Quantcast
Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2184

USBアキュライザーで音楽ファイルを聞いていく② 武満徹の音楽を聞く、、

$
0
0

昨日はちょっと早く帰宅できたので、最近よく聞いているベルグとかストラビンスキーのCDとかをリッピングして、メインシステムのPCで再生してみました。もちろんインフラノイズのUSBアキュライザー UACU-700の効果をさらに検証するためでもあります。

 

さて、先ず聞いたのは、このところ良く聞いているEサロネン指揮のストラビンスキーの「ピアノと管弦楽のための作品集」。WAVファイルですね。さて、UACU-700を装着後、はじめて聞くこの音源はどう鳴るか、、

 

ん~む、やっぱり全然違いますねえ、もう笑ってしまいますねえ(笑)。楽器のリアル感がもう半端じゃないです。ピアノの音が、実にリアルに美しく響きます。管楽器群のハーモニーで作られる音色の変化も美しい、、CDで聞く音も悪くないけれど、この音で聞いてしまうとあともどりはもうできないですね(笑)。この音源、もう耳タコもいいところなんだけども、初めて聞いたようなこころもちになりました。

 

次にベルグのオケ―ストラ作品。これも、CDとは比較にならないぐらい良い音になりますね。ただし、、サロネン盤の方が録音が良いと思いました。こちらはDGなのだけど、、ちょっとあらい感じがありますね。もちろん、音楽に十分ひたれますが、サロネン盤を聞いた後だと、録音のあらさがちょっと気になる。

 

そういうふうに、UACU-700は録音の状態までも、しっかりあらわにしてしまうから、、このアイテムを使うと音がよくなるという言い方も間違ってはないけれど、、、むしろ、録音された音をそのままつつみかくさず出してくるっていう方があっているかもしれません。でも、その事で、どの音源を聞いても、まるではじめて聞くような音で鳴りだすからたらまない(笑)。

 

こういう現代音楽を聞いていて、ふと、、そうだ武満とかだったらどうなるだろうかと、武満作品のファイルを再生することにしました。音源はこれ。CDをWAVでリッピングしたもの。さて、一曲目から聞いてみます。

あらら、やっぱり、、もう音が全然違う。今まで聞き取れなかった音がはっきり出てきます。武満さんの音楽はみなさんご存知のように、実に細かい、かそけき音みたいな、、、そんな微細の音が紡ぎ合わされていて、、前にも書いたと思うけれど、この人の作品をしっかり聞くためには、オディオの精度が相当高くないといけない、だからハイレゾとかの録音がより合うのではないかと、、

 

UACU-700を使ってPCで、44KHZ・16BITで再生する音は、、なんというかまるでハイレゾで聞いてるような音だと思います。

 

ともかく、音のひとつひとつがリアルに浮き上がってきて、それらが微妙に重なり合う様が、、見てとれます、、

 

しかも、この盤はライブ録音だから演奏者の息使いとか譜面をめくる音とかが、会場の雰囲気が実にリアルに醸成されて、ちょっと怖いぐらいです(笑)。

 

この時初演されたチェロ協奏曲「オリオンとプレアディス」。UACU-700を使って再生することで、この作品と演奏のすばらしさをはじめて理解したように思います。堤剛さんのチェロ、岩木宏之さん指揮のN響、、実に気合のはいったすばらしい演奏、、

 

武満さんの音楽を家で堪能したいのだったら、UACU-700を使ってPCで再生するというのは、今考えられる最良の方法と言えるかもしれないなあ、、

 

ただ、この盤についてもUSBアキュライザーは録音の状態をはっきり出します。録音の音がやや硬いとあたしには感じられるのです。80年代のはじめのデジタル録音だからかもしれないけれど、、全体がやや硬めの音。特にブラスの入ったFFは、固めの音、でも、もしかしたらそういう演奏だったのかもしれませんが、、

 

で、上の3種の音源を聞いて感じたのは、UACU-700を使うことで、手持ちの音源の音楽を飛躍的に良い音で聞くことができるということ。

また、ただ単に音が良く鳴るだけでなく、、「音楽性」も高まるということ。楽器の音がより自然になる。弦楽器、管楽器の音というか響というかがよりリアルに美しく鳴るということはもちろんだけども、特筆しておきたいのは、少なくともうちのシステムでは、ピアノも含めた打楽器の音のリアルさがすごい! 

 

ピアノの弦の芯の音が実態をもってなり、その音から派生する倍音がしっかり豊かにひびいてゆく、、ベルとかそのような豊かな倍音をともなうパーカッションの音のリアルさは本当にすばらしい、、武満の作品では、ベルとかその他、各種のパーカッションが導入されていることが少なくないので、、今まで聞こえなかった響、、空間にただよう響が、はっきり出てくる、、これは本当におどろきました、、

 

そして、先回も書いたのだけど、どの音源を再生しても、いろいろ細かい部分を置いておいて、、とても気持ち良い音なのです。なんというか、こころもからだもほぐされるような、、、そんな音調、、、言い方が適切でないかもしれないけれど、、、リラクゼーション効果のある音というか、、だから長時間聞いていてもつかれない、、アナログに近い音調とでもいうのか、、

 

これは本当にすごいアイテムですね、、少なくともうちでは、そう聞こえて、、感じました、、

音の立ち上がりの早いFALのスピーカーとの相性がとても良いのだとも思います。UACU-700がうちのシステムと絶妙のマッチングだったということなのかもしれません。

 

武満ファンの音もだちは、是非、このアイテムを使ってPCで再生してみてほしいです。武満さんの意図した音が音響が、ああ、この作品はこうだったのかと分かると思います、、

 

本アイテムを使用されている方の記事を読むと、50時間以上のエージングが必要で、音がさらに変わるということなので、これからさらに鳴らしこんでどうなるか、、実にたのしみであります。

 

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2184

Trending Articles