MBめった聞きは、週末も続いていたのだけど、これはまたあとで書いていきましよう。
さて、9月最終日の土曜日の午後は、ちょっと小難しい仕事もなんとか終えて、ぽっかり時間ができたので、実家で音楽を聞きました。
いやあ、明日から10月。すっかり秋でありまして、日差しもだいぶやわらいで、、空気も乾燥して、天は高く、いい風なんかが、窓から入ってきます。
さあて、何聞こうか、なんかわさわさするようなのは聞きたくないなあ、というので、そ~いうときはモーッアルトに限る。というので、実家にストアしているLPの中から、モーッアルトのLP盤を取り出して、つらつら聞きました。
しかし、こうしてみると、LPって300枚ぐらいあるんだなあ~。CDが出たころに、捨てずに持っててよかったなあ~と思います。で、この中から先ず取り出したのは、グルダのモーッアルトピアノ協奏曲21・27番。ちょっと前に300円で買ったもの。フリートリヒ・グルダ(ピアノ)ハンス・スワロフスキー指揮ヴィーン国立歌劇場管弦楽団<1963年6月6日録音というもの、、
(こちらはSACDで復刻盤のジャケット。あたしのはLPでだいぶ違う)
TORIOのKP7700って大昔のプレイヤーに音もだちからもらったオルトフォンのMMカートリッジ、SATRIのフォノイコ、こいつをSATRI AMP5512にSATRIリンクで接続して、初期型スターリングで聞きます。
ん~いい音なんだ、、これが、アナログなんだっ、、
けっしてオーディオ的にいい音っていうんぢゃないんだ、、歪感はあるし、SNだって悪いし、、だけど、弦の音や響は十分すぎるぐらいきれいだし、中低域の量感は、スターリングだけに十分すぎるぐらい、、やっぱり部屋が十分広いからいいんだろうなあ、、、
演奏がまたいい、、
特に21番では、グルダがもう本当に自由奔放に弾いております。第二楽章なんかは、あんまりルバートしすぎて、オケがずっこけそうになるのだけど、いやいや、これが実にうまく持ち直す、、まるでこれはジャズ、、
オケとのコールあんどリスポンスがとても活き活きとして、聞いててうきうきしてくる、、
いいなあ、グルダ!
おれが感じたこの音楽を、今おれの思いのままに伝えてるんだぜ、そして、どうだい!? このモーッアルトの音楽のすばらしさ、、あんたもそう思わないかい!? みたいな感じの演奏なんですね、、
グルダの音楽する楽しさ・喜びががんがん伝わってくるというのか、、いやあ、よかった、、やっぱりアナログで聞くと、なんとういうか、ゆったり聞けるなあ、、
次に何を聞こうか! モーッアルトつながりで、おお! そういえばバーンスタィンがVPOを弾き振りして15番協奏曲のLPがあったぞ、、、ごそごそ探してみると、、ありましたありました。で、聞いてみる。
(これもSACD復刻盤。ジャケットはLPと同じ)
ん~これは、グルダ盤に比べて、実に音が良いです。きれいだし、響もよく出てくるし、ダイナミックレンジが広い、、グルダのが60年代前半、こちらは70年代後半っていうのも関係するんでしょうね。技術の発達とか、、
バーンスタィンのピアノはとてもきれいだし、思い入れたっぷり、、で、ものすごくきれいな演奏なんだけど、、、なんというか、グルダの溌剌として、活き活きとした感じがないんだな、、もうすこし沈鬱な感じのモーッアルト、、これはこれで、すばらしいけれど、今日はやっぱりグルダ盤の方がよかった、、
棚をさらにあせってたら、あらら、ワルターのモーッアルトオペラ抜粋盤なんかが出てきて、これもしばらく聞く、、いいなワルター、、なんかじっくりじわじわいいなあ、、
やっぱりCDも聞いとかないとなあ、秋だしブラームスの4番でも聞こうと、ジュリーニが晩年VPOと録音したCDを聞く、、やっぱいいなあジュリーニ、、晩年の歌っていう感じで、、いや、、いいなあ、、
そのうち、みごとにみのった稲穂の向こうの西の空に日が沈みそうになっております。窓からさわやかな風がはいってまいります。あまやかな金木犀のかおりもしてまいります。もうすぐ6時、、そろそろ帰宅する時間であります、、
いやあ、しかし、土曜の午後、4時間ほど、ほとんどアナログを聞いて過ごしました。アナログだと、聞いててもまったく飽きないし、1枚終わると次にはあれ、これも聞いてしまう、、、アナログには不思議な魅力があります、、
初秋の午後、ひっさしぶりに、のんびり、ゆったりと音楽と過ごしました、、