日曜の朝早く、犬とテレビを見ていたらMHKでちょっと考えさせられる番組を観た、、
日曜の6時ごろからやっている「目撃!にっぽん」という番組で、この日は、ホスピスで活動する音楽療法士のドキュメンタリリーだったのだけど、、
内容は(HPから):
重い病を抱え人生最後の時を迎える人たちに音楽を届ける女性がいる。札幌で音楽療法士として働く中山ヒサ子さん。音楽家、指導者として第一線で活躍していたが、日本にホスピスの音楽療法を広めた医師、日野原重明さんとの出会いをきっかけにこの道に進んだ。患者の人生に寄り添いながら、その人のための1曲を選び奏でる中山さん。曲を送られた人たちは人生の終わりにどんな思いでその曲を聴くのか。音楽療法士の命の記録。
自分の最後を目前にした人たちが、音楽を聞くことで癒されるということらしいのだけど、見ていたら、実はそれだけでなく自分の好きな音楽を聞くときに、患者さんは自分の人生をもう一度生きている(再現)しているような感じがした、、
あたしと、ほとんど同年齢の女性が、、中島みゆきの「時代」の演奏を聞いているすがたを見ていると、どうしてもそんな感じがしたのでした。音楽だけが、今の時間と場所を媒体とするものだから、、そんな感じがするのかもしれないけれども、、、 その方も、その数日後、亡くなられる、、、、
あたしの、母もホスピスで亡くなって、、、最期まで、大好きだった美空ひばりの「東京キッド」をカセットで流していました、、聴覚は最後まで残るから、最後まで話しかけてあげてくださいねと看護師さんが言っていた、、
母も、東京キッドを聞きながら、自分の娘時代を聴覚の中でもういちど生きたのかもしれないなあと思った、、
音楽の力って、どういうものなのか、、
ちょうど、同じ日に聞いた94歳のピアニストのあまりにも瑞々しいドビッシーに驚いてしまって、、
あたしの春の愚考は続く、、