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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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サブウファーその後、、 

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1月にフォステクスのサブウーファーCW-250Bを2台導入後、結構ドタバタしてきたけれども、だんだんとメインのFALのスピーカーとうまくつながるようになってきて、この数日で、大体、スィートスポットまで追い込めたような感じがします。

 

(メインシステム近影)

 

EARにドライブされたFALスピーカーの音をまったくスポイルすることなく、ちょっと足りないなと感じていた低域を過不足なくサポートして、さらにホール感とか、音楽の場の雰囲気がよくわかるようになりました。

 

特に、現代音楽が実に楽しく聞けるようになりました。

武満徹が好きでよく聞くのだけど、昨晩はじめてルトスワフスキの音楽を聞きました。 ツィメルマンがピアノで、オケはラトル指揮のBPOで、この盤。

やはりEARのアンプの音なのか、音全体が非常に柔らかくて、高解像なのだけど、独特の艶とコクがあって、、なんというか温泉にはいっているようなこころもち、、SWのおかげで、低域の実に細かい部分まで感じられるようになって、音楽の構造というかかたちが、前よりわかります。

 

ルトスワフスキの音楽って、小沢征爾さんが大昔のシカゴ響といれたLPをもっているけれど、気合いれてきいたことはなかったのでした。

今回、この盤を聞いて、非常に積極的な(ある意味アグレッシブ)な音楽だなあと思いました。この人なりのリズムが基底にあって、そこに積極的に音を構築していく、、、さらにものすごむずかしそうなピアノパートを実に美しく、、弾いてしまうツィメルマンも恐ろしいほどすごいですねえ、、作曲家もピアニストもポーランド人なのか、、音楽全体としては、緊張感があって、なにやらエモーショナルものがあって、作曲家っていうのが中心にあって、作ったていう感じがします、、

 

そ~言えばあのショパンもポーリッシュでした。そういえば、最近、うちの同居人のおばさんが、同じピアニストのショパンのピアノ協奏曲1.2番を盛んに聞いておりましたね、、ショパンの音楽もなんというか音数が多くてシーツオブサウンドとでもいうのか、積極的というか、熱情的とうか、やっぱり音楽にも通底する国民性があるんでしょうか、、

 

これと反対に、あたしの好きな武満さんは、むしろ自己っていうのは、ずっと希薄で、風とか、星とか、木とか、雲とか、そ~いう自然現象というか、作曲者が見てる対象みたいなものを表現しているような、、そんな感じがして、ル氏のスタンスとはだいぶ違うなあと思いました。やっぱり日本人ということなのか、、やはり、聞いててしっくりするのは、武満さんの音楽だものなあ、、

 

ル氏の音楽はしかし、これから何回か聞いたらはまるかもしれないような、、毒(?)があるような気がしますが(笑)。 武満の音楽には毒をそんなに感じないなあ、、

 

ルの音楽は非常に起伏の激しいところもありますが、今のうちのメインシステムはピアニシモからフォルテシモまで、まったく破綻せず鳴らしてくれました。そしてSWのおかげで、上から下まで実にウエルバランスで鳴り切りますねえ、、いや、、うれしいこと(笑)。手前味噌ではずかし~(汗)。

 

で、こちらも聞いてみる。

 

ご存じカラヤン先生このセット。

大昔、まだCDが出始めの頃、ステレオ芸術で、「CD化してほしい1枚は?」という質問に、当時の評論家のほとんどがこの盤のCD化を期待していたことを思い出します。でも、今まで、何回もこの盤、聞いてきたけれど、言うほど良いのか?と疑問だったのだけど、、、

 

今回、今のメインシステムで聞いてみて、このセットのすごさが良くわかりました。

カラヤン先生のなめらか~な音楽づくりで、12音階の作品が、いやま~、これほど美しく、いやらしく(官能的というか)演奏されたというのは実にすごいことです、、

 

とうことで、前にも書いたけれど、現代音楽を楽しむためには、これこそ、良いオーディオシステムが必要なんだと思います。

現代音楽をラジカセで聞いても、その良さの3分2も伝わらないのではないかと思います、、

 

これからもっと、、現代音楽聞いてみよっと、、

 

ということで、ドタバタしたSWのセッティングも無事完了に近づきつつありますね、、


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