昨日、CECのTL1-Xが到着しました。
帰宅して早速、CECのTL-3Nを取り外して、TL-1Xと交換。
機器があたたまるまで、いろいろやってしばらく後、この往年のトラポのご機嫌をうかがいます。
先ずは、この間届いたチェリビダッケのMPOのドボルザークの新世界を聞いてみましょうか、、
ああ、やっぱり昔のトラポだから、音がもっさりして、もわ~っとして、たしかにアナログライクでいいけれど、いや解像度が低くて、もっさりサウンドでございますね。やっぱり最近のものがいいですね、、という印象だろうなあと予想していたのだけど、、
しっかし! あたしの予想は完全に裏切られました! TL-3Nより、この20年前のトラポの方がはるかに音が良い! 個人的には、ぶっちぎりで断トツNO1で、TL-1Xのひとり勝ち!であります。いや、これはいい!
接続しているDACはMYTEK 192DACですし、SPIDF入力にデジタルアキュライザーをDACU500をかましております。電源ケーブル、デジタルケーブルともインフラノイズのリベラメンテ。だから、トラポだけそそっくり入れ替えただけですが、いやはや、この音の良さはどうだろう、、
音のひとつひとつがなめらかで磨きこまれていて、美しい、、、そうして音場が部屋一杯に広がって、そうして楽器がオケの定位置から聞こえます。音の立体感がすごい、、前後左右の空間と距離が感じられます。
ホールが部屋一杯の広がっていて、右下からブラスが鳴り、、左上から弦が、、中央やや右側から木管が、ファオルテシモでも、楽器の位置は全く変わらず、そこから各楽器が強奏し、フォルテシモでも全く混濁しない、、弦の音には音に肌触り感があるというのか、聞いていてなんて気持ちの良い音だろうか、、もちろんアンプがEARということもあるのだろうけれど、、
ともかくTL-3Nでは聞けない美音、、音の様子が違う、音の世界観が違うというのか、、
ドボルザーク新世界の最終楽章にかけての楽器の音色が見事にでてきます。そうして、そうして高い情報力。たとえば、クラリネットとかオーボエでは演奏者が楽器を押さえる指の音が、、パタパタとかすかだけど、はっきり聞き取れます。演奏が終わった後の、ホールの残響がはっきりと聞き取れます。それに続く拍手の音がこれもあたたかくリアル、、
ここまで聞いて、なんぢゃこれはと、、もうのけぞっております(笑)。前に使ったときも、たしかに透明であたたかい音ではあったけれど、今回のこの音は、あの音の印象をはるかに超えておりますね、、いやはや、、なんだか、、
さて、今回このトラポを購入したのは、実は機器だけでなくて、あのローゼンクランツ製の本トラポ専用のスタビライザーが付属していたからでもありました。これね。
で、もちろんはじめからこのスタビライザーを使用したのだけど、この音はこのスタビライザーが大きく貢献していることは間違いないですね。
さて、ジャズ。女性ボーカル。ん~やっぱり聞かせますね。もともとCECのトラポはボーカルものが良いということなのだけど、TL-1Xで聞く女性ボーカルはあたたくて、あつみがあって、、いいなあ、、、そうして伴奏のピアノ音、、輝きと色彩、、そうして芯があって、、磨かれた音、、
和音がよくわかる、、そうして音楽とうか演奏の起伏がすごくよく伝わりますね、、聞いていると、ジャズであれ、クラッシックであれ、思わず体が音楽にあわせて動き出す感じ、、
いや、これはいい、、特にクラッシックを聞くなら、うちのシステムでは最高の音だなあ、、ジャズも全く悪くないです。あたしの好みの音で聞けます、、
しかし、難点も、、やっぱり昔のトラポだから、CDからコピーしたCDRは読めません。例外もあるかなあと何枚かためしたのだけど、まったく読めないです(笑)。でも、しょうがないなあ、、CDRを聞くときは別のCDPを使えばよいから、
もうひとつは、今のところ原因が不明なのだけど、再生中にノイズがはいり、再生がほんの一瞬途切れるときがあります。これはトラポなのか
DAC側に起因するかわからないので、これから検証する予定。トラポ側のトラブルならば、6か月保証があるので、お店にたのんで修理していただきましょう。やっぱりなじみのお店から購入するのは、こういうアフターがしっかりしているところが良いですね。
しかしそれにしても、90年代の半ばに作られたトラポが、最近作られたものを凌駕するとは、まったく予想もしてなかったことでした。
クロックはつけられないけれど、デジタルアキュライザーDACU-500でクロック様の効果があることと、ローゼンクランツのスタビライザー
この辺が、音の良さに貢献していると思う、、
まあ、今のところちょっと問題はあるけれども、この音は、もう本当にすばらしい、、
たぶんTLー3Nは当分お休みですね、、、
連休は、この往年の名機で音楽を鳴らします、、