このところ、何かと細かい仕事がたてこんで自宅で音楽を聞く時間がありません。その分事務所で仕事中、BGM的にネットラジオを流しております。
でも、事務所でも、やっぱりオディオ的にいろいろやりたいぢゃないですか(笑)。
ということで、この夏作ったステレオムック本の付録のマークオーディオ8センチフルレンジスピーカーを事務所にもってきて、DENONのプリメインで鳴らしていて、結構いい音していたのだけど、この前実家に行ったときに、こいつでも一度鳴らしてみようとSATRIの超初期アンプ(本当はCDPと一体型なんだけど、CD部分はもう壊れているのでアンプ部分だけ)MORPHEUS・モルフェウスを持ってきました。
で、この数日このSATRIの初期型アンプで、マークオーディオを鳴らしているのだけど、これが実に独特の音調なのです。モルフェウスは過去何回も鳴らしていたのだけど、このアンプの音の特徴って何って聞かれたら、はっきりおこたえできなかったのですね(笑)。
でも、まあ今回事務所でほとんど終日音を流している訳だから、だんだんとこんな音調だったのかあとわかってきました。大きな音の特徴はデノンのプリメインとかに比べると、「音の濃さ」。デノンのアンプは帯域はひろくて、音場もひろいけれど、音の密度というかが少し薄い感じがする。だけど、モルフェウスの音は、音がぐっと凝縮されて、濃密、、音に重さがあります。もちろん超重量級とかではなくて、ちょっと重めのアナログのスタビライザーみたいな重さと言えばよいか、、手のひらに乗せるとちょっと重いかなと感じるような、、だから中低域に音の中心があって、その上で、高域もきちんと伸びています。
事務所で流している音楽ソースは、ネットラジオ。イギリスのClassic FMっていう局(120Bps)を聞いてるときが多いですね。
(N50の上は、大昔のパイオニアのCDP=完動してます)
パイオニアのネットワークプレイヤー Nー50をインフラノイズのLAN専用ケーブルで接続、こちらのアナログ出力をモルフェスにつないでいます。このセットで鳴らすマークオーディオの音は、なんというか、木目調、ログハウスのような、実に落ち着いて、、自然で、長時間聞いてもつかれない音調、、
だいぶ前に、制作者の永井さんにモルフェスについて話を聞いたら、、、このアンプは真空管の音に近い音が出るように設計していて、心地よくて、聞いてて、そのうち眠ってしまうような音になるようにつくりました。それで「モルフェス=眠りの神」って名付けたのですよ==と説明してくれたことを思い出しました。
モルフェスは、もう20数年前のプロダクト、もともと専用の10センチフルレンジSPとセットで発売されていたものです。だいぶ前に、その専用SPでも鳴らしたことがあったけれど、今回マークオーディオで鳴らしてみて、このアンプの音調があらためてよくわかりました。
SATRIアンプの出発点となったモルフェスとマークオーディオの8センチで鳴らす音は、いい塩梅の厚みと濃さで、深まる秋にはぴったりの音調です。