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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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お命日にブルックナー、、

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きのうはおふくろの12回目のお命日でした。

 

午後はいそがしかったので、午前中、実家へ行ってお仏壇におせんこあげておまいりしてきました。

 

実家にはタンノイの初代スターリングとCECのプリメインアンプがあるので、何か音楽をかけてお供養しましょう、とCD棚をみたら、ちょうどこの盤があったのでひさしぶりに回します。

20年ほど前は、JBL S-5500とマッキンのMC2600とかでブルックナーとかマーラーの交響曲を大音量でならして悦にいっておったものでした(笑)。だけでも、ブルックナーもマーラーもダイナミックレンジがものすごく広大なので、静かなぶぶんはよいけれどもFFになると狭い部屋でもあるし、、もう阿鼻叫喚! それでも、いい音だなあとか思っていたのだから、今思えば笑ってしまいます(笑)。

 

で、今回、この盤、初めて初代タンノイ スターリングで鳴らしたのだけど、、正直とても良かった、、

 

なにしろやっぱり弦や管の音はとても美しくて、ファルテシモでもいったん全てをスピーカーがおさめてたところで、バランスの取れた音を出してくれて、音量はあるけれども、ちっともうるさくない。そうね、でかい音っていうのではなくて、量感のある音楽、、とでもいったらいいか。この前、ウエストミンスターの音のことを書いたけれど、初代スターリングにも同じ「血」を感じました。

 

この盤、ご存意の通りカラヤン最後の録音ということで有名であって、しかもオケがウィーンフィルということで、BPOとはまた違う演奏ということなのだけど、今回スターリングできいて、この盤の良さがあらためてわかりました。そうして、もうひとつわかったのは、あたしは、タンノイの音(というかタンノイ的な音)が好みっていうことでした(笑)。

 

タンノイのみなさんは、たぶんホールで聞いたオケの生音を「それらしく」聞かせるべくスピーカーを作ってきたのだろうと思います。それはたぶん、どれだけ録音された「音」を正確に再生するかということでなくて、盤に入っている音楽をどれだけ、それらしく鳴らせるかということだと思います。同じイギリスでもB&Wとは方向性がずいぶん違うなあと、もと802Dを鳴らしたものとして実感します。

 

今、2階サブ部屋には比較的新しいプレステージシリーズのスターリングGRがありますが、これもやっぱりタンノイの血がありますね。

 

旧スターリングよりも高解像なのだけど、やっぱり音の様子はとても似ています。ホールで聞いてるオケという感じがします。

 

ということで、ブルックナーの音楽をお供物に、お線香をあげて、帰りにはお墓まいりもいたしまして、12回目になるおふくろのお命日でした。

 

この時期になると、畑のあぜ道とかには、ぽつぽつと彼岸花が咲き出して、、もうすぐ命日だよと教えてくれます。

 

もうすぐ、そのへんに赤い花が一杯咲きます、、

 

 

 


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