オーディオ道場の片山マスターから何回か携帯に着信履歴があったから、これは呼ばれていると思って、ひさしぶりに行ってみました。道場のある西原村は、大分復興したのだけど、まだまだ手付かず道や家屋が結構ありました。しかし道場へのアクセス路は復旧していて車で普通に行くことができるようになっています。でも、あちこち、まだでこぼこのところもあるので、行くときは注意してくださいね。
という訳で久しぶりに行ってみたら、メインホールがずいぶんきれいになっていて、ソファで片山マスターとご年配のお客様が談笑中。玄関を開けたあたしの顔を見ると、あれ~ひさしぶりとマスターが破顔一笑!
マスター、呼んだでしょ? と聞くと、
そうたい! 地震から復興ばい! ウエスタンの15Aば2階にあげて、鳴らしよるとばってん、これがたいそう良く鳴るけん、西野さんに聞かせようとおもって連絡したとたい、、
とご機嫌なのでありました。
なるほど、メインホールの正面中2階にウエスタン15Aが2台、宙づりになっております。で、でかいっす! でも、ここから流れる音楽は、なんとも絹のような、繊細で滑らかで、、それでいて低音から高音も十分出ていて、実にいい塩梅の音なんです、、
別スレッドにビデオを張り付けているので、その音を聞いて想像してほしいのだけど、、まったくハイファイではないのですよ、、、でもねいい音、ボーカルはとろけるようだし、特に弦の音は絶品、、、バッハの無伴奏曲は、、もう本当にぐっとくる音と演奏、、
バッハの弦楽に思わず、みんなが静かに聞き入ってしまって、ホールの外を吹く風の音がかすかに聞こえて、音楽と風の音があわさって、なんというか、実に神秘的な時間、、いや実にすばらしい、、
あたしらが聞きなれている、いわゆるいい音っていうのは、もうすこし情報がたくさんあって、エネルギーも十分にあって、スピードがあって、ていう感じなのだけど、ウエスタンのこのスピーカの音は、まるで様相が違うなあ、、なんというか、、まるで別もの、、ウッドホーンで全帯域(とっいっても上は12,000ぐらまでしか出てないらしいのだけど)カバーするので、なんとも耳障りのよう、一番おいしい音が、ウブゲ感を持って出てくるから
まるで人肌感でくるから、たまらない、、
ピアフの大昔のシャンソンも聞かせてもらったけれど、これもよかった、
ドライバーが電気磁石だから、よかとたい
ばってん、右と左のバランスを個体で違うから、むずかしいとたい、左がすこ~しばかりひずむけん調整せんといかんばってん、これだけ右と左のバランスがとれたのは珍しか、、
とマスターが説明してくれた、、
信号系は、デンオンのCDPをトラポにして、SATRIのDACからアナログ出力。
玉のプリとメインでドライブ、、、
これだけ、良いバランスで鳴っているウエスタンの15Aは他にはないだろけん、興味のあるみなさんには是非聞いてもらいたいと片山マスター。
ウエスタンの他、ホール1階に設置しているのは、ヴァイタボックスのウファ―とバスビンのマルチセラーホーンを組み合わせたSPシステム。このシステムを2台の玉アンプでバイアンプ駆動。しかも、中高域を受けもせるマルチセラー用に玉アンプに真空管はすべてWEのオリジナル。
こちらのメインソースはアナログ。しかも修理相成った、トーレンスの泣く子も黙るリファレンス、、もちろんあたしは泣いてはいないおっさんなのだけど、黙ってしまった(笑)。
リファレンスもやっと直したとたい、、、EMTよりもこっちの方が鳴りやわらかくて、音楽的バイ、、とマスター、、
カートリッジは、やっぱりSPUでした、、
この音にもまいりました、、太くして、熱くて、こんなアナログの音でないんだよなあ、、
まあ、リファレンスですしね(笑)。
こっちもいつでも聞けるけん、アナログもってきてもらったら、回せるけんね
とマスター。
地震から1年、やっとここまでこれたバイ、ばってん地震直後はどうなるかと思ったばい、
なんとか生き抜いて、復興したバイと それでも、まだこっちのジャズバーのハーツフィールドとかのメンテがまだ終わっとらんけん、完全な復興はまだまだバイと
マスター苦笑いなんだけど、、
でもね、前よりも今の音の方がよくなったって、言うひともおらすけん、確かに前より良くなったのかもしれん、、そういう意味じゃ地震も悪くなかったかもしれん
と遠くを見る目のマスター、、マスターは基本がポジティブだけん良かですねと言うと、
にやりと笑って、まだまだこれからばい! 復興まつりばするけんね! と意気軒高なのである!
ということで、あたくし西野も加わりまして、いよいよ道場復興まつりなど各種イベントを実施する予定であります。詳しくは当ブログその他でお知らせしていきますので、みなさん全国各地からのお越しをお待ちしております。
ということで、オディオ道場復興ぢゃ!
下の動画も見てね!