メインシステムの音がしっかり落ち着いてきました。デジタル系は、PC・CDPとも自分的に満足できる音になってまいりました。じゃ~そろそろアナログやんないとな~でも、うちではアナログいい音でないんだよな~とかいって、ずるずるとアナログの調整をさぼっていた訳です。
しっかし、この間オーディオ道場でリファレンスにSPUをかまして聞かせてもらった、あの分厚くも美しいアナログに音に、あたしはうたれてしまって、ああいう音をだせたらいいな~と、このごろ思っていたのでした。
で、このところ雨の日がおおくて、先週も雨だったので、自転車乗りにも行けなくて、お~しいよいよアナログぢゃ~と、まあ、えっちらおっちらやることにした。
ラックスマンのアナログプレイヤーPD-171Aを入れたときにあわせて、オルトフォンのカートリッジSPU#1と重量級用のウェイトも同時に入手していたので、ともかくSPUを付けてみることにした。
(あたしが持っているんはEタイプで針先が楕円のやつ)
先ずは、プレイヤー付属のウェイトを重量級のものに交換。この作業は実に簡単。あっという間に完了。んでもって、今まで使っていたDL-103をSPUに交換します。なにしろユニバーサルアームなので、この作業もあっという間に完了。
(実際の写真は次号ぢゃ!)
SPU#1とアームのバランスを取って、針圧を推奨値の4グラムにして、ラテラル調整は、このプレイヤー付属のアームだと最高3gまでしかないので(笑)。ともかく目盛3に合わせる、、
いや~・しかし、ここまでの作業に何と楽なこと、、ノッティンガムのセッティングなんて、なにしろ主要部分に目盛もな~んにもないので、時間がかかるかかる、、
それにラックスマンのプレイヤー付属のアームはユニバーサルなので、SPUをかちっとはめるだけ、、SPU本体も、もうど~んとした個体なので、取り付けたら、特に何にもしないですよ(笑)。
こんなところで、EAR912プリを通して、SIT-1からFALで聞いてみましょっと、、もう今までいろいろやってきてもアナログってきれいな音だせなかったから、まるで期待はしてなかったのですよ、、
で、先ず聞いたのはアバドが大昔VPOを録音したチャイコフスキーの6番、、あれれ、音いいよ~、、うあ、、弦の音のコクと輝きと響がすごい、美しい!
管楽器の音の厚みと輝きが実にいい! フォルテシモでも音が団子にならず、しかも立ち上がりのスピードが速い! 低・中音が充実していて、デジタルではでなかった低音がぶんぶん出ます! そうして、楽器の音のフォーカスがばちっと合ってる、、すごいすごい! デジタルとはまるで違う音の風景!
うわわ、なんじゃこりゃ! こんなアナログの音、うちでははじめて聞いた!と
おののきながら、では、もう一度とおちついてプレイヤーのセッティングを慎重におこなって、針先もきれいにブラシと洗浄水でクリーンアップして、もういちど、同じアバド盤を回してみる、、
ああ、、、すごい、、きれい、、ウィーンの音だわ、、アバドの素直すぎるぐらい実直な音づくりだわ、、それだけにウィーンフィルのいい音が出るわ、、
あんまりにいいので、両面とも聞いてしまった、、、ではないか、、
しっかし、何!? SPUに交換しただけで、この変わりような何!? ともかくなにしろ美音なのである、、じんわりせまってくる美音なのです! 音だけじゃなくてね、音楽の表情なんかも、デジタルよりより強く迫ってくる、、ああ、濃厚!! そしてきれい、しっかりした実態感と存在感! したたるようなウィーンフィルの弦の音、く~ったまらん、
アナログ再生にわるさするかもしれない、デジタル系の電源をすべてOFFにして、さらにあたしは聞いたよ!
ベームVPOのワーグナー管弦楽集、、く~ったまらんぐらいの美音!結局、両面聞いた、、
以前良く聞いていたマリナー指揮のデリウス管弦楽集、、まさかこんな音だったのね、、こんな表情だったのね、、すばらしい! 結局両面聞いた。
あたしの好きなジャズグループ「オレゴン」の「クロッシング」、、はじめて聞いた音がいくつもあった、しかもピアノの音の美音、、
でも、この音の良さはEAR912の力が半分以上かもしれない、、音の傾向は、MYTEK DACとこのプリを通して聞くものと基本的にかわりない、、、濃厚で艶とコクがあって、肉感的で美しい、、ああ、そうだわ、、このプリの威力もあるのだと、どんどんとLPを聞いていくうちにわかってきた、、そうだ、このプリがこの音の柱なのだと、、
912の信号をSIT-1が完全に受容し、SIT-1がFALのSPユニットに送りこむ、そうするとFALのSPが、もう もだえながらたまらない美音を出すのです、、
こういう音ってソナスファーベルしか無理ぢゃなかったのぐらい思わるほどくるおしいほど濃厚な音なの、なぜならあたしはソナスって長く使ったことあるから、クレモナとかアマティとか、あのイタリアのセニョリータたちより、日本の古山さんが作ったこ平面スピーカの方が、もっともっとアモールなのです、、
いやいやいやいや、こんなこと言っちゃいけないけれど、この音はアキュとB&Wの音をはるかに超える、、というよりは、音楽のいいところを、今のシステムはすべて出してくれる、、
テンシュテットとポップがLPOを入れたRシュトラウスの「最後の四つの歌」、、あまりの美しさに涙がでそうになる、、、
秘蔵していたカラヤンの指輪セットから、適当にかけてみたけれど、、ああ、こんな演奏だったのでしたか、、まさにカラヤンBPOの魔術的演奏! そんなのSPUとEARコンビで聞くまでわからんかった、、
楽器も声も、、、ともかくひたすら肉感的で美しい、、やっぱりEARか、パラビッチーニ氏が練り上げた音なのでしょうね、、
まだまだ聞いていたかったけれど、もう寝る時間になったちゃった、、ということで驚愕のアナログ・SPUアーベントを終わりにしなくてはならなかったのだけど、、
このアナログの音、SPU#1で奏でるアナログの音は、、デジタルでは感じない、
どきどき感があるのですね、、なんだろう、、ず~っと聞いていたい、ひたっていたい感じ、なにしろつかれないし、か・い・か・んなんですよね、、
カートリッジをSPUにかけただけで、なんでこんな別世界が広がったのか、あたしにはわかりません。これこそオディオの魔法なのかもしれません。SPUとEAR912の相性がものすご良かったということなのか、、
ともかく、しばらくアナログを聞くことになりそうだわ、、そ~言えば、この間、リサイクルショップでLPをしこたま買っておいたのだった、、このブログによくコメントをくれるtamaさんもLPがお好きらしく、この間の氏のブログで中古LPを水洗いしたと書いていられた、お~しあたしも、こられLP盤を洗ってきれいにして、SPUで聞いてみよっと!
あ~たのしみ、、ほんとうに、、