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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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アキュフェーズのオールドプリを聞く、、

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土曜日。やっと出張から帰ってきて、ぼ~っとしてたら、音もだちから連絡、、にっしの~大昔のアキュのプリ借りたから、自宅で聞いてみないとのこと、、モデルは何なの、と聞くとC-280とのこと、、おお!あたしはちょっと前まで280V(Vですね)を所有していたから、あんまり興味はなかったけれど、この音もだちによると280と280Vの音はちょっと違う、特にアナログの音が違うとのことなので、それならと連休中貸していただくことになりましたのっ、、、

 

で、SATRIプリを外して、C-280とアナログ、CDプレイヤーを接続。パワーアンプは、ちょうど同じ頃リリースされたP260で、タンノイのスターリングを鳴らしてみます。タンノイにはフェディリクスのハーモネーター付ツィターを付加しています。2時間ほどあたためて、聞いてみます。

 

先ずはジャズピアノトリオ、、一聴してSATRIの音調とは違いますね。なんというか、音がゆったり、豊か、中低域が実にゆったり、たっぷり出てきます。もちろんどぼどぼっていうことではなくて、実に気持ち良いゆったりさ、高域もツィターがのってる効果もあるのか、実によく伸びて、、耳障りな音は全くありませんねえ、、 

 

次に声楽付きオケを聞いてみる。手元にあったのは、これ、セルとシュワルツコップによるRシュトラウスの「最後の四つの歌」。名盤として知られているものですね。で、聞いてみた、、ん~やはりタンノイの同軸SP、、楽器と声の定位がばっちり。音それぞれのフォーカスがばっちりあって、そうして全体がゆったり、豊かな音だから、いや~これはひたれますね。芳醇とでも言ったらよいのか、、これは、予想もしなかったような音の良さなのであります、、

 

では、アナログはどうか、、SL1200MK4にデンオンのDL103という実にふつ~のセッティングなのだけど、ちょっと前にプレイヤーを気合いれて調整しておいた。 

 

で、ちょうどその辺にあったこの盤をかけます。ジャンマルティノンさんの指揮のビゼーの交響曲。あたし、この盤はほとんど聞いてないのだけど、、どうか、、

 

ああ、結構いいのですね。特にゆったりした2楽章の、オーボエのソロなんかが実に官能的で、、いかにもフランス人の音楽っていう感じで、ちょいと聞きほれますね、、、しかし、解説を読んでみると、なんとこの曲、作曲家が若干17歳のときの作品だそうで、、17才の作る音楽で官能を感じるなんて、、さっすがフランス人の作品とか一人で納得しておる(笑)。

 

しかし、このプリアンプを入れただけで、音全体の様子がこんなに変わるとは、、おどろきです、、

さて、アナログの音は、、実に良いですね、、、タンノイスターリングとの相性も良いのだろうけれど、なんとも優しい、、ゆったりとして、しかも芳醇、、これはいい! あたしの好きな音だ!

だいぶ前にオディオ道場のC280をちょっとだけ借りて聞いたことがあるけれど、あれともまた違う音調なのであります。今回の個体の方があたし好み、、なんでも、アキュでオーバーホール済の個体ということで、この音の要因はメンテ済だからということかもしれません。

 

あたしは、アキュフェーズの機器は、大好きで、過去何台も使ったことがあります。最後に使ったプリはC-3800だった。あれは、大した音だったけれど、、、今回聞いているC-280の音も実にすばらしいですね、、

 

いろいろ調べてみると、アナログ全盛期に作られたプリでアナログを聞くのがベストという向きも少なくないようです。たしかに、こうやってアナログ盤をC-280で聞いてみると、実にもういい気持ちなのでありますね(笑)。

 

そうしてまた、CDにもどって、、これを聞いてみる、、

ラトルとキョンファによるブラームス、、、基本はアナログ盤とおんなじで、中低域に適度な厚みのある芳醇かつ豊かな音調、、これはオケがVPOなんだ、、BPOだと思ってた、、いや、実に楽しく聞きました、、しかもまったく聞き疲れしない。これはフェディリクスのハーモネータが功を奏しているのかもしれません。

 

さて、このCー280、、いいです、、あたしは280Vも前に使ったいたことがあるけれども、うちでは、音が少し硬くて、アナログを聞いても今回の280のように楽しくは聞けなかったなあ、、

 

アキュの音も作られた時代で結構違うのだと思います。280と280Vでも、相当音が違う、、280と3800とかになると、なんというか、相当に違う、、要は作られた時代に関係なく、自分の好みの音がするプリ見つけるということが肝心なのだなと、今回この280を聞いて思いました。

 

さて、C-280。1982年のリリースでお値段は当時68万円。ちょうどあたしが20歳のときだわ! とてもこんな高額なプリは買えなかったなあ(笑)。パワーのP260は79年の発売で当時20万。ちょっと価格バランスはわるいかもしれないけれど、ちょうど同じ頃作ら得た製品です。そして、スターリングも同じ頃のリリースされたスピーカーでした(笑)。80年代の初めっていうことですね、、

 

しかし、もう37、8年前の製品が、これだけ上質の音を奏でてくれるというのは、実に驚異的! しかもアキュフェーズは、こんな昔の製品も今だにばっちりメンテしますよっていうのはすごい! 

 

しかし、いや~借りなきゃよかった、、この音を聞いてると、欲しくなってしまうぢゃないか!? ど~する、、悩みます(大爆笑) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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