昨晩もアキュのオールドセパレートCDプレイヤー DP-80L DC81LでいろいろクラッシックのCDをかけて、実に見事な音でさらに感心(というか感動)したのだけど、なんでこんな昔のセットの音がこんなにいいと感じるのか、つらつらと考えてみます。
そ~言えば、「ステレオ時代」の最新刊はMD特集でした。その中で元SONYのMD開発者の方がこんな発言をされていました。「今や生音がデフォルトというよりも、デジタル処理した音、つまりパソコンで作った音や、ビットレートが低い音=とかをデフォルトとする人が多くなっているのではないか。そのような人は、生の音よりもデジタル処理した音の方が、ここちよく感じるっていうこともあるのではないか」と、、
なるほどそ~かもしれないなあ、あたしらが10代のころはレコードだったけれど、20代のころCDが出てきて、それからずっとCDでオディオに入れあげてきた訳だから、あたしらの音のデフォルトはCDの音なのだとおもいます。10代の頃はレコードしかなかったけれど、あの頃は音がどうのこうのっていうよりも、ともかく音楽を聞ければOKだったからね、、
たしか、ずっと前Mバードで牧野先輩が、あるレコードを聞いて「ああ、これはデジタルの音をディフォルトにした人が作った音だ」コメントされたことがあったなあ、、そんな感じで、あたしたちよりずっと若い世代っていうのは、CDよりもっとビットレートとかの低い音が音の基準になっているのかもしれませんね。
逆に、アキュの80シリーズを作った当時のアキュの開発者のみなさんの音のデフォルトは? と考えると、これはもう間違いなくアナログ・レコードの音でありますね。だから、アキュのみなさんは、すこしでもアナログの音に近づけよう(もしくは超えよう)と、80シリーズの開発に力を注がれたのではないか、、当時はアキュ創始者の春日さんとか、社長も出原さんというマルチアンプオーディオで有名な方でした。どちらも故人ですが、、このおふたりが80シリーズの音決めに関わられたのは間違いないと思う。当時のアキュのみなさんの音のデフォルト・イメージが、80シリーズに脈々と生きてるっていうことなんだと思います。
おもしろいのは、あたしがずいぶん長く使っていた90シリーズだけど、今回、このシリーズについても調べてみようとネットをあたってみたけれど、80シリーズに比べてヒットする数が非常に少ない、、80シリーズの情報は多数あったの比べて、、思えば、90シリーズは、デジタルの音から次の世代のデジタルっていうことで、80シリーズの、アナログからデジタルってタイミングとは違うということですね、、
おもしろいのは、オーディオ道場の片山マスターも、CD登場の頃、この音にまったく満足できないと、現在SATRIアンプのバクーンプロダクツ社主の永井さんと一緒になって、SATRI最初のDACを共同制作したのだった、、そのDACは今でも道場で使われています。このDACもアナログの音をデフォルトとする片山マスターの音のイメージを色濃く反映したもので、今聞いても全く古さを感じさせない、、
やっぱり音は人なりなんだなあ、、またまた愚考でありました、、