この前、円谷英二さんの特集番組を見ていたら、最後の方で、最晩年、円谷さんが「ウルトラマンをもう一回、地球に帰らせてもいいんぢゃないの」とつぶやかれたのがきっかけとなって、「帰ってきたウルトラマン」が制作されて、それ以降のウルトラ王国が築かれるようになったのだというお話があった。
あ~なつかしいな~、「帰ってきたウルトラマン」。あたしも、小学校の4、5年で熱狂したなあ、しかし、あたしは当時でも初代ウルトラマンの方が優れていると思っていた。お話がね、もっと初代の方が深いと感じていた、「帰ってきた」は、「怪獣来る、戦う、勝つ」とお話の柱がシンプル過ぎて、深みがないなあと感じていたのでした、、脚本の問題なんでしょうか、、
それはさておき、あの頃は、怪獣もそうだったけれど、オーディオも大ブームでしたね。なにしろ、テレビでステレオの宣伝がんがんやっていたのだから、今では信じられないですね。
電気メーカ各社がオーディオブランド出してたぢゃないですか、、オットー、オプトニカ、テクニクス、ローディ、そして東芝のオーレックス(Aurex)。
あたしは、中3の頃、おふくろにビクターのコンポを買ってもらって、もう大満足していたから、その他のブランドにお世話になることはなかった。しかし、当時勢いのあったブランドも今はもうありませんね、、
ところが、どうだ! 職場でラジカセがいるから、ちょっと見てきてくださいよ、にっしのさ~ん。なんかそ~いうのでブログも書いてるって聞きましたよ~って同僚から頼まれたので、近くの電気屋にいきましたよ、、そしたら、おお! これが展示してありましたよっ!
オーレックスのラジカセTY-AH1000!
詳しくはサイトを見てくださいませ。http://aurex.jp/
おっ!オーレックス! 今、何かといい話題のない東芝さんなのだけど、おっオーレックスで起死回生をねらったのか!とあたしは、いぶかったのだけど、このラジカセ(ラジカセですよね)の音を聞いていたら、これが、ああた、実に良い!
あたしは、別に要らないのだけど、ハイレゾも対応するということ。で、よくよく説明書なんかをみたら、なんとこのラジカセ、SDカードとUSBに録音もできるということらしい、MBの録音機器をなんとかしないとなあと思案していたあたしは、ここに目を引かれました。
そして、まあMP3オンリーなんだけど、外部入力からの録音もOKで、しっかも、しっかもタイマー録音ができる! こりなら、MBのアナログアウトとこのラジカセを接続しておいて、タイマー録音できるぢゃない。まあ、音質はそこそこでまったく問題ないからな、、こりは、あたしとっては千載一遇の機能。音悪くても、この機能だけでも買いだなあ、、職場用だけど(笑)。
そ~言えば、MBの名物番組「オーディオ歴史館」の牧野さんが編集してる「ステレオ時代」にこのラジカセのことが紹介されておりましたね。で、取り出して読んでみると、なるほど、ブランド復興の意味もあって、音質に超こだわって作ったという内容でありました。記事よんでも、こんなのしっかしラジカセだからな~とたかくくってましたがね、、
店頭で、このラジカセの音を聞いたら、いや、これが実にいいの、、デモはハイレゾのジャズ音源をUSBで再生していたのだけど、、、実に透明できれいな高域と十分豊かな低域、、なんというか、このサイズとしてのまとまりは抜群、、
お値段はどうかしらんと思って、定員さんに聞くと、2万6千円ぽっきりだといういうので、まあ、予算の範囲内なので、ためしに買ってみるか、ど~せ事務所で使うものだしというので、まあ、買った訳だ、、
で、自宅で、それほど期待もせず、CDなどを聞いてみましたら、、あらら、あらら、
これが実にいい! 店頭で聞いた透明でちょっと艶のある広域、低中域は適度に厚く、、なんというか、音全体がのびやかで、楽器の音のフォーカスがびしっとあっている、、ピアノの音の響は実に良い、倍音もよく聞こえますね、、なにしろ音のフォーカスがあっているから、響がよく聞こえて、これはいい! しかも、歪感が全くないので、聞きづかれしない、、
ボーカルも良いです。実に自然、誇張がない、、す~っと音が伸びる、、
ジャズのピアノトリオとか聞く分には、これで十分かもしれない。
ちょうどSATRI AMP-KUMAMOTOの試聴をやっているところに、このラジカセ! 決してSATRIアンプに負けていないのだから、驚いてしまう、、
もちろんアンプは組み合わせる機器によって、音をよくするっていう楽しみがあるし、生演奏を彷彿とするような本格的な再生は難しいと思うのだけど、
けれども、このラジカセだと、片手でもって、お部屋や場所を移動できるていうメリットがあるなあ。
例えば、土曜の夕方、お茶の間でビール飲みながら、ちょいといい音で、ジャズでも聞こうかというときには、このラジカセはいいかもしれない。なにしろかさらばらないして、ちょっとじゃまねえとか、同居人のおばさんが言うときは、はいはいはいと、どかせばいいからね(笑)。
FMももちろん受信できて、こちらは音質がややソフトなるけれど、ちょうどいい塩梅の音ですね。NHK-FMのクラッシック番組とか聞きながら、日曜の朝、コーヒーとかもいいかなあ、、
うちにはBOSEのラジカセがあるんだけど、オーレックスのこれに比べるとちょっとなまくらかなあという感じがあります。もちろん、こ~いうまったり系の音も悪くないのだけど、、TY-AH1000の自然で透明で、響がとってもきれいで、しかし、まったくきついところのない音の方が、今のあたしは好きだな、、
昔のラジカセっていうのは、ある程度の音質があれば、あとはどれだけ便利かっていうのが優先だったの思うのだけど、オーレックスのこれは、先ず音質優先して、そのあと利便性って感じで作ったのではないでしょうか、、
まさしく、往年のオーレックス Aurexを復活させただけのことはあるなあとあたしは、感服した、、このラジカセは実に良い、、
しかし、こんなのがあると、、ますまるメインシステムに灯がはいらんぢゃないか、、夏の夕方は、お茶の間、ビール(もしくはしょ~ちゅ~ロック)をやりながら、そうして、オーレックスのこの超高音質ラジカセで好きな音楽をソファにふんぞり返って聞く、、ん~悪くない、、、しかし、困った、メインシステムが、、