ご存じMバード名物番組、牧野さん・生島さんのボケ・ツッコミのオディオ漫才コンビ炸裂の「オーディオ歴史館」の祝番組2周年記念総集編その②を聞きました。
内容はHPから:
飛び出してナマの音源を求めるという試みの初回、首席学芸員・生島昇氏が店長を勤めるディスクユニオンJAZZトーキョーでのインストア・ライヴから、盛岡・三共無線への東北ロケ、新宿のバーでのナマロクなどの放送を振り返る。本番組の太田俊ディレクターは言う。「ラジオは外へ出てネタをひろうのが基本だ」と。
牧野さんによると、往年のステレオ機器を持ち寄って、ラジオだからこそできる実際の音を聞いてもらって、語る==というのが本番組の趣旨だったらしいのです。だけど、そればっかりやってたら、そのうちネタがなくなってしまったのですよと内情を生島さんが暴露する(笑)。
で、しかたなく、番組はスタジオを飛び出して、生録やら、伝説の三共無線出張とか路線を拡大していったのだそうです。
で、生島さんが店長とつとめるディスクユニオンジャズ店でのインストアライブのカセット生録の音源を聞きます。牧野さんが「タモリ倶楽部」の出だしを彷彿とさせるようなトークからスタート、、店内のライブの音がカセットとは思えないほど良い音で録音されておりました。栗林すみれさんというピアニストの方のライブ、、
次は、カセットの回。メタルカセットの実力を検証した回。
メタルって贅沢品でしたねという発言からスタート。当時カセットデッキに「メタル対応」とかデッキにシールとか張ってありましたね~なんてなつかし~。そうだったそうだった(笑)。さらにはS社の開発陣のセクションごとの内輪話とかを牧野さんが語る。「ものをつくる人はこどもであるべきです!」、わがままをみんなが許容できる社会でないと面白いものはできないと、おふたりが警鐘を鳴らし、メタルテープの話が時事放談になっちゃった(大爆笑)。
あたしは、たしか、この回ぐらいから、この番組にはまったんだったな(笑)。
次は、生録の回。新宿のジャズクラブで、こちらもプロフェッショナルウォークマンでのカセット録音。ピアノの弾き語りいや~、い~すね~。ビルエバンスのサンディアットVVみたい、、カセットとは思えないぐらいきれいにとれてる。
そ~言えばあたしも、大昔録音できるウォークマンってもってて、大学のとき、仙台から急行にのって熊本に帰るまでの音を120分テープに2本に生録したことをおもいだしたなあ。あのテープとっとけばよかったなあ、、後悔あとにたたず、、
(あたしが持ったのはこれ、型番がわからん)
んでもって、当時の生録活動のはなし。パラボラ集音機ってありましたよね。傘で作っていた人もいましたよね~と。おふたり。
そうそう、あたしらも友達と傘の柄にマイクをガムテープでとめて、集音機じゃ~とか言って、モノラルのラジカセをもって、山の中へ行って鳥の声とか録音していたなあ、、
今思い返すと、本当にいい時代だったなあ。あの時代にリアルタイムでいられてよかったです、、と牧野さんがしみじみ語る。ほんとほんと、、今みたく、欲しいものは何でもそろうて時代ぢゃなくて、必要なものは工夫してつくったり、あれやこれやでやっと入手したりね、、
昔は生録ボーイズたくさんいたけれど、今はインスタグラムとかにとって代わられて、いないですよね。復活させないといけませんね~。アナログ録音コンテストでも開催しましょうと盛り上がるおふたり。
そうして、伝説の盛岡は三共無線での出張録音の回:
この回については、先にこのブログに書いたけれど、もう圧倒的な無限の可能性を持つ、温故知新的オーディオ店、、本番組の1周年を記念してのイベントだったのでした。店に一歩足を踏み入れてから、あまりのすごさに驚愕、絶句するおふたりに大爆笑の前編・後編でありました。
三共無線にはあたしも行ってみたいが、何しろ盛岡は遠い。近くで似たようなところは、オーディオ道場ぐらいか、、おふたりには、いつか是非、オーディオ道場にご来場いただきたいなあ、、
そして、最後には、生島さんが理論化・体系化し、最近「ネイチャ‐誌」で発表した(笑)「生島いらっと理論」を提唱した回。木ノ内みどりさんの音源をかけて、あまりの歌の下手さに「いらっ」とするのだけど、往年のヤマハのシステムが出す音によって「いらっと感」が払しょくされて、逆にかけよって肩をだきよせるみたいな脱構築が可能なる。このことをベースにど下手で、ふつ~に聞けば「いらっ」とするような歌であっても、システムの音がよければ、救われるという超理論?なのであります(あたしの理解があってるかどうかは生島さん本人に聞かねばわからんが)。 生島さんは最近はイラっと相対性理論の展開にも着手、研究快調とのこと、、
しかしまあ、牧野さんがいみじくも、最後に総括されたように「これってバラエティ番組ですね~(笑)」という番組の位置づけは、正鵠を得てると言えます(大爆笑)。
今度、生録で「蒸気機関車」とりにいきましょう~!など、生録復興をを叫びつつ、今回の特集をとじました。
あ~おもしろかった!