1階メイン部屋でMバードをエアチエックできるようにしたので、マエストロ村井の「これだ!オーディオ術」、伊佐資さんの「アナログ大爆発!」とか、寺島さんの「ジャズ喫茶」とか、その他お気に入りの番組をPCに録音しておいて、夕方帰宅して、一杯やりながら夜ごはんまでの時間とか週末の午後とか、ゆっくり聞くってスタイルになったもんだからリアルタイムで聞くことが少なくなったのでした。夜8時ごろは、番組放送中はレコードやCDなどをじっくり聞いておる現状なのであります。
とは言え、昨日は遅い夏休みで午後から仕事をあがったものだから、犬を病院に連れていって、結局何ともなくてよかったな~めでたいということで、4時ぐらいからメインシステムで久しぶりにアバドのオペラボックスから何か聞いてみましょうと、目隠しをして(うそうそ)、ん~これっ!とピックしたのが、ワーグナーのローエングリーンの最終部分でした。
こんな聞き方して本当に申し訳ないけれど、こんな不真面目な聞き方が結構たのしい(笑)。
で、アバドのローエングリーンなんですが、いやこれが実に美しい、、弦がきれ~、ブラスが美しい~ 超美音のピアニシモ、、最高のコーラス、、いや~ベルリンでこんな演奏ができるとはな~と思いながらデータを見ると、、おお! なんとウィーンフィルだったのねっ! さもあらんこの極美音と極上の響は、ウィーンですねえ。そうかそうかとうなづきながら、ストーリーとかおぼろげながらにしかしらないから、音楽だけを聴いたのだけど、いやすばらし~音楽だし、録音だわ、、堪能しました(笑)。あと追いだけどストーリとか勉強しなと(笑)。しっかしいいなあ、アバドのローエングリーン、、調べてみるとカラヤン盤もあるんだ、、これもほし~。
で、CDが終わって、、8時半過ぎ、、ちょっと寝るまでには時間があるっていうんで、MBを聞いてみましょ、ちょうど大橋さんの「真空管・オーディオ大放談!」をやっていて、今日は何の特集かしらんと聞いてみると、、今日はマッキントッシュアンプ聞き比べらしい、、そのうち、、聞き覚えのある声が、、なんと生島店長がゲスト出演されていたのでした! びっくり、、まさか、こんなところにも店長が進出されているとは知らなかった(笑)。
で、なぜ生島店長かということ、実は店長のメインスピーカーはパラゴン、、、で、アンプがオリジナルのMC275(ワンオーナー品)ということで、大橋さんのリクエストもあって、店長の愛機を番組に持ち込んで、他のマッキンのアンプ = 30、240、2105=の鳴き合わせしようという趣向だったのでした。マッキンのアンプはあたしも使ったことがあるので、これはおもしろそ~と思わず聞きこんだでした。
HPから:
8月31日/マッキントッシュのヴィンテージ・アンプが勢ぞろい!オールド・マッキン聴き比べ大会
個性豊かな真空管アンプの歴史の中で燦然と輝く人気ブランド『マッキントッシュ』のヴィンテージアンプがスタジオに勢揃い!その音色を時代順に聴きながらオーディオの王道の存在感とともにマッキントッシュの人気の秘密、さらには真空管アンプの過去・現在・未来をリスナーの皆さんと一緒に考えてみたいと思っています。もちろんサンバレーアンプとの聴き比べも!立ち合い人にはMUSICBIRDの人気パーソナリティのひとり、「オールド・マッキン」の魅力にとりつかれた生島昇さんをお迎えしました。[再放送=9月7日]
<使用機器>
マッキントッシュ真空管アンプ
1)C22+MC30/2)C22+MC240 /3)C22+MC-275
4)C22+MC2105/5)サンバレーSV-310+SV-91B
で、下の曲をリファレンスとしてアンプを交換しながら聞いていった訳です、、
出演:大橋慎 ※マッキントッシュのヴィンテージ・アンプが勢ぞろい!オールド・マッキン聴き比べ大会 | - | |
If There is Someone Lovelier Than You | Eric Alexander | M&IMYCJ-30199 |
Come Together | Brian Bromberg | King InternationalKKC1097/1098 |
Remember | Hank Mobley | bluenoteB0020423-01 |
Come Together | Brian Bromberg | King InternationalKKC1097/1098 |
Remember | Hank Mobley | bluenoteB0020423-01 |
Shape of My Heart | Celloverse | Sony Music Labels |
Come Together | Brian Bromberg | King InternationalKKC1097/1098 |
Remember | Hank Mobley | bluenoteB0020423-01 |
ベースソロのCome together と Hank Mobleyがメインリファレンス曲ですね、、
後半かかった曲は、、
If I Were A Bell | Miles Davis | Prestige7129 |
That Old Feeling | Pee Wee Russell | CounterpointCRT-565 |
Come Together | Brian Bromberg | King InternationalKKC1097/1098 |
Remember | Hank Mobley | bluenoteB0020423-01 |
The Way We Were | Rosemary Clooney | ConcordICJ-80198 |
Come Together | Brian Bromberg | King InternationalKKC1097/1098 |
Remember | Hank Mobley | bluenoteB0020423-01 |
プリは、同じくマッキンのC22で、音源は全てアナログ、、
MC240、275とも前にあたしも使ったことがあるのだけど、ほんとに短期間しか持ってなくて、音の違いはもうおぼろげながらにしか覚えてないですね(笑)。で、今回、かちっと整備済の、しかも定格電圧117Vにステップアップした「最高の状態」で放送しますと大橋さんが言うものだから、これは聞くしかないですね(笑)。
で、放送の頭の部分は、ローエングリーンを堪能していて、240のパートは聞き逃したのだけど、生島店長の愛機MC275の部分からはかっちり聞いた。
さて、275だけど。ん~やっぱり低中域にぐっと厚みが出てきて、音が前にできて、そうして独特の艶とコク、、しかも玉のアンプだからか、響が豊か、、いっかにもジャズを聞いてるって感じがする、、
そうして、店長秘蔵のオリジナル盤からマイルスのIf I were Bellを書けます。カートリッジもモノにして、、かけます、、いやいいですね。オリジナル盤のかちっとした、存在感のある音、、初めてきいたなあ。
次のPee Wee Russellっていう人のオリジナル盤は、さらにすごかった!
オーボエ?クラリネット?ちょっと聞き逃したのだけど、その他の楽器もはいっているビバップ以前の優雅で官能的な40年代のジャズだっただけど、、いやこの音、すごい! はじめの音がでた瞬間鳥肌たつほどリアル、、楽器の深々とした響きとか、そういう臨場感というのかがど~んと出てきますね。これが、40年代に録音された音!? にわかに信じられないですね、、ん~すごいなあオリジナル盤、、
大橋さんも、パートナーのたかやまさんも驚きを禁じ得ない、、
「オリジナル盤だけが醸し出す臨場感とかリアルな雰囲気があって、これがたまらないです。CDとかふつうのアナログ盤でも音楽は聴けますが、私はこの、臨場感がほしくてオリジナル盤を求めるのですね」
と店長が説明、、 なるほど納得、、
放送の合間合間で大橋さんが、マッキントッシュのアンプに技術的な特徴などを詳細に解説してくれる、、いや勉強になりました、、
さて、最後にパートナーのたかやまさんの愛機MC2105で聞きます。
これは、もう音もだちならご存知、マッキン発の石アンプですね。あたしの音もだちももっていて、あたしも何回か借りて聞いたことがあるけれど、音の特徴は覚えてないなあ、、
たかやまさんが大学生の頃、毎日バイトして当時(80年ごろ)20万円で買ったとのこと。それでJBLのSPを鳴らしていたということで、思い入れの深いアンプで、今でも手放さないという品。本アンプをめぐる話の中でたかやまさんが昭和36年生まれと言われてましたので、ええっ!あたしと同級生だったんだってことがわかって、もう一方的に親近感増大しちゃいました(大爆笑)。大先輩かと思ってた(笑)。
で、C22につないでリファレンスの曲を流します。あ~これはいいわ~。MC275もよかったけれど、2105の音は、音の密度がぐっと高まって、音の輪郭もかちっと出てきて、玉のアンプよりも全体的なエネルギーが強く感じる、、玉のマッキンだと、音の響の成分がもっと出て、楽器の音の響が細かく出てくるのだけど、2105は、そういった特徴は後退するけれど、むしろ音全体の力は増強されている感じがした。
最後に、大橋さんが自社のサンバレーのアンプで鳴らしてくれたのだけど、、これはやはりサンバレーの、ちょっと現代的な音、、これはこれでオリジナルな音ですね、、だけどマッキンのアンプを聞いた後だと、ちょっとすっきりした感じがありますね、、
さて、あたし的には、一番気に入ったのは、たかやまさんの愛機MC2105でした。いやあ、これいいですね。ジャズをちょっとゴリットした感じで聞きたい向きには、これはベストの選択ではないでしょうか、、C22とMC2105のコンビで、昔のジャズを聞いたらたまらんでしょうね。
「レコードにはいってる音楽や雰囲気やその他いろいろを鳴らしたくてオーディオが要る訳で、オーディオをしたくてレコードを買ってるんではないので、その結果がパラゴンとかマッキンになってしまいました」と生島店長、、
いや本当にそう、、うちも一緒だわ、、オペラとかクラッシックを美しく、豊かな音で聞きたいっていうんで、今のメインシステムになったということですから、そこは一緒だな。ジャズはもっと太い音がほしいからもっぱらサブシステムで聞いてしまう、、
番組の最後に大橋さんが、アナログレコードの魅力について、生島店長の言葉を引用して語られました。あるレコードライブの会場で、大橋さんが生島さんに、ハイレゾとかについてどう思うか聞いたら、、
「アナログは過去60年以上存在して、今も聞かれています。アナログは次の60年も確実に存在し聞かれるでしょう。でもハイレゾはどうですか? 次の60年聞き継がれると思いますか?」
と語られたとのこと、、ん~いいなあ、、、 うちも、サブ機でアナログをぼちぼち聞いてるのだけど、やっぱりアナログには、あたしらの人生にかかわるサムシングがあるよなあ、、ここらへんについては、また愚考してみたい(笑)。
んな、こんなで、思わず終わりまで聞いてしまったぢゃないか? いや面白かった!
生島さんお疲れ様でしたと大橋さんの謝辞に応えて、
「じゃおみやげにC22もって帰りますね」
と、生島さんがしれっと言うので場内爆笑、、こちらも爆笑!
冒頭聞き逃したMC30と240の音は来週のリピート放送でききましょっと!