ちょっと早くにかえって、週末録音した121CHのワールドライブセレクションのジョージプレートルとウィーン交響楽団の録音を聞きました。この演奏の3か月に後のプレートルさんは他界されたらしいから、まさの巨匠最後の演奏会ですね。
曲目は:
<ムジークフェライン2016-2017⑥ジョルジュ・プレートル追悼/死の3か月前の輝き~プレートル指揮ウィーン交響楽団、ルドルフ・ブッフビンダー(P)> | ||
・ベートーヴェン/序曲「エグモント」 Op84☆♯(10'01") ・同/ピアノ協奏曲第1番ハ長調 Op15*♯ ※ブッフビンダーの弾き振り(35'23") ・J.シュトラウスⅡ/喜歌劇「こうもり」序曲☆♯(9'47") ・グリュンフェルト/ウィーンの夜会 Op56~ヨハン・シュトラウスⅡの「こうもり」のワルツ主題による演奏会用パラフレーズ* ※ピアノ・ソロ(4'34") ・オッフェンバック/歌劇「ホフマン物語」より舟歌☆♯(5'53") ・ラヴェル/ボレロ☆♯(16'51") ・オッフェンバック(カール・ビンダー編)/喜歌劇「地獄のオルフェ」よりカン・カン☆♯(2'21") | ルドルフ・ブッフビンダー(P)* ジョルジュ・プレートル指揮☆ ウィーン交響楽団♯ | 2016年10月11日ウィーン、ムジークフェライン大ホールでのライヴ録音、音源提供:オーストリア放送協会 |
オケがやった後に、ピアノ演奏がはいったりと、やや変則的な演奏だったけれど演奏全体はとてもよかった。真ん中でやったブッフヒンダーのピアノの弾きぶりも、ややでこぼこはありましたが、けっこうおもしろかった(笑)。
あたしはシュトラウスの音楽ってあんまりすきぢゃないんだけど、「こうもり」序曲は別、、特にカラヤンがニューイヤーコンサートでVPOを振った演奏はすごく好きであります。
で、プレートルの演奏は、、やっぱりテンポはゆっくりなんですけど、なんとういうか実に丁寧な丁寧な音楽のつくりで、こうもり序曲ってこんなに長い曲だったっけなんて感じるほど、、でもおもしろいのは、ウィーン交響楽団なのに、なんというかフランスのオケみたいな感じの音になってるように感じます、、
今回の演奏の目玉はやっぱり「ボレロ」、、いやあ、これはよかった、、いろいろな楽器がソロを披露しながら音楽が進むのだけど、サックスもホルンもクラリネット(?)のソロがそれぞれにこれでもかと歌い上げます、、いやいいですねえ、、なんというか、けっこう官能的にうたいあげまして、実にゆっくりのテンポなんですが、それだけに ああ、こんなリズムの組み立て方だったんだあとあらためて気づきました、、
そうして最後は、もうほら、制御された阿鼻叫喚の嵐でどどどどどど~んと終わるからたまらない、、そらもう会場は割れんばかりの拍手!
で、やっぱりハイレゾエアチェックだから、FMみたく外部からの電気的なノイズが全くないし、SNが最高に良いから、、これこそマスターテープの音がそのまま再生されている感じですね。ホールの響も実によく聞こえて、とてもマイルドな質感で、楽器それぞれの音の特徴がとてもよくわかる。
そして、最後はオッフェンバックの「天国と地獄」。いい意味でやけくそ感あふるる音楽ですねえ(笑)。盛り上がって終わり、場内は拍手と足踏みの嵐(笑)。
しかし、プレートルさんにとっては、今回のボレロは、人生最後のボレロになったんではないだろうか、、まさに人生最後のかがやきという感じで、ちょっと感動ものでした、、
しかし、Mバードのエアチェックは、FM・アナログ時代のエアチェックとは、ちょっと趣がちがいますね、、あの時代から今の様子をみたら、パソコンとかあって、まさに近未来という感じかもしれませんね、、