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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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AMP-KUMAMOTO モアイを鳴らす! 

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夏バテモードで、なかなかオディオに気合が入らなかってけれど、この2、3日、朝夕は結構涼しくなって、元気回復してきたこともあって、いよいよAMP-KUMAMOTO試聴の仕上げをすることにしました。

 

 

自宅の音楽室に試聴機を置いて、マランツのCDPに直で接続して、ヤマハのNS10を鳴らしていたのだけど、このラインが実に良いのです。スピーカのサイズをまったく感じさせないパワーと、広い音場、、そうして繊細な音調。まったく文句ない音なのでした。

 

しかし、いよいよ、このSATRIの新アンプの試聴の仕上げ段階に入ったのだけど、さて、何を鳴らしましょう? と、思い出したのは「モアイ」。そうあの長岡さんが設計したモアイ。あたしの友人の形見として、もらってきて、しば~らく実家に置いて鳴らしてなかったこのスピーカー。

 

低音部と中高域部を2種のスピーカーをパラで接続して、ドライブするというものなのだけど、それだけに場合によっては、インピーダンスが異常に低くなったりして、非力なアンプだと、ダウンしてしまうという、いわば鳴らしにくいスピーカーだといわれてるみたいです。確かに、今までいろいろなアンプで鳴らしてみたけれど、アンプがダウンするっていうことはなかったけれど、このスピーカーを十分に鳴らし切ったなあということは、ついぞなかった。

 

という、このモアイを、AMP-KUMAMOTOはどう鳴らすのか、ダウンしちまうのか、ちょいと心配しつつ、モアイを実家からもってきて、いよいよ接続することにした。

 

センモニをぶりぶりドライブしたAMP-KUMAMOTOなのだけど、さすがに出力18W、しかもこんなに小ぶり。一方モアイは、結構重いし、ウーファーはLR各2本で、合計4本もパラってあるのであって、もう見た感じ、これは無理かなあと不安がよぎります。

 

鳴らすCDは、昨日まNS10で聞いていた、これ!

 

チックのピアノも良いのだけれど、クリスチャン・マグブライドのベースがブンブンうなって、しかも馬鹿テクなのがすばらしい。それとドラムスのブライアン・ブレードもものすごくうまい、、しかも録音は、音圧が高くて、楽器の音がはじけとぶような感じで、も~ジャズっていう感じなのであります。で、これのCD3を鳴らす。

 

どうか? 

うわあ! 鳴る! 鳴りますね!

 

灯入れた、直後から、低域から高域まで鳴りきるだろうことがわかります。

ただ、やはり、あの独特の凛として瑞々しい高域は、もう少し通電しないと来ない、、ということで1時間ほど鳴らしこむ、

 

さて、夕ご飯も終わって、いよいよ本格的に聞きます、、

 

いや、これ何!? モアイが完全に鳴らされているぢゃないか!

 

写真を見てもらうとわかけれど、モアイはLRともウーファーをそれぞれ横向きに2本ずつ搭載しているので、こいつを十全に、鳴らす==つまりもたつかず、十分な解像度をもって==というのは、結構難しい、、

 

しかし、AMP-KUMAMOTOは、もうすでに、完全にモアイのウーファーをグリップしています。つまり、ベースの底の音から、そいつがステージ一杯に広がって、しかし、ハイスピードで、他の楽器とからまっていく様子が見える!

モアイからこんなに早くて、強い、しかし音場で広がる低域を初めて聞いた! 

驚いた! いや、驚きました!

 

そうして、ピアノの透明さ、ドラムスの皮をたたいているという質感、、シンバルから飛び散る鉄粉音、、だけど、エッジが立ちすぎるということはなくて、全体がナチュラルな音調、、ん~なんだこと絶妙のバランスは?

 

モアイが今まで聞いたことのない音でなってます! なんで、この小さなアンプがこの鳴らしにくいスピーカーを完全に鳴らし切ることができるのか?まったくもって驚くほかありません(笑)。

 

しかし、ジャズだから相性がいいのかもしれない。弦がはいるとどうかと、いくつか弦の入ったジャズを聞いてみました。

 

ん~、たしかにSPの構成からいって弦を美しく鳴らすということは難しいかもしれない、、しかし、ちょっとざらっとした感じの中で、(むしろ粒子感が際立ったというのか)、、ストリングスがからまって響いていく感じは、とてもよかった。モアイの特性から言って、弦はシルクみたいというよりは、もっと線の強い感じで出てきますね。ただ、うるさくはない、、

 

モアイで弦を美しく鳴らすのであれば、ツィターをいいものと交換するか、うちだったらフェディリクスのスーパーツィターをかましてもいい、、それと、ケーブルを交換するのも良いかもしれません。そんなに難しいことではないような気がする。

 

なにしろ、今回は、CDPとアンプ間は、手もちのケーブルでは高級品(?)のワイヤーワールドにしてだけで、スピーカーケーブルは、相変わらずホームセンターで買ったなんちゃってケーブル5メートルだし、モアイの上部と底部を接続しているのは、そこらへんにあった電線なのだから、、

 

しかし、こういったいいかげんな接続状況でも、上のような様子でモアイが鳴るのだから、もう、ただ驚くばかり、、

 

しかも、、しかも、、相当な音量で聞いても、つかれない、、SATRIアンプの特徴はまさに、このつかれない音、、

 

ボリュームの位置は、今回、10時ぐらいで、あたし的には、もう十分。12時とか1時とかまで上げたら、大音量(笑)。さらに上げたら、どうなるかあたしは知らないけれど、大音量派も納得できるボリュームが無理なく得られると思う。

 

面白いのは、ボリュームをしぼっていっても音量を下げた感じにならない、音がやせないというんだろうか、、

 

ということで、、あまりのことに、3時間ほどノンストップでAMP-KUMAMOTOが鳴らすモアイの音を==いやというか、モアイが鳴らす音楽を==聴いて、堪能しました、、

 

いや、しかし、モアイにこれほどのポテンシャルがあったとは、そのことが今回AMP-KUMAMOTOで鳴らしてみてはじめてわかりました。

 

音の質感としては、あたしの経験からだけ、そしてまさに個人的な見解からだけだけど、レビンソンの往年の名機ML‐2Lに似ている、、まったく同じではないけれど、音の様子が似ている、、そうしてファーストワットのSITアンプ、、こちらにも様子が似ている感じがします、、、うそだろ~と言われる向きもあるかもしれないけれど、実際に使ったあたしとしては、そういう風に感じるのです、、

 

そうして、AMP-KUMAMOTOがあれば、そ~いった、外国の高級機は、いらんかもしれんなあ、、などど、上の音を聞きながら、つらつらと思ったのでした。

あっ、もちろんEARとは全く違う音です。EARは、まったく独自の、唯一無二の音調だから、今回AMP-KUMAMOTOを聞いても、EARを手放そうなんてことは少しも思わなかった(よかった)。

 

このモアイは、上にも書いたように、あたしの友達が無くなる前に、作ったもの、、

今日まで、このスピーカーはもともとあんまり鳴らないんだなと思っていたけれど、いやいや、AMP-KUMAMOTOで生き返りました! まさに、音を音楽を復興させるアンプだなあと、、思いました。もう10年も前に、他界した友達のことを思い出しました、、

 

AMP-KUMAMOTO最高!(あくまであたしの見解だけどね)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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