に今解き放たれた音を十分に捕まえてきたのではないかと感じてきた、、、