あれはたしか高校1年生のときでしたから1978年ごろかな。時は春か夏、、あたしは洋楽ロック好きの16歳であって、その日も教室でおなじロック好きのクラスメイトを音楽の話をだらだらしていたのです。で、その頃、あたしはディープパープルとかレッドゼッペリンとかのハードロックが好きだったこともあって、、
「やっぱ~たい、、ロックはパ―プルとかゼップがよかね~? クイーンとかは、ちゃらちゃらしてて、なんか軽かけん、聞く気のせんたいね~。だけん、おれはクイーンのLPは一枚ももってないたい」
とかしたり顔で言ってたら、前の席に座っていた、学年でも1、2位を争う頭がよくて美人のうどうさいこさんが、振り返って、ぎっとあたしのことを、その美しい瞳でにらんで
「クリーンの悪口をいわんで!」
と、ものすごくしかられたのでした(笑)。
でも、その頃あたしは、なにしろ馬鹿ガキだったから、は~いは~いうどうさん、これから気を付けるけんとかへらへらしていたので、うどうさんからはさらに嫌われることになったのでした(笑)。
でも、なにしろ、そのころのクイーンのイメージっていうのはちゃらちゃらしてて、それこそ明星とか平凡とかに出てくる日本人アイドルと同系列という感じだったのよ(笑)。
でも、やっぱりその頃だって、本当はクイーンはすごいと思っていたのでした。初めてこのバンドを聞いたのは、FMだった。うちからだろラジカセでなんとかFM福岡が受信できたので、洋楽番組をいつも聞いていたのでした。あれは中学2年、3年のときだから1975か76年ごろかなあ、、ともかく「キラークィーン」が頻繁にかかっていて、ビートルズファンだった中坊のあたしにだって、この曲の斬新さははっきり分かりましたし、すごくきれいな曲だし、ハーモニーだし、、そのときはじめてクィーンを知ったのでした。
でも、やっぱりあたしとって、その後もクィーンはブリッテッシュロックでは傍系であって、どんどんとイエスとかクリムゾンとにのめりこんでいったのでした。
80年代の後半かなあ、、東京でサラリーマンをやっていたころ、新橋の駅とかで昔のロックのベスト盤のカセットテープをワゴンで良く売ってました。その中にクィーンのベストテープがあって、あ~なつかしいなあ、ボヘミアンラプソディ聞きたいなあと、安かったし買ったのでした。んでもって、ケンウッドのウォークマン(っていう言い方が正しいのかどうか?)で、会社への行き帰り電車の中でいっとき、毎日聞いていたことがありました。
で、時間はそれから30年近くもたった本日、、大ヒット中の映画「ボヘミアンラプソディ」を観てきました、、
とても面白かった、、けれど、、みんながいうほど感動したかというと、実はそうでもなくて、最後の演奏シーンは映画館の音響の良さもあって、実に楽しめました。なにしろ、リアルタイムでクイーンを経験しているおっさんにとっては、やはりどうしてもちょっとつくりものみたいな印象があるのでした、、
帰宅してから、YOUTUBEDでライブエイドの本物の映像をみたけれど、やっぱりこちらの方がずっと良かった(笑)。
うどうさんから怒られて、40年たって、クイーンの本当のすごさがやっとわかったということですね、、
本当にあほなロック少年でしたけれど、、歳をとると分かることもあるっことですね、、