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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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連休、、、旧スターリングを鳴らす、、

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連休前に村井先生が急逝されて、私をはじめ先生と交流のあったみなさんがあまりに急なことに、どうもこうも気持ちの整理ができないのがこの2、3日であったとろうと思います。私にしてもおんなじで、先生がこの世にいなくなって、もう会えなくなったのだということに、どうも現実感がなくて、あれこれ先生とのことを思い出しては、なんとも言えないこころもちで週末の連休を過ごした訳です。何かしたくても、東京はあまりにも遠く、結局、いつものようにオディオ機器の調整やら音楽を聞いたりしていた訳です。こ~いうのの方が村井先生もよろこばれるかななどと思いつつ、、

 

訳あって、スターリングGRを嫁に出すことになったので、代わりに実家に置いてあった旧スターリングをもってきたのが、台風25号が接近しつつある金曜日の午後、この日の朝、Bunpeiさんからメールがあって村井先生の訃報を知ったのでしたが、、なんとも言えないこころもちで、ボディはでかいが、結構軽いこのSPを小雨のなか運びます。結局、どんなときでもオディオやってるんだなあ~と苦笑しつつ、、

 

金曜日は台風が接近してるっていうこともあって、仕事場の台風対策でわさわさして帰宅が遅れてしまって、スターリングを軽トラで一泊させました。当地台風は幸いにもコースがずれて、ほとんど影響がなくて安堵、、午後から自宅2階へ設置、、あわせて、涼しくなったこともあって、ラックスマンのA級プリメイン L-570を引っ張りだしてきます。このアンプで旧スターリングを鳴らそうという訳です。

 

スピーカーケーブルとインターコネクトケーブルには、今回は気合を入れてインフラノイズのリベラメンテケーブルを使います。CDプレイヤーはラックマンにD-500Xi。リベラメンテでL-570に接続。で、音出してみます、、あらら、右側SPから音がでない、、あれこれやったみたら、内部の接触不良だろうということで、えっちらおっちら背面を開けて、内部配線を確認すると、あららSP端子と内部配線が切れてました、うひゃ~とかいいながら、半田付けして、なんとか音出ました、、

 

んでももって、もう一回SPを設置、、今度はどうか、、なんとか音が出てほっ、、でも音はしょぼ~い、、もわ~っとした感じで、いかにも処分寸前のスピーカーですみたいな音(笑)。でも、まてまて、このSPもだいぶ鳴らしてないし、、ラックスマンL-570だってオーバーホールからもどってきて十分にならしこんでないんだから、ちょっと鳴らしこんで様子をみましょうっていうので、ここから気合入れて長時間の鳴らしこみ。

 

それから5時間ほどたった夜8時ごろ聞いてみると、なるほど音が少し変わっています。もわ~っとした感じではなくて、もう少し細かい部分が見えてきた感じ、、中低域も鳴らしはじめよりずいぶん出てきました。

 

翌日、体育の日。朝からプリメインに灯を入れて鳴らします。あまりにも良いお天気なので、久しぶりに自転車のおけいこに。実家まで往復、40キロを走ります。やっぱり秋です。先回実走したときみたく暑くなく、風がここちよいし、きんもくせいのあまいかおりがあちこちからただよってきます。

 

お米の刈り取りがあちこちではじまっていて、稲をかりとった後の、こうばしい匂いがしてきます。秋なんだなあ、、ほんとうにと思いつつお昼前に帰宅、、

 

さて、音はどうか、、 おお! 激変! 細かい音や響、低中音も出るようになりました。アンプもエージングが必要だったのかもしれません。

午後からず~っとスターリングで音楽をあれこれ聴いていきます。

 

そのうち、音はさらにしなやかになって、スターリングの独特の音の出方が顕著になってきました。モニターSPみたく、音がど~んと前に出てくるのではなくて、いったんSPで音を受け止めて、そうしてユニットと箱全体で鳴らすというような感じ。音全体が横と縦に広がっていくような感じで、フォルテシモなどもバ~ンと野放図に出すのではなくて、ぐっとコントロールして全体の音の中の一部という感じで出してくる、、なるほどこれがタンノイの音なのだと納得、、、先に知人宅で聞かせてもらったカンタベリ15とマッキンの奏でる官能的な響は出ないにせよ、音の出し方には共通するものがあります。

 

カンタベリのあの甘い音色、ぞくぞくするような魅力はありませんけれど、音それぞれをやや線的に表現し紡いでいく、、その様は、やっぱりタンノイ、、B&Wとかのモニター系の音は全く違います、、FALの音ともまた違う、、

 

このところ2階サブ部屋で聞くことが多くなりました。特に休みの日、日中はこの部屋で聞きます。システムの後ろが窓になっていて、音楽を聞きながら窓の外の空を見ながら音楽を聞けるからです。防音もしてないふ~つの4畳半だから、外からの音も遠慮なくはいってくるけれど、こうやってゆっくりうごいて、かたちを変えていく雲を見ながら音楽を聞くのはとても気分の良いものですから、、

 

スターリングとラックスマンのアンプの音は、時間が経つにつれて、よくなっていくものだから、半分驚きながら音楽を聞きます。

 

ヒラリーハーンのバッハの独奏、、ストラビンスキー、ブラームス、バーバーの協奏曲、、、最近ばかみたいに聞いている、ストラビンスキーの

ピアノとオーケストラの作品集、、ベルグの室内楽、、Eピアラネンツィトリオのライブ、、あほみたくず~っと聞いている、、いいんですよね。

 

この音と、音が紡ぎ合って響になっていきます。あ~やっぱりインフラノイズのリベラメンテケーブルはあたし的には最高のケーブル、、タンノイにはベストマッチではないかなあなんて思う、、

 

台風一過で、すっかり秋の良いお天気になって、、システムうしろの全開にした窓から、きんもくせいの甘いにおいが、気持ちのいい風と一緒にはいってきます。スターリングのなんともここち良い音と、、窓の外のうろこ雲をみながら、あ~もう村井先生はいなんだ、、もう会えないのだなあと、村井先生のあれこれを思い出します、、、

 

村井先生から、ときに、お仕事の合間に、、今、こんな曲聞いてますとか、MBでこれ聞いてますけれど、いいですねとか、、息抜きみたいなメールをいただいたものでした。それはとてもうれしかったなあ。そういうことももうないのか、、

 

地震の後、スピーカーどうするか思案しているとき、村井先生にタンノイなんかでちょっとおとなくして聞くってのもいいかもしれませんとか言ったら、だめですよ~西野さん、そんな落ち着いてちゃいけませんよ~と爆笑されたことを思いだす、、でも結局、、この頃、タンノイの音が好きになっているのです、、

 

さて、今日は連休明け、、私たちの日常は続きます、、村井先生のことを思い出しながら、、、

 

 

 

 


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