あたしの愛するCECのトランポーターTL-1Xなのだけど、この春から不調でした。CDの読み取りはできるのだけど、プレイボタンを押しても、回転しない、、わ~これぢゃだめだわ~修理しなくちゃとあせったのだけど、先回メーカーで修理したときに、ピックアップはもう部品がないので、ここが壊れたらもう対応できませんとお断りがありましたの、、
あ~もうこれで、このトラポとはお別れかあとあきらめていたのだけど、「ステレオ時代14号」を読んでいたら、「オーディオ機器駆け込み寺」と称して、オーディオ機器修理専門工房「CMJ」が紹介されていたのでした。読んでみると、メーカ対応不能であっても、直しますということで、もしかしたらあたしのトラポも修理してくれるかもしれないと、同社のホームページを見てみました。
こちらから→ http://www.chmj.co.jp/
すると、もう絶対にメーカーは対応しないだろう、大昔のオーディオ機器の修理実績が満載! これなら、Tl-1Xも対応してくれるかもしれないと、メールを送ったのが連休前でしたか、、
機器の状態について同社の依頼フォームで知らせたところ、たぶん修理可能であろうとの返事で、おおよその見積額が提示されました。では、よろしく頼みますということで、本器をCMJ社へ送り、さらに同社内で状態を見てもらいました。その上で、ピックアップが不調、交換は可能だが、国内に在庫はないが、外国から入手可能、その場合は時間と相応の費用が発生するがどうするかとの連絡をいただいた。 なにしろ、治るのだったある程度のコストは覚悟していたので、是非お願いしますということで、修理が実行されたのでした。
そうして、修理が完了して本器が久しぶりにもどってきたのが6月の初め、、、だから、依頼から完了まで、約2か月かかったということなのだけど、、いや~このトラポ、完璧に動いてますね。
CDの読み込みは完璧、全く問題ありません。修理完了から、まったく異状なく動作しています。ピックアップを交換してもらったからか、前よりも情報量があがったような感じです(笑)。しかも、機器シャーシはもちろん、専用の真鍮製のスタビライザー、リモコンまでぴっかぴっかに磨いていただきました。このトラポ、磨くと本当のきれいなシャンペンゴールなんですねえ、、音もいいけどデザインも秀逸ですね、、
TL-1Xの実物を初めてみたのは、92か93年、東京・渋谷サンシャインで開催されていたオーディオフェアでしたね、、圧倒的な存在感を持つ本器と、プライスタグを見て、、こういう高級機を一生使うことはないだろうなあとため息まじりに見ていたことを思いだします。今、そのトラポがここにあって、いい音を聞かせくれるっていうことは、いや~実にしあわせなことでありますね(笑)。
さて、時間があるときにメインシステムの、このトラポを組み込みことして、とりあえず、どうしようか、、
ちょうど、オーディオ道場から大昔のdscのDACを貸していただていたので、こちらにつないでみます。アンプはマランツのプリメイン、ハーベスのコンパクト7で鳴らしてみます。
どうか? おお! いいではないですか! すこぶる良いですね! いや~dcsのDACの音も実にいい。あたし、大昔、エルガーを使ったことがあるけれど、約30年前のプロ用DACも実に良い、、ピアノの音なんかは絶品! 音場が実に広くて、オケなんか聞いたら、メインシステムの音に一歩もひかない様子であります(笑)。ハーベスが鳴り切ってるって感じ、、いや、これはまいった(笑)。
そんなこんなで、帰ってきたトラポとdcsの古いDAC、そうしてプリメインとハーベスの音で、もうひたすら満足してしまって、メインに灯を入れる気が起こらないので、ちょっとまずいと思いながらも、この音に浸っています、、
しかし、メーカー対応してくれなくなった愛機をお持ちで、故障しちまってどうしょうとか思っている方、CMJさんのホームページにあたってみてはどうでしょう? CMJさんありがと~!