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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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佐久間駿さんが他界されていた、、

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この間、久しぶりに隣町の図書案の音楽コーナーを覗いたら、この本があった。だいぶ前に読んだことあったのだけど、内容なんかもう忘れているから、また借りることにしました。

 

評論家の平岡正明さんと、アンプ制作で有名な佐久間駿さんが、Mバード(当時はCS-PCM)で一時期、番組を持たれていて、その中の話をまとめて本にしたもの。 当時の放送名は忘れたけれど、故安原顕さんの番組とあわせて、良く聞いた番組だった。たまにエアチエックして車の中で聞いたりしたものだった。

 

一応ジャズチャンネルの番組だったけれど、お二人の話にあわせてかかる曲は、大昔のジャズはもちろん、フルトベングラーの昔の録音から歌謡曲から浪曲から、グダグダだってけれど、何ともおもしろく、良く聞いておりました。

 

佐久間さんの手になる、自作の直熱真空管に高電圧をかけたイコライザーをかまして、アナログの音をDATで録音した大昔の音源をよく放送でかけていたけれど、お二人は、これはいいねえ~とか言うのだけど、聞いてるこちらは、なにしろ大昔のもわ~っとして音源なので、どこが良いのかよくわからないことがほとんでした(笑)。

 

放送は2年ぐらい続いたのかなあ、、いつの間にか番組は終了していました、、そのうちに平岡さんは、急逝されて佐久間さんがMバードに再登場されることもなかった。

 

佐久間さんは、真空管アンプファンのみなさんには、大変に人気があって、あたしもたまにMJとか記事とか、動画とかで拝見することがあって、まだ活躍中だなあと思っていたのだけど、本日、いろいろネットで見ていたら、佐久間さんが昨年12月に他界されていたことを知った。村井先生が、10月にそれこそ急逝されてしまって、佐久間さんの訃報を今頃になって知りました、、

(佐久間さん)

 

あたしは、玉アンプは好きだけど、自分で作るなんてことは到底できないけれど、佐久間さんはちょっと文学よりの方で、アンプや音楽にかけて多数の詩を書かれていました。MJとかのアンプ制作記事の冒頭に詩を書かれていることもあって、ちょっと気障っぽいなあ、カッコつけてるなあなんて当初感じていたけれど、いくつか読んでいるうちに、だんだんとこの人は詩もアンプも真摯に作られているんだなあということがわかってくると、彼の詩も悪くないと思うようになりました。佐久間さんの詩だけを集めたサイトもあって、興味のある向きはそちらで読まれることをお薦めします。すごくロマンチック、、

 

佐久間さんがすでに他界されていることを知らずに、この1週間、この本を、すこしづつ再読して、ああ、ほんとに放送はこんな感じだったなあと思い出していたところだったのだけど、、

 

寺島さんの番組の中で、ゲスト出演していた故安原顕さんが、寺島さんに連れられて、佐久間さんのレストラン「コンコルド」に行ったのだけど、玉の音もハンバーグも、ちっとも良くなかったと番組で吠えて、寺島さんが抑えるの一苦労して、大笑いしたこともなつかしい、、

もう20年以上も前にことになるのか、、

 

あたしも、佐久間式アンプの音って聞いたことがないのだけど、、退職でもしたら、同居人のおばさんの地元が千葉ってこともあるので、コンコルドのある館山にいってみたいなあと思っていたのだけど、、もうお店もないんだろうなあ、、

 

今、あたしのオディオ嗜好も相当に変わってきているから、佐久間式アンプの音を今聞いたらたいそう惹かれたかもしれない、、

 

それにしても、CSーPCM時代のMバードは、今では考えられないぐらいハイブラウな番組が多数あったなあ、今も相当の面白いけれど、やはりパーソナリティの個性が番組には直接反映されてますね。安原さん、佐久間さん、平岡さん、中山さん、そして村井先生。あたしが大好きだったパーソナリティはほとんど他界されてしまった、、

 

それにしても、佐久間さんって誰かに似ているなあと思っていたら、あたしの好きな作曲家シャルル・ケクランにそっくり! 容貌も日本人ばなれされていたのだな、、

(こちらはケクラン) 

 

 

 

 


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