相変わらず夕方、いろいろ調整したメインシステムで聞いている。昨日はカラヤンBPOの「トリスタン」を聞いた、、これがなかなかいいのでした、、 あったか~いい音調の中で、徹底的にコントロールされたオケが歌と絶妙にからむ様が、調整後のFALから実にうまく出てきて、BPOってやっぱり半端なくうまいし、カラヤンの棒は実になかなかすごかったなあと感嘆しておりました、、
さて、火曜9時は、お楽しみ「温故知新オーディオ歴史館」だったのだした。今回は、おなじみ牧野館長と生島学芸員がオーディオテクニカから最近リリースされた本格的アナログプレイヤー「audio-technica オーディオテクニカ AT-LP5」 を使ってカートリッジを各種交換しながら、手もちのLPを聞いて、おなじみのオーディオ談話を繰り広げるというもの、、
(これっ!ダイレクトドライブらしいよ!)
で、このプレイヤー、先ずは付属のカートリッジで鳴らしたのだけど、牧野さん秘蔵の森尾由美の「初恋のメロディー」。音はとても良いのだけど、歌が実にまずい、、
当日の曲名リスト:
初恋のメロディー | 森尾由美 | ポニーキャニオン7A0344 |
A Beautiful Romance | Milt Jackson Quintet | Impulse!YX-8360-A1 |
Moonlight In Vermont | Gerry Mulligan Quintet | FantsyEP-4068 |
Do You Remember Me | Yuki Okazaki | WPK-32W |
しらけちまうぜ | 小坂忠 | TORAMLA-6001 |
酸っぱい経験 | 多岐川裕美 | INVITATIONVIFIX-1519 |
愛こそすべて | 松岡計井子 | EXPRESSEP-7785 |
ここで牧野さんが、生島さんの発明した「イラっと理論」を展開、
つまり、ものすごく下手な歌でも、、システムがうまく合えば、イラっとせずに、むしろ、こ~いうのもありかと納得させてくれる力を持ったカートリッジとシステムを選択したいということらしい、、
さて、カートリッジをシュア―に変えて聞いたジャズとかボーカルは実によかった、、最後の女性タレントの音源は、、付属のカートリッジにもどして、鳴らしたのだけど、、音はよかったけれど、やはりあまりにも歌がいっちゃってて、、「イラっと」がこのプレイヤーをもっても「納得」に転換できなかったのでした(笑)。
牧野さんが持参された岡崎由紀のEP盤、、いや下手ですが、味がある、、カートリッジは大昔のソニーのもの、、音がいい塩梅にチープで、この盤にぴったりという感じか、、
しかし、このプレイヤーお値段は5万円ほど、カートリッジ付、フォノイコ内臓、しかもUSBでパソコンとも接続できるというもの、、
ボディのほとんどがプラスチックなのだけど、アームなどは実にリジッドに作ってあって、見かけからは想像できないぐらい音が良いと牧野さんが絶賛、、、生島さんもそうですねえ、、いいなあと同意。
たしかに、サブシステムでお休みの午後にジャズとか聞くのには、これでいいんぢゃないかと思わせるほどの、いい音でした、、
昔は、このぐらいのいいプレイヤーが2万とか3万とかで、たくさんありました。それで、みんな、そこそこいいプレイヤーで、レコードを聞いていたんだな。プレイヤーがないとレコードが聞けないんだから、そういうふうな時代だったなあ、、と牧野さんが懐かしそうに語る、、
そうそうそ、、そんな時代があったなあ、、この間、友達がもってきてくれたテクニクスのプレイヤーなんかが、そうだな、、そうして、その時代のプレイヤーって実に頑丈につくってあって、あれから40年近くがたとうとしているのに、まだまだ使えるっていうのは、、、昔のモノづくりっていうのは、今とだいぶ違ってってことなんだろうなあ、、
この番組を聞いていると、、そんな風にオディオが一番よかったころと、そのころ中ボーだった自分を思い出す、、