鳴らしこみには、いくつかの盤を使ったのだけど、今回のメインはこれ。
特に音がいいとかではなくて、ちょうど棚から見つけたので(笑)。
音はそんなによくないと思う。70年代後半の晩年のベームが伴奏を付けているものだけど、、ピアノ協奏曲よりも、おまけのハイドンの主題による変奏曲を聞いて音の変わりようを確認していった。
変奏曲だけに、変わるっていうのもおかしいけど、電源ケーブルの交換、地球独楽の適用、ライントランスの投入など、なにかやると相当に音が変わっていった。その上に機器それぞれのシナジー効果が加わっていくので、音は毎日変わる変わる。
VPOの弦の音がざらっとしていて、ええ、こんな感じぢゃないだろうというものが、エッジ感がとれて、実に自然な音になって、まあ、瑞々しさは出ないけど(多分そんなマスタリングなんだろう)、聞きやすくなった。VPOの木管は本当にうつくしいのだけど、ああ、これこれこれだよねと納得できる美音になってきた。トランスと入れると若干そがれるものがあるかなあと心配していたのだけど、全然とんなことないですね、、、
で、この盤を聞いてみた。
これって61年の録音で、持っていたのだけど、気合入れて聞いたことがなかったので、今回回してみることにした。
おお、いいぢゃないか!? やっぱりカラヤン若いですね! 火星なんかのおどろおどろしさも、後年のBPOよりもいいぢゃないですか?
で、2曲目の「金星」なんだけど、これは超美音! これが50年以上も前の録音っていうのが信じらないぐらいの美音。もちろんVPOだからなんだろうけど、、うちのシステムで聞く限り、したたるような美音のバイオリンソロ(ボスコフスキーっていう人なんだろうか)、、
後年のBPOとの録音よりもいいかもしれないなあ。今この盤、入手が難しいらしい、、
で、ブラームス、、
昨日夜の段階では、トラポがまわり始めた年末の音とは全く違うものになった。なんというか、アナログ!?っていうんでしょうか。
CDによくある、よくも悪くもエッジ感が全くなくなった。ピアノの音っていったら、もうそこで生音を聞いているような感じ。
弦の音の太さがちょっと気になるけど、これも先々はいい感じに整ってくると思う。
全体的にアナログ調のふんわりと音になったのだけど、キースなんかのピアノトリオを聞くと、シンバルなんかは、鮮烈なんだけど、じつにいい感じの艶が乗って、とてもよい。
リベラメンテにして音楽温泉になった!って前に書いたけど、その温泉の効能がさらに濃くなったと言えばよいのか、、、
それでも、まだまだ、音は変わっていく、、、